今、ラジオが新しい! 高校生でも愛用者急上昇のラジオアプリ「ラジコ」を運営する
株式会社radikoの青木社長にお話を伺いました!
ラジコってどんなサービスですか?
ラジオの番組を電波ではなくインターネットで配信し、アプリケーションを通じて皆さんのスマートフォンで聴けるようにしているサービスです。「ラジコ」の誕生により、かつてはラジオ受信機で聴いていたラジオが、皆さんのスマートフォンで聴けるようになりました。
革新的なサービスに不安はなかったですか?
不安はなかったですね。それよりも、ラジオのメディア価値が若い方々の中で下がってきている現状を何とかしないといけないという気持ちの方が強かったので、不安よりも可能性を見る方が勝っていたと思います。’90年代、インターネットの台頭と共にメディア環境が大きく変わりました。それまで「4大マスメディア」(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)から情報を得ていた一般の生活者は、インターネットに触れる時間が増え、高層ビルの建設で電波障害も多くなり、ラジオを聴く時間は大幅に減りました。放送局同士は互いに戦っていますが、みんながラジオを聴かなくなって業界が沈んでしまったら、戦いようがない。その危機感をラジオ業界全員が持ち始めた頃でした。そうした中で、「ラジコ」のサービスは誕生しました。
ラジオの魅力は?
ラジオは音しかない、音声コンテンツであることです。それはデメリットでもある一方、メリットでもあります。見えないからこそ、想像力が生まれます。僕は毎朝、通勤時間に電車の中でニュースを聴いているのですが、混んでいる車内でも耳だけで聴くことができるので、会社に着くまでに世の中の動きが一通りわかって便利です。これは高校生の皆さんにもおすすめです。
高校生の利用者はどれくらいいますか?
アンケートの調査では、10代のユーザーはまだ全体の5%くらいです。僕たちは、「ラジコ」を通じてひとりでも多くの方にラジオのおもしろさを知っていただきたいなと思っています。今は「タイムフリー」機能ができて、友だちが聴いて「おもしろかった」と話す番組を翌日に聴くこともできます。あと、「エリアフリー」にラジオ業界が踏み切ったことも画期的なことでした。こちらは月額350円かかりますが、例えば北海道の方が東京に上京して来られても、地元の放送が聴けるエリアを超えた番組を聴くことができます。
社長の仕事のモチベーションは何ですか?
僕は「見たことのない景色を見る」という言葉が好きで、自分の周りの環境が変化したり、それに伴って付き合う人が変わって行ったり、これまで見たことのない“景色”が見たくてしょうがないんです。だから、将来「ラジコ」がこういう姿になった時に世の中はどう変わっているんだろう、ということを常に考えて、仲間たちと共有しています。そういうラジコに育てないとその景色は見ることができないですから。
社長はどんな高校生でしたか?
好奇心が旺盛でした。バブルの時代だったので、放課後はディスコに行ったり(笑)。当時はディスコでかかる音楽でアーティストを知って、レコードを借りて来て、カセットテープに録音して聴き続けていました。あとは3年間ずっとバンドをやっていました。僕はボーカルで。スタジオに行って練習するのが楽しかったですね。
- 青木社長が
明るいこと
会社は個人ではないので、いろんな個性のある人と協調しながら仕事をします。だから、常にワイワイしながら明るくいたいなと思っています。仕事って、お客さんがどんな相手であれ、こちら側のチームが団結していると乗り越えることができるんです。
受け入れること
自分の意見を通す時と人の意見を取り入れる時のバランスが必要だと思います。人の意見の方が良かったのに、「悔しい」という気持ちが生じて自分の意見を通した途端に、仕事は崩壊します。だから、組織では認めて受け入れる力が重要だと思います。
目標を持つこと
今やっている目の前の仕事の先に何があるのかというイメージを持たないと、階段は合理的にのぼることはできません。僕はラジコの3年後5年後をイメージして社員とも共有して、そこに向かって歩んでいます。会社は団体競技だと思いますから。
心掛けている3つのこと
かな(高3)みず(高2)すずか(高3)ゆうき(高2)