「第36回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」ジェムストーン賞を受賞した小田学監督が手がけた、男子高校生たちの奇想天外なロードムービー『サイモン&タダタカシ』。
同級生役を演じた阪本一樹さんと須賀健太さんにお話を伺いました!
この結末は絶対に想像つかない!
阪本さんは第28回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト フォトジェニック賞」を受賞されて今回映画初出演にして初主演、須賀さんはデビュー20周年というおふたりですが、おふたりにとって“演じる”ことはどういう感覚ですか?
須賀 役者は役によってどんな人間にもなれるのが魅力で、演じる役によって自分の新しい面に気づかされたりすることがおもしろいですね。小さい頃の“ごっこ遊び”の延長線上な感じもあります。
小さい頃からされていたら、演じることは日常的な感じなんですか?
須賀 そうかもしれないです。ずっと“何者かになる”ということをしてきたので、そこに違和感はないですね。
阪本 僕はまだ演じるということがどういうことかうまく説明できないですが、今回サイモンを演じてみて、サイモンと同じように自分の中にタダタカシに対する感情が生まれて、より深くその気持ちを知ることができることを体験しました。
『サイモン&タダタカシ』、とても奇想天外な展開で、おふたりの、クラスにいそうな男子感も良かったです!
須賀 僕はすごく純愛物語だと思っています。それぞれのキャラクターが誰かを愛していて、純粋に追いかけながら予想外の方向に物語が進んで行きます。このスタートからこのラストは絶対に想像できないと思うので、ラストを予想してもらいながら観ていただく楽しみ方もあるのかなと思います。
須賀健太さん・阪本一樹さん
まさみ(高3)
おふたりの高校時代とは?
おふたりはどんな高校生でしたか?
阪本 僕の高校は男子の方が多くて、40人ぐらいのクラスに女子が10人ほどしかいなかったので、男子校のような感じでした。まさに盛り上げ役のタダタカシみたいな子もいました(笑)
阪本さんはタダタカシタイプではなかったんですか?
阪本 僕は、サイモンの方で、タダタカシみたいな子をイジるという役回りでした。
須賀 僕はタダタカシみたいな感じでしたよ(笑)。よく映画やマンガであるような、普段ふざけているんだけど勉強できる子はモテるなと思って、勉強していました。
モテました!?
須賀 全然(笑)。テストでほんとに100点とか取ってたんですよ。美術だけ3であと全部5だったんですけど、全然モテませんでした。
女の子から「勉強教えて」とか言われそうなのに!
須賀 一度クラスで成績1番を取ったらライバルみたいな女の子が出てきて、すっごい目をつけられてしまいました(笑)
おふたりの高校の頃の行事の思い出はありますか?
阪本 僕の高校は体育祭と文化祭が1週間のうちに両方あったんです。それは楽しかったですね。スポーツが盛んで、まわりの友だちに野球部やサッカー部が多かったので、体育祭のリレーも体育会系のノリでした。僕は、それをちょっと遠くから見ている感じでした。
須賀 僕、文化祭は、とても楽しみですごく準備もしていたのに、当日熱が出て、終わりの辺りで顔を出した記憶があります。迷路とかを作った気がします。あとは餃子ドッグのお店をやっていたんですが、300本くらいが午前中で売り切れちゃいました(笑)
では最後に、今俳優を目指していたり、自分の夢を目指している高校生に向けてメッセージをお願いします。
須賀 高校生の頃ってやりたいことをやれる時期だと思うので、その特権を最大限に使って、好きなことを好きなだけやればいいと思います。僕はある程度無責任でもいいと思うんです。どうせそのうち真面目に働かないといけなくなるんですから。僕なんて「ゆとり世代」ってすごく言われるんですが、皆さんと同じ世代として、そう言う大人を見返せる大人に一緒になっていきたいなと思います。
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— ch FILES 関東版 (@chFILES) 2018年3月22日
STORY 工業高校に通うサイモンとタダタカシ。高校卒業後は大学に進学するサイモンと、実家の工場を継ぐタダタカシ。男だらけの生活に焦ったタカシは、ギターを片手に、“運命の女”を探す旅に出る。タダタカシに密かに想いを寄せるサイモンは、タカシの旅に付き合うのだが…。
- 監督・脚本・編集:小田学
- 出演:阪本一樹、須賀健太、他
- 配給:日活
©2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)
3.24(土)より全国順次公開