女芸人No.1決定戦 「THE W」で2020年、2021年2年連続決勝戦に進出した紅しょうが。稲田さんはkento fukayaさんがプロデュースする5人組アイドルグループZiDolのメンバーとしても活動中。お二人がお笑いを目指したきっかけから、気になる賞レースについてまでお話をお聞きしました!
めちゃくちゃ嬉しい
お仕事としてお笑いを目指そうと決められたきっかけを教えてください。
稲田 大学在学中にWスクールでNSCに行くのは決めていたけど、お母さんが学校の先生でお父さんが塾の教師みたいなことやったんで、親にはちょっと言い出せなくて。大学4回生の時、私じゃなくてお母さんが就職説明会に行ってるんですけど、「これは悲しかった」と言ってました。最終的に4回生の時にNSCに通って、という感じですかね。
進路はどなたかに相談されましたか?
稲田 いえ、誰にも言ってないと思います。ちなみに相方はNSCで見つけようと思ってました。
熊元 私は小学生の頃になんばグランド花月に新喜劇を見に行った時に、初めて漫才を生で見て “漫才面白いな” って思い始めて、それから漫才をテレビで見るようになって、お笑いを全体的に好きになった感じですかね。ただ、高校生の時は漠然と “芸人カッコいいな、なりたいな” というくらいで、もうひとつ別にやりたいこと…歴史の勉強がしたくて大学に行ったんです。大学の学祭に新喜劇の諸見里さんの前のコンビのハムさんとロザンさん、テンダラーさん、中川家さんがたぶん来られてて、芸人さんを生で見てまた熱が入りました。それがきっかけで大学を辞めました。
YouTube「紅しょうがのバンザイちゃんねる」はお二人のぶっちゃけトークが好きで楽しく見ています。企画を考える時に意識していることはありますか?
熊元 コロナ禍で二人で喋れる場が欲しいなと思ってYouTubeを始めたんですが、私はテレビでよく気合が入りすぎて空回りすることが多いので、YouTubeは自然体でどの企画もやりたいことだけをやって、喋りたいことを喋ってます。
稲田 メイク動画は私ららしさを足すようにしてるかな。
企画はどのように決めていますか?
熊元 私がやりたいと思うことは基本的に再生回数が少ないんで、売れてる作家さんの意見を聞いたりします。
稲田 上半期、基本は熊元さんがしたいことをやってるんですけど、私の恋愛事情に関しては再生回数が結構伸びてるんで、みんなほんと辛い恋愛を見て笑うのが好きなんだなぁという印象を持ってます。再生回数見るとわかりやすいよね。
めちゃくちゃ嬉しい
神戸でのラジオ番組や和泉市でのテレビ番組などお二人それぞれの地元でお仕事もされていますが、地元でお仕事をしていて良かったと思うことはありますか?
稲田 私が和泉市出身で「いずみの国和泉市PR大使」として、この間初めて広報誌の表紙に載ったんです。両親は和泉市に住んでいて、「めちゃくちゃ嬉しい。周りの人から “見たよ” とか “いろいろ活動やってるやん” って言われることがやっぱり嬉しい」と言ってたので、ちょっとでも親孝行できてるのかなって感じです。月一回、そのまま実家に帰ってご飯とかも行けるので、そんな機会を与えてもらってるのも嬉しいですね。
熊元 ラジオ自体がほんとにやりたかったことで、さらに自分の地元の神戸でレギュラーを持てるというのはめちゃくちゃ嬉しかったです。親とかおばあちゃんとか周りの人とかが喜んでくれて、身近で仕事ができるのはやっぱりめちゃくちゃありがたいですね。ラジオは地元の人は聴いてる可能性が高いのでリスクはあるんですけどね。元カレの話とか結構悪口言ってるんで(笑)
稲田さんはZiDol (ズィードル) としての活動を始められましたが、何か変化したことはありますか?
稲田 「LIVE STAND」の出演が決まったので頑張んなきゃなって感じです。
稲田さんにとってZiDolはどんな存在ですか?
稲田 メンバー全員同期で、息抜きみたいな感じですごく楽しいです。本気の息抜きみたいな、手抜いてるわけじゃないけど、みんなで一個やりたいことに向かって、結果それがお笑いになってる感じです。
熊元さんは体を張られている芸が多いですが、熊元さんのように勇気ある一歩を踏み出す秘訣を教えていただきたいです。
熊元 躊躇することも山ほどあって全部やったるぞ! という感じでやり切れるわけじゃないんですけど、躊躇して “うわぁ、やっとけば良かった” という後悔を山ほど知っているので、それを思い出して前に出てる感じです。一歩踏み出す時に不安や躊躇することがあっても周りが助けてくれることが結構多いので、それが大きいかもしれないですね。
お笑いの世界で成功するために一番大事なことは何だと思われますか?
稲田 なんばグランド花月に出る日は、やっぱりむちゃくちゃ早くに起きるんですよね。でも、本気過ぎるとしんどくなると思うんで、頑張らないで頑張るということを自分に言い聞かせている感じです。
熊元 私らができているとは思ってないですけど、みんなネタを大事にしているイメージがあります。皆さん舞台に出られてたらめっちゃ声デカいんですけど、プライベートはマジで何言ってるか聞き取れへんくらい声がちっちゃくて。TPOかもしれないですけど、オフというか芸能人っていう感じがカッコいいのでマネしてます(笑)
これまでに挫折や苦労を味わったことはありますか?
稲田 スベった日って、誰かに喋りたいけど別にそんなに聞いても欲しくないみたいなあの感覚。そんな時は、私はお酒に逃げることに決めていて、嫌なことはその日のうちに忘れて水に流してあんまりヘコまへんようにすることを大切にしてますね。
熊元 正直、挫折という挫折はないんですけど、まだ賞レースで優勝できていないことは引っかかっているところではあります。2年前に「THE W」で準優勝に終わった時は、私的にはネタで負けたなと思ったので悔しかったです。あとは、稲田さんにすごい芸能人と早く結婚して欲しいと思ってて。そうなるとやっぱ東京なんですよ。そのためにもっと頑張らなあかんと言う感じがありますね。
そうすると今年の賞レースも取りに行かれますか?
熊元 賞レースが全てではないんですけど、やっぱり結果が欲しいのでね。ちっちゃな話なんですけど (よしもと漫才劇場の) 「グランドバトル」のポスターって、スタッフさんは何気なく作ってるかもしれないんですが、賞レースを取ってたら写真が大きくて、私らは2年前ぐらいから真ん中にこのくらいの写真のまま (手で大きさを示して) ずっとおるんですよ。バランス的にはめっちゃいい場所やから、このまま真ん中でサイズ大きく載りたいってめっちゃめっちゃ思います。
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