“絶望系アニソンシンガー”ReoNaさんに、1月クールのTVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」エンディングテーマ『forget-me-not』のことや歌うことへの思いをお聞きしました!
自分だけの“生きる理由”を作ってくれた
『forget-me-not』のMVの映像がダイナミックで驚きました! あれ、海外ですか!?
ReoNa 実は、日本なんです。崖ギリギリのところで、フェンスも何もないので、大きなレフ板を持った撮影スタッフさんが風に煽られたらどうしよう、とハラハラしながら歌っていました(笑)
アニメ「ソード・アート・オンライン」って、世界中にファンがいらっしゃいますが、ReoNaさんにとってはどんな作品ですか?
ReoNa アニソンシンガーを目指す前から見ていたアニメのひとつです。登場人物に憧れるのはもちろん、仮想の世界に自分がアバターとして入って、コントローラーではなく自分の体でアバターを動かすというのも、ゲームが好きなオタクからすると夢のような話で…。
エンディングテーマに抜擢された時の気持ちはいかがでしたか?
ReoNa 作品と音楽の結びつきがすごく大きな作品なので、プレッシャーも感じましたし、ReoNaとして作品にお歌で寄り添えるという嬉しさもあって、皆さんの反応はどうなんだろうとドキドキしながら初回の放送を待っていました。
特に好きな歌詞があれば教えてください。
ReoNa 「眼の前の怪物に向き合えないまま逃げ出した勇者」「逃げ続けた轍もいつか誰かが歩くための道に変わるなら」という歌詞です。作詞家のハヤシケイさんは、いつも私の気持ちに言葉をうまく当てはめてくださって、この歌詞も自分が普段言葉にできないような気持ちを表現してくださっています。
ご自身の感情にも合っているんですね。
ReoNa 私自身、高校にもほとんど通わず、自分が向き合いたくない現実から逃げ続けてきたんです。ただ、逃げた果てでこうして唯一続けられていた音楽と好きだったアニメが、今の私の生きる理由になってきていて。
逃げることは悪いことじゃなかったんですね。
ReoNa 皆さん失恋した時には、自分の気持ちに寄り添ってくれるような失恋の歌を聴くことが多いと思うんですが、私の場合は、家庭や学校などで傷付いた時に、その気持ちを重ねられる歌やアニメを探していたし、今辛い現実に直面している誰かがいれば、逃げた果てに何か自分だけのものが見つけられるのであれば、逃げてもいいんじゃないかということを示せる存在になれればいいなぁと思っています。
“伝えたいこと”があるから。
クラスの前に立つ緊張とは違った
ライブでは、どんな気持ちで歌われていますか?
ReoNa 次に私の口から出る言葉(歌詞)の意味を考えるのに必死ですね。レコーディングの時にマイクを前にして歌うのとは違って、ライブではその場に来てくださった環境って一人ひとり違うと思うので、この方はどんな状況の中で予定を空けて来てくださっているんだろうとか、どういう気持ちで聴いてくださっているんだろうということを同時に考えながら、一人ひとりに目を合わせてお歌を届けることを大事にしています。
ライブって緊張しませんか?
ReoNa 緊張します。「出会ったことがないお客さん」だから不安で、「やったことがない」「見たことがない」から不安だと思うので、シミュレーションはたくさんします。ただ、ステージに上がってしまうと、伝えることに必死になるので、その緊張は忘れていることが多いかもしれません。
私の場合、クラスの前で発表する時は「全員じゃがいも」と思って立つんですが、そんな感じじゃないんですね(笑)
ReoNa このフレーズはこの人に伝えて、次のフレーズは隣のこの人に伝えて、と逆に一人に意識を絞っているから、緊張しないのかもしれないです。クラスの前で立つ時って、失敗したらどうしようとか、話す内容を忘れちゃったらどうしようとか、人前で何かをすることに緊張するけど、今の緊張は、伝えたいことがちゃんと届くかなという緊張なんです。だからその違いは大きいかもしれません。
目の前の一人ひとりを大事にするって、ファンにとってはめちゃくちゃ嬉しいです。
ReoNa 高校生になって初めてライブハウスでカバー曲でステージに立たせてもらった時に、私を観に来てくださる方はとても少なかったのですが、自分にも目を向けてもらえる場所があると気付けたことがとても大きかったんです。ライブって生もので、その場にいる方々と私だけの記憶だと思うので、すごく尊いというか。だからとても大切にしたいなと思っています。
(最後は、ReoNaさんと一緒に「感謝」ポーズで。)
撮影:Yoshinori Saito
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2月20日より高校図書室で配布 pic.twitter.com/GYGfVntOqO
— ch FILES 関東版 (@chFILES) 2019年2月20日
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