昨年、結成10周年を迎えたダンス・パフォーマンスチーム、s**t kingz。世界を股にかけて活躍するメンバーの皆さんが考えているダンスの魅力、舞台で大切にしていることとは?
世界共通のコミュニケーション
メンバーそれぞれの魅力を教えてください。
shoji kazukiはすごいしっかり者で、何かやるときは効率よく進められる人。でもマイペース(笑)。大人っぽくてセクシーなダンスが得意です。NOPPOはs**t kingzの中のゆるキャラ的存在。みんなとは違う視点でおもしろいことを言ってくれて、すごく和ませてくれる大事な人。Oguriはとにかく情熱的でダンスもエネルギッシュ。アイデアマンで、何かをやる時は一番引っ張っていってくれます。
メンバーの皆さんから見たshojiさんの魅力は?
kazuki shojiくんのリーダーシップはお母さんレベル(笑)。いつも助けられています。いじられキャラでもあり、そのおかげでみんな和気あいあい仲良くやっています。
世界20ヶ国以上で開催されたパフォーマンスやワークショップを通して感じたことは何ですか?
Oguri ダンスは言葉を越えた世界共通のコミュニケーションだと思いました。
shoji 宗教や政治絡みの問題があってストリートダンスを表立ってできないので、隠れて練習している国の人にも出会いました。当たり前のようにダンスができる自分たちはすごく幸せなんだと気づかされましたね。
クオリティーの高い舞台
s**t kingzさんが“無言芝居”をしようと思ったきっかけは?
NOPPO 最初は5分ぐらいのダンスショーをしていたんですけど、5年くらい前に周りのスタッフから「何か物語をダンスで表現してみたら?」と提案され、それが今の“無言芝居”というスタイルになりました。
「一度観たら中毒性のある“笑いとハッピー”あふれるシッキンワールド」と言われていますが、舞台をする上で大切にしていることは何ですか?
shoji わかりやすくて誰にでも楽しめるんだけど、パフォーマンスのクオリティーはすごく高くて、みんなが満足して帰ってくれるというのを大事にしています。
この秋、結成10周年記念の新作公演「The Library」が開催されます。高校生に向けて、この公演の楽しみ方を教えてください。
kazuki エンターテインメントの世界を知るチャンスなので、気楽に笑いに来てほしいです! お笑いライブを観るような気持ちで来て、気づいたらストーリーにのめり込んでいるというのが理想的です。今回、東京、横浜、大阪でステージが3形態に分かれています。10周年の集大成であり、2年ぶりの舞台。自分たちの中に蓄積してきたものを惜しげもなく出したいと思っているのでご期待ください。
最後に、進路について悩んでいる高校生にアドバイスをお願いします。
Oguri めいっぱい悩んで、しっかり答えを出してほしい。そして、自分が決めたことには自信を持って、それを正解にしていけばいいんです。
shoji 今はまだ進路が決められないなら、自分を見つめ直すために大学に進学するのもいいと思います。それで道が開ければ意味のあることだしね。自分が何になりたいのかわからない人は、特定の職業で考えるんじゃなくて、「人のこと幸せにしたい」でもいいと思う。例えば、「人の健康を願う」だったら、医者や看護師、社会福祉士とかいろんな選択の幅が広がってきますよね。そうやってもっともっと広い視野で考えてみるのもいいと思いますよ。
メンバーは、shoji(リーダー)、kazuki、NOPPO、Oguri。’17年10月に結成10周年を迎えたダンス界のパイオニア的パフォーマンスチーム。米国最大級のダンスコンテスト「BODYROCK」にて’10年、’11年と2年連続優勝し、世界的に注目を浴びる存在に。’13年より舞台公演を始め、’16年の単独公演「Wonderful Clunker-素晴らしきポンコツ-」では初のロングラン公演を達成。約20,000人の動員を記録した。
STAGE INFO