SUPER★DRAGONが約2年半振りとなる4枚目のフルアルバム『Force to Forth』を3月にリリース! メンバーの古川毅さん・ジャン海渡さん・飯島颯さんにアルバムのこと、春のツアー「SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2022 -F2F-」のこと、メンバーへの思いなどを関西でお聞きしました!
“前進する力”をテーマにした4thアルバム『Force to Forth』
最新アルバム『Force to Forth』にはどんな思いが込められていますか?
古川毅 タイトルにもあるように、“前進する力” というのがひとつのテーマになっていて、全10曲でいろんなジャンルが揃っているのですが、どれもポジティブなエネルギーを意識して制作しました。
初の試みとなる海外のアーティストとのコラボ曲も収録されています。コラボのお話を聞かれた時はどう思われましたか?
ジャン海渡 SUPER★DRAGONとして海外に進出したいという気持ちは以前からあったので、今回タイのアーティストのAnatomy Rabbitさんと一緒に楽曲の制作ができると知った時は、僕たちの良さや強みをより多くの方に知ってもらえる武器になる曲ができるんじゃないかなと思いました。『love or like (Tokyo) w/Anatomy Rabbit』はMVも日本らしさとタイらしさが入った面白い作品になって、個人的にも好きな1曲です。
このアルバムで読者にチェックして欲しいポイントを教えてください。
飯島颯 メンバーも作詞作曲などで携わった曲が多いので、歌詞カードを見て、これはどのメンバーが書いたんだろう? と想像しながら聴いてもらえると楽しいかなと思いますし、アルバムを聴いてライブに来ていただいた時には、僕が担当した『Bad Day』の振り付けなどにも注目して欲しいなと思います。
高校生の新生活におすすめの曲を選んでいただけますか?
古川 僕はロックテイストな『Shut Up, Shout Out』です。コロナ禍でお客さんたちは声を出すことができなくなって、叫びたいけど叫べないというモヤモヤした気持ちはライブ会場でなくてもみんな心に持っているんじゃないかなと思うんです。だからこれから自分はこう頑張っていこう、こう戦っていこう、これだけは誰にも負けたくない、みたいな気持ちを持つ皆さんの “応援ソング” のような存在になれたら嬉しいなと思います。
ジャン 僕は『X』ですね。弱みを克服して先にある光を掴み取ろうとする、前に進むための僕らの決意を意思表示した曲でもあるんです。新生活が始まって皆さんそれぞれに掴み取りたいものがあったり、学校でこんな自分でありたいといった目標や理想があると思うので、この楽曲でその背中を押してあげられたらいいなと思います。
飯島 僕は『-Tweedia-』です。別れの季節ですが、別れの後には必ず出会いがあって、それぞれが新しい道を歩いた先できっとまたどこかで会えるよね、ということを歌った曲なので、そうした未来を夢見て、いろんなモチベーションにつなげていって欲しいなと思います。
皆さんが活動する上で大切にされていることはどんなことですか?
古川 やっぱり “一人でやっていない” ということですね。メンバーもそうですし、スタッフさんもそう、BLUE=ファンのみんなもそうで、一人ひとりがいるから今の自分でいられるし、自分の大好きなSUPER★DRAGONがあるんだということは必ず念頭に置いています。その上で自分がどういう要素をプラスしていけるかということを考えています。
ジャン “自分たちがブレないこと” ですね。結成当初から9人でSUPER★DRAGONについて考えて作り上げてきた核があるので、思いを統一しておくことが大切だと思っています。
飯島 僕は “感謝” なんですが、コロナ禍でツアーもできなくなって、こうしてライブができて、BLUEのみんなが来てくれるということも当たり前じゃないなと思うようになりました。
いつも可能性を感じる
メンバー9人とここまでやってきて良かったなと思う瞬間はどんな時ですか?
ジャン スマブラしてる時…? (笑)
古川・飯島 (爆笑)
古川 この9人で良かったなというのは常に感じるんですが、特にメンバーと未来の話をしている時はより思いますね。自分たちの理想像についてやそのためにどう動いていこうか、とか話したり。
ジャン 僕も未来の話をする時は自分たちの可能性を感じるし、自分たちでスパドラの土台を作っていく感覚があって、それをメンバーそれぞれの意見で再認識する瞬間はすごく好きです。あとライブが終わって楽屋に戻った時に、「あそこミスってたよね」とかステージに立っていた9人で共有する会話。そしてスマブラですね。あれは最高で(笑)
飯島 アルバムなど作品が完成した瞬間は特に思います。毅やジャンは音楽面だったり、僕は振り付け面だったり、全員が強みを生かしながら作り上げたアルバムはこの9人でしかできなかったなと思います。
古川 英詞の部分は発音などすべてジャンに聞いたし、ジャンなしでは録れなかったしね。
ジャン 毅はファッション面が強いので、ツアーの衣装もメンバーの意見を聞きながらスタイリストさんと一緒に考えてくれて。誰よりもメンバーのことを見ているので、それぞれによく合っていてステージでも映えました。
飯島さんはご自身のキャッチコピーを “ゆるふわギャップモンスター” とおっしゃっていましたが、古川さん、ジャンさんならご自身にどんなキャッチコピーをつけられますか?
古川 僕は “話の長い天然ボーカリスト” ! メンバーやBLUEの前では安心しすぎて気が抜けてポンコツになってしまうことが多くて、そこを皆さん優しく「天然」と言ってくださるんです。あと、話し始めるとMCも長いので…(笑)
ジャン 前にふたりで肉汁たっぷりなハンバーガーを食べた時には、15分くらいずーっと床に肉汁を垂らしながら食べてましたからね。そんな天然な一面があります (笑)。僕は “フレンドリー器用ハーフ” で! 人と話すのが好きなので、友だちの友だちとも、会ってすぐに仲良くなって次の日からふたりで出掛けられるくらいなんです。器用さは、中学の頃から友だちの部活に急に参戦しても、数日入ればある程度できちゃうところがあって。昔から何でも器用にできていたんですよね。
古川 何それ、一番カッコいいじゃん! (笑)
スパドラの皆さんはいつもクールでカッコいいですが、雑誌などの撮影でカッコ良く見せる工夫などはありますか?
古川 どうだろう…特に意識していることはないですが、自分を知ることは大事なんじゃないでしょうか。僕も自分のこういう顔は嫌だなとか、こう見られた方がいいなとか、それを知っておくといいのかもしれないですね。僕は左面の顔より右面の方が好きなんですが、右面ばかりだと同じようなカットになってしまうので、左面を写す場合は角度などを考えています。
ジャン 僕はどちらかと言えば左の方が好きかな。カメラマンさんがいる方向に合わせて、できる範囲で自分の顔の角度などを作り込むのは大事かなと思います。
飯島 撮影はダンスのポージングと似ているようで違ったりするので、最初の頃はジャンや毅を見て真似していました。参考にする人を見つけるというのもいいのかなと思います。
ダンスって1曲につきどれくらい練習されるんですか?
古川 どうだろう…結構してるよね。振りを入れるまでも曲によっては2、3日かかるし、そこから詰めていくので、1曲に対して7日くらいは使ってるのかな。
飯島 一度振りが全部入った段階でフォーメーションを合わせるんですが、曲によって見せ方も変わってくるので、そこは結構ディスカッションして決めて、コレオグラファーの方にも見てもらって…。
ちなみに一番早く振りを覚えるのはどなたですか?
古川・ジャン 颯です!
飯島 昔から上手な人の真似をして踊るということを意識して踊ってきたので、振り覚えも自然と早くなっていったのかなとは思います。でも振りを覚えて終わりではなく、そこからどう見せるかが大事なので、そこは話し合いながら自分の色を出すことを意識しています。
覚え方のコツってありますか?
飯島 僕は動きに自分の中で効果音をつけて覚えています。例えばパンチだったら「バシッ、バシッ」とか「バンバンバン!」とか。そのリズムを口で言えるようになると覚えやすいのでおすすめです。
昔の曲の振りとか忘れたりしませんか?
古川 去年行った「SIX DAY」ツアーは毎回セットリストが違っていて、昔の曲は振りを忘れている曲もたくさんありました。その度に当時の映像を探し出して調べましたね。
ジャン そういう時に光るのが颯なんですよね。みんなが覚えていないところもめちゃくちゃ覚えてるので、颯頼みなんです。
今作で振りやフォーメーションが特に難しい曲ってありますか?
古川 『Pioneer (Keep It Real)』はフォーメーションが目まぐるしく変わってダンスの振り付け自体も激しめなので、一つひとつの動きや動線は何度も確認しました。逆に『Shut Up, Shout Out』は踊っていて本当に楽しいです。ライブでもテンションが上がって、サビの「Shout Out!」をBLUEの皆さんには聞こえないと思うんですが、ひとりで叫んでいます(笑)
春のツアーで何か印象に残っている裏話があれば教えてください!
古川 福岡公演で、始まる前に最年長の玲於が、「連日のスケジュールでみんな疲れも溜まってるし、ここにきて誰か失敗する気がする。何か嫌な予感がするんだよな」って言うから、「それ、自分が何かやる伏線じゃないの?」って笑ってたんです。それで本番が終わって帰ってきたら「途中『X』の時、なんか俺だけ体感時間がみんなより速かったんだよね」ってまるで良いことのように言ってて、後で映像を確認したら、玲於だけ振りと音楽が2テンポくらいズレていて。時空が歪んだように…。
ジャン おかしくなっちゃってましたね (笑)
古川 それを察した時の玲於の戻り方がまた面白くて (笑)。ツアー中にはそういうライブも出てくるんですよね。それも醍醐味というか。さっきジャンが言っていたように、そういった話を9人でできるのも楽しいなと思います。あとツアーではご当地の名物を食べることも楽しみのひとつです。
ジャン 今日も (大阪の) だるまの串カツ食べたしね!
飯島 以前ライブで北海道に行った時、空港で入ったラーメン屋さんがゆで卵を自由に取っていいお店だったんです。その時にこのふたりが「この卵の殻、食べられるらしいよ」って言うから、僕はてっきりそういうご当地の卵なのかなと思って何も疑わずに齧り付いて…思い切り騙されました (笑)
7月開催のFCライブも発表されましたね。
古川 今年はこれまでの自分たちの課題を再解釈して毎公演毎公演を大切にしながらひとつずつ絶対にクリアしようとしているので、初めて会える方もいると思うし、みんなの気持ちを豊かにできるライブができればいいなと思っています。
▶夢に向かいたいけど一歩が踏み出せない高校生も多いですが、皆さんはどう乗り越えられましたか?