アニメ『龍族 -The Blazing Dawn-』山下大輝×本渡楓×村瀬歩が学生に伝える “劣等感との戦い”

山下大輝, 本渡楓, 村瀬歩, 龍族

壮大な世界観と繊細な心理描写で紡がれるドラマが若年層を中心に爆発的な支持を受けたアニメ『龍族 -The Blazing Dawn-』が好評放送中! 日本語吹替版の声優を務める山下大輝さん・本渡楓さん・村瀬歩さんにchスタッフがインタビュー! 作品の魅力を語っていただきました!

山下大輝, 本渡楓, 村瀬歩, 龍族

映像のクオリティの高さ
謎解きの面白さにハマる!

『龍族』のアフレコの様子はいかがですか?

村瀬 最初のうちは掛け合いをする中でどんなキャラクターなのだろうと探りながらお芝居をしていたのですが、アフレコも中盤になるとキャラクターのイメージも掴み始めて、今作は吹き替えという形なので、原音の良さを取り入れながらも、自分たちのお芝居の要素も加えて、より表情豊かに表現できたのではと感じています。

本渡 私は吹き替えのお仕事をまだ数回ほどしかしたことがなく、しかも今回は中国語の原音の吹き替えということで、キャラクターの口パクの長さや速さが、言語によって違うんです。ですが、映像はもう出来上がっているので、時には短めに喋らないと入らないこともあったりして…そこが難しさでもあり、面白いところでもあるのかなと感じています。

山下大輝, 本渡楓, 村瀬歩, 龍族

日本のアニメとは事情が違う部分もあるんですね。

村瀬 例えば中国では当たり前に日常で話す言葉でも、日本語に直訳すると伝わらないこともあるので、翻訳家さんが日本人にも伝わりやすいように考えて翻訳して、それがアニメの人物の口の動きに合うようにセリフを作ってくださっています。

中国のキャストさんの声はどれくらい参考にされるんですか?

村瀬 寄せにいくというより原音のキャストさんがお芝居されている感じや音の運びから受けるイメージに寄り添いながら、日本語のお芝居をこちら側ですると、ちょうどいい感じに収まるのかなと思っています。

本渡 山下さんも村瀬さんも、原音のイメージ通りでびっくりしました。

演じられたキャラクターの推しポイントを聞かせていただきたいです。

山下 まず、僕が演じるルー・ミンフェイは、“顔芸”!(笑)

たしかに! 意外とコメディ要素も出てきますよね。

山下 そうなんです。リアクションが多彩で、いろんなものに対してツッこんだりボケたり、振り回されたりして表情が豊かです。中には “これってパロディでは?” みたいなギャグもあったりして、そこも面白いポイントかなと思います。すごく叫んでいる自負があります(笑)

村瀬 表情もコロコロ変わるしね。

演じられていて楽しいですか?

山下 楽しいです! 大変な分、“今日頑張ったな!疲れた!よしやり切った!” と日々思っています。

山下大輝, 本渡楓, 村瀬歩, 龍族

本渡 横で見ていて、楽しそうだなって思っています(笑)。ノノちゃんは最初の頃はクールに見えるところもあるのですが、お話が進むにつれてちょっと強がっていたり、おどけて見せたり、子どもらしい一面もあって、いろんな表情と人間らしい深みを見せてくれます。謎は多いのですが、年相応な部分とのギャップが一番の推しかなと思います。

村瀬 ルー・ミンゼイは、いつも含みのあることを言っていて、ミンフェイからすると味方のようにも敵のようにも見えて、わからないけど何か関わりがあるのかなと思わせる、怪しさの部分が推しポイントです。演出でも目が黄色に光ったりして、可愛らしい少年の見た目とのギャップもいいですね。

皆さんが高校生の頃なら、何がきっかけで『龍族』をご覧になっていたと思いますか?

村瀬 やっぱり映像かなと思います。クオリティが高い!

山下 僕はオープニングがとても好きで、映像もきれいですし、曲もカッコいいし、それがきっかけで観始めると思います。

本渡 私は、カッセル学院の学生や先生たちがそれぞれに能力を秘めていて、得意な力を活かして戦っていくというお話の部分も大きいと思います。龍とか魔法が出てくる世界が子どもの頃から好きだったので、高校生の頃の自分は、それを知っただけで“カッコいい! 楽しそう!”と飛びついていたと思います。すごく好きなテーマなんです!

山下大輝, 本渡楓, 村瀬歩, 龍族

ファンタジー作品が好きな人にオススメですよね。話が進むにつれてどんどんストーリーに引き込まれていきました。

山下 本当に伏線が多い作品で謎めいていますよね。キャラクターもそうですし、ストーリー全体を通しても “龍って何だろう” とか “主人公のルー・ミンフェイって本当は何者なんだろう?” とか、そういった謎が、ストーリーが進むにつれて徐々に紐解かれていく部分に面白さを感じます。あとは、戦いも増えてアクションの演出が派手になっていくところも魅力だと思います。

高校生の頃の皆さんなら、『龍族』を観てどんなことを思われたと思いますか?

山下 寮生活の話だから、こんな超豪華なホテルみたいな寮っていいなと思ったかも(笑)。施設に何でも揃っているし、何でもできちゃう。

村瀬 最高だよね(笑)

本渡 住みたいですね。

山下 憧れるよね。でも2人部屋とか、どう思う?

村瀬 仲良い相手だったらいいけど、あまり仲がよくなかったり、一緒に暮らしていて仲が悪くなったりしたら辛いよね(笑)

山下 そうだよね(笑)。ある程度壁みたいなものは必要だよね。初めましての人と二段ベッド上下って、距離が近い! 兄弟ぐらいでしかできないよ!

山下大輝, 本渡楓, 村瀬歩, 龍族

皆さん学校では、初対面のクラスメイトにもグイグイ話しに行けましたか?

本渡 自己紹介は一生懸命頑張るのですが、無理はしないタイプでした。一人は寂しいので友だちは欲しいけど、積極的には行けませんでした。

山下 僕は、無理して転けるタイプでした(笑)。「山下大輝です! 大きく輝くで、大輝です! よろしくお願いしまーす!」って。あいつ、頑張って背伸びしてるなっていうのがわかるような自己紹介をしていました(笑)

村瀬 でもそういう人がひとりいてくれると雰囲気が良くなるよね。僕は物怖じせず話したいなと思った人のところには話しに行きますし、特に何もしていないのですが、小学校から大学まで、周りに人が集まってくれていました。

山下 何そのカリスマ感!

3人それぞれ違うタイプなんですね。

村瀬 3人ともそのペースのままで仕事してるよね(笑)



▶3人が向き合ってきた “劣等感”との戦い