【後編】TVアニメ「RE-MAIN」西田征史さん流「居場所の見つけ方」&高校水球部からメッセージ

西田征史

TVアニメ「RE-MAIN」
総監督・脚本 西田征史(「TIGER & BUNNY」)×アニメーション制作 MAPPA(「呪術廻戦」)の初タッグで水球に挑む!

7月3日より放送開始の注目のTVアニメ「RE-MAIN」。総監督を務めるのは、これまで数々の話題作の脚本を手がけてこられた西田征史さん。今回はテレビアニメ制作に挑戦ということで、制作追い込み真っ只中の西田さんに、chスタッフがインタビューさせていただきました!

【後編】では、今月のテーマ「自分に合った居場所の見つけ方」について、西田さんからアドバイスをいただきました。千葉県立東葛飾高等学校水球部からメッセージも…!

【前編】インタビューはこちらから

西田征史

いろんなお仕事をされている中で、一番自分が居心地の良いお仕事は何ですか?

西田 僕は演出。演技をつけている時が一番かもしれないですね。舞台でも映画でも現場で役者と向き合って自分の思いを伝え(「RE-MAIN」の場合だと声優さんに)、返ってきた芝居が自分の思っていた通りだったり、それを超えてこられた時が幸せだったりします。化学反応を起こす関わり合いが、相手とぶつかり合っている感じがして、楽しいですね。


お笑いからお芝居の世界に入られた経緯は?

西田 芸人で入って、19歳くらいの時にホリプロの中に劇団があって、「芝居もやってみないか?」と言われたので「やってみます!」って俳優もやってみたんです。その後若手の公演で短い舞台を書くという企画があって、脚本というものを初めて書いて、結果そこで優勝したんです。その時に、5分のネタを書くより長いお話を書いた方が、伝えたいことをもっと伝えられるかもしれないと思い、芸人をやめて舞台の脚本を書くようになりました。


ひとつの仕事で成功しても次の新しい仕事にチャレンジされるのは、どんな思いがあるんですか?

西田 んー、結果的にいろんなジャンルをさせていただいているんですが、ひとつの仕事が終わって次は何を書こうかなと考えた時に、自分の頭に浮かんだものを舞台なのか映画なのか漫画なのかアニメなのか、どの形で表現するのが面白いかなと考えて、その時一番面白そうなものにチャレンジしています。知らないことを知っていく感覚は、いつもとても楽しいですね。


自分に合っているかどうか、どう判断すればいいですか?

西田 自分が面白いと感じたものを信じてみるのはいかがでしょうか? それが勘違いでもいいと思うんです。若気の至りというか。若い時の勢いでやっちゃわないと、可能性や損得を考えていくと、できないことって多いと思うから。


自分に合った場所の見つけ方について、アドバイスをお願いします!

西田 僕はお笑いから入って俳優をして、脚本を書くようになって、いろんなことを並行してやっていく中で自分のやりたいことが見えてきたんですが、今のような自分は、二十歳の僕はまったく想像もしなかったし、飛び込んでみたから気付けたことがたくさんあります。だから、「最初にAだと決めたことをやりきること」が決して正しいわけではなくて、「Aだと思って入ったけどBの方が面白いのかもしれない」と思ったり、こうすれば面白いかもしれないと考えていくことで、最終的な地点にたどり着くかもしれないので、いきなり答えにたどり着こうとせずに、まず一歩踏み出してみて、そこから探っていくのがいいのかなと思います。



    ▼「RE-MAIN」放送に向けて高校水球部からメッセージ!

    千葉県立東葛飾高等学校
    宮下侑也 男子水球部部長

  1. 東葛飾高校の水球部の特徴は?

    部員全員が高校から水球を始めたので、何もできない状態から先生や先輩からたくさんのことを教わりながら練習しています。男女一緒に練習しているので、辛い練習でも大人数で盛り上げながら楽しく行っています。

  2. 水球の面白さとは?

    他のスポーツと異なり、唯一水の中で行う球技なので、キツくて疲れるのですが、全力で泳いで速攻やシュートを決めた時はとても楽しいです。

  3. 入部した理由は?

    幼稚園の時から水泳をやっていて球技系をしたことがなかったので、高校から水球をやろうと思いました。

  4. 水球にまつわる青春エピソードを教えて!

    夏のプールは日差しが強く、とても綺麗なので、そこで練習するだけで青春です。

    水球部

  5. 水球が登場するアニメ、「RE-MAIN」への期待値を聞かせて。

    「SLAM DUNK」「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」などのスポーツアニメが放送された時、反響が大きく競技人口が増えたので、まだマイナーなスポーツである水球もアニメができることで興味を持つ人が増えるのではないかと期待しています。

  6. アニメで注目しちゃいそうなところは?

    やはりシュートが一番盛り上がるので、その迫力に注目したいです。また、回り込みやフロートなどの技も面白いので、そこがどう描かれるのか楽しみです。

  7. 「水球部あるある」のエピソードはある?

    屋外のプールで水球をしていると、冬になっても水着焼けが戻らないので銭湯などに入るのが恥ずかしいです(笑)

  8. 水球をまだ知らない高校生へメッセージをお願いします!

    水球は足も着かないし、片手しか使えないし、水中の格闘技とも言われているけど、魅力がたくさんあって楽しいスポーツなので、ぜひ興味を持っていただけたら嬉しいです。

    千葉県立東葛飾高等学校
    千葉月美 女子水球部部長

  1. 東葛飾高校の水球部の特徴は?

    東葛水球部はなんと言っても部員同士の仲がいいです! 学校の授業で疲れていても部室に来るとその疲れが吹き飛ぶくらい、先輩後輩も男女も関係なく、いつも笑いが絶えません。高校の校風の「自主自立」という言葉のように自分で考えてプレーし、仲間同士でアドバイスし合うことが多いです。

  2. 水球の面白さとは?

    プレーしている時は耳に水が入ったり波の音でかき消されたりして、陸上にいる時よりも声を張り上げないと仲間に指示が伝わりません。だからこそ必死で声を出してボールを繋ぎ、1点が入った時や、相手の攻撃を防いだ時はすごく嬉しいです。また水球では泳ぎが速い人、シュート力がある人、ディフェンスが上手な人、足が強いキーパーなど、得意分野で活躍することができ、ほとんどの人が高校から始めるので、全員が同じスタート地点から出発できることも魅力です。

  3. 入部した理由は?

    部の雰囲気が良かったことだと思います。正直、入ってすぐにスイム練習がキツ過ぎて入部したことを後悔しましたが(笑)、気付けば毎日先輩と友だちに会うために部室に向かっていました。

    水球

  4. 水球にまつわる青春エピソードを教えて!

    屋外プールだと4月や10月はまだ水が冷たい(水温が15℃とかでも活動します)ので、練習後の温水シャワー室に全員でぎゅうぎゅうになりながら入って、ワイワイしています。わざとお湯のスイッチを切って水しか出ないようにいたずらしたり、シャワーを浴びている人のセームをプールに沈めてもう一度水に入らないといけなくしたり、文面に起こすとひどいんですけど、めちゃめちゃ楽しいです。

  5. 水球が登場するアニメ、「RE-MAIN」への期待値を聞かせて。

    水球がTVで取り上げられること自体珍しいので、放送がすごく楽しみです! 巻き足やフロント、水中からのシュートなど水球特有の動きが細かく再現されるのかどうかが気になります。

  6. アニメで注目しちゃいそうなところは?

    主人公の清水みなとくんがなぜ水球から離れてしまったのか、そしてなぜもう一度戻ってきたのか、“リメイン”というタイトルの意味も気になります。個人的には声優の斉藤壮馬さんと古川慎さんが大好きなので、おふたりが演じるキャラクターは特に注目して見たいと思います。

  7. 「水球部あるある」のエピソードはある?

    外プールで練習しているので、夏はどの部活より(野球部やサッカー部よりも!)真っ黒に日焼けします。校内ですれ違った時に“なんか黒い人がいるな”と思って振り返ると大抵水球部です。練習はとてもハードで、練習後は食事をとろうとしてもお箸を持つ手が上がらないくらい疲労して、2時間は寝ないと勉強できません。毎日体に小さな傷(爪で引っかかれた痕など)ができますが、私は頑張った証かな、と思っています。

  8. 水球をまだ知らない高校生へメッセージをお願いします!

    水球は激しいけどカッコ良くてとても楽しいスポーツです! オリンピック競技でもあるので一度見てみて欲しいです。そして大学で水球をやりましょう。水球人口を増やしたいです!

    水球

【前編】インタビューはこちら。


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RE-MAIN
  • 原作:西田征史・バンダイナムコアーツ・MAPPA
  • 総監督・シリーズ構成・脚本・音響監督:西田征史
  • 監督:松田 清
  • キャラクター原案:付藤加青浬
  • キャラクターデザイン:田中志穂
  • 音楽:うたたね歌菜(TaWaRa)
  • OP主題歌:ENHYPEN
  • ED主題歌:仲村宗悟
  • 制作:MAPPA
  • 出演:上村祐翔(清水みなと)、西山宏太朗(岡 栄太郎)、木村 昴(城島 譲)、斉藤壮馬(網浜秀吾)、古川 慎(江尻武一)、畠中 祐(猪俣ババヤロ豊)、廣瀬大介(牛窓善晴)、他

©RE-MAIN Project

7月3日より毎週土曜 深夜1:30~テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠にて放送

※放送日時は、予告なく変更になる場合がございます。

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