『サヨナラまでの30分』清原翔の高校時代-受験勉強を頑張った自分の姿は、“忘れたくない”記憶

清原翔

メジャーデビュー直前にこの世を去ったECHOLLのボーカル・アキが遺したカセットテープを偶然拾った颯太。テープを再生する30分間だけ、アキは颯太の体を借りることができ、恋人やバンド仲間に会いに行く。バンドの再結成とバンドメンバーで恋人のカナの笑顔を取り戻すために奔走するが…。
瑞々しい青春音楽ラブストーリー『サヨナラまでの30分』。ECHOLLのベース、森涼介役の清原翔さんにお聞きしました!

清原翔

実際のりんご音楽祭で撮影した
フェスのシーンに鳥肌

もう、音楽もいいし、恋愛部分なんて切なくて何度も泣きました。清原さんが一番お好きなシーンはどこでしたか?

清原 わかります。僕はフェスのシーンですね。まっけんと匠海が演じたアキと颯太が入れ替わる場面は、ちょっと鳥肌が立ちました。このフェスのシーンは3日間かけて撮ったんですが、これは頑張ったかいがあったなぁと本当に思いました。

清原翔

実際のフェス(りんご音楽祭)で撮影されたんですよね?

清原 りんご音楽祭の方に全面協力していただいて、会場にエキストラの方(総勢600人)に入っていただいて撮ったので、自然と本当に演奏する前の気持ちや自分たちがバンドを組んでいるという気持ちになりました。

撮影時間以外は皆さんどんな話をされていたんですか?

清原 実際のバンドマンさんがこんなに仲が良いのかわからないですが、僕らの場合は撮影中も撮影の裏も切り替えがないくらい、結束力があって…ずっとふざけていました(笑)。全員のバランスも良かったんです。

それぞれ、どういう感じだったんですか?

清原 僕はたまにつっこむし、イジられるし、ふざけるし。上杉柊平は、基本つっこみだけど、いじられる。久保田紗友がふざける。まっけんも、ふざける。匠海はつっこむし、ふざけるし、話題提供もしてくる。葉山奨之は、バカ(笑)。で、ずっとワチャワチャ。

清原翔

音楽は好き。でも小学生の頃の
ピアノがトラウマだった…!?

清原さんご自身は、音楽はお好きですか?

清原 大好きです。フェスにも何度か行ったことはありますし、ライブハウスにも行きます。

バンドを組まれた経験もあるんですか?

清原 それはないんです。実は僕、小学生の頃に4年間くらいピアノを習っていたんですけど、右手だけで終わったんですよ。

4年間で右手だけですか!?(笑)

清原 そう。だから自分には音楽のセンスはないなと思っていたので、チャレンジすることはなかったです。

じゃあこの映画で夢を果たした、って感じですね。

清原 バンドは聴くのも観るのも好きだったので、嬉しかったですね。でも、「ベースかぁ…」って…(笑)

何のパートが良かったんですか!?(笑)

清原 僕みたいな普通の人間は、パッと目立つギターが想像しやすいんです。でも今回撮影させていただいて、ベースもカッコいいなって好きになりました!

ベース姿、カッコ良かったですよ! しかも映画館だと、ベースの音がすごく引き立って聴こえるんですよね! スマホとかだとあまり聴こえないですけど。

清原 よくご存じで! 僕も最初に練習するために曲をもらってiPhoneで聴いたら、「ベースどれ!?」ってなりました(笑)。後で、イヤホンで聴くとちゃんと聴こえたんですけど。だから配信された音楽もぜひ良い環境で聴いていただきたいですね!

清原翔

受験勉強を頑張ったことは
覚えておきたい高校時代の記憶

高校生の頃も音楽は聴かれていましたか?

清原 通学の時はいつも聴いていましたし、受験勉強の時も行き詰まった時は、自分を奮い立たせるために好きな曲を聴いて、モチベーションを上げていました。

ちなみに、どんな曲を…?

清原 受験の時、試験に行く時に聴いて「これ、ヤバい!」と思った曲が1曲あって。RADWIMPSの『4645(よろしこ)』という曲。ほとんど英語歌詞なんですが、一部分だけ日本語歌詞になっていて、その歌詞がいいんです! これはぜひ聴いてみてください。

高校時代はどんな生活だったんですか?

清原 普通ですよ。運動部(バレー部)だったので、部活メインで頑張っていた感じです。クラスの中だとどんなタイプとも遊べる中立の感じ。

でもバレー部で高身長って、めちゃくちゃ注目されますよね?

清原 結構頑張ってたんですけど、うちの高校は体育館競技ってバスケ部しか注目されなくて、日の目を浴びずに終わりました(笑)。モテたりすることもなかったですね、悲しいことに。

放課後は、海で遊んだり…?

清原 地元が湘南なので、海はよく行っていました。放課後というより、もう部活の練習にも「浜練」というのがあって、砂浜を走ったりしていました。通学もみんな自転車だったので、すぐ行けますしね。

すごい! 映画みたいな青春ですね! 最後に、この映画は「記憶」がキーワードになっていますが、清原さんにとって忘れたくない高校時代の思い出はありますか?

清原 高3の6月に部活を引退して、受けるなら少しでも良い大学に行きたいなと思って夏から本格的に受験勉強を始めたんです。それまでは中間期末テストの順位が下から5番目くらいだったので、今まで本当にやったことがないくらい頑張ったし、仲間もいたので楽しくて。受験勉強で頑張っていた自分の姿は忘れたくない記憶かもしれないですね。

部活をやり切ったからこそ、っていう部分もありますか?

清原 部活を精一杯頑張ったから、きれいにシフトできたとは思います。部活で集中力も培えたし、今回の楽器の練習も「指弾きで」と言われて…僕はピアノを右手で終わっていたくらいの人なんで、最初は「終わったな」と思っていたんですが、半年間で練習するというノルマがあったからできたのかな、と。勉強もそうだと思うんですが、いつまでに何をするという目標が見えると自分の配分ができて頑張れる気がします。

清原翔

スタイリスト:李靖華、ヘアメイク:高橋将氣
撮影:Yoshinori Saito

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サヨナラまでの30分
  • 監督:萩原健太郎
  • 出演:新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔、他
  • 配給:アスミック・エース

©2020『サヨナラまでの30分』製作委員会

1.24(金)全国公開

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