東京アイランドで見つける僕たちの冒険の旅 ―八丈島・三宅島―

Q&A
島の高校生に聞いてみました！

八丈島も三宅島も、それぞれ島内に高校はひとつ。八丈高校は普通科と併合科（園芸科・家政科）の2科3クラスで、全校生徒が126名、三宅高校は普通科と併合科（農業科・家政科）から成り、全校生徒が23名なのだそうです。

学校の行事について教えて！

こはる

八丈高校は、体育祭は6月で、赤団と青団に分かれて競技をし、応援合戦のダンスも盛り上がります！文化祭（八高祭）は9月で、ダンスやバンドのパフォーマンスやゲームなどをしたり。あとは10kmマラソンがあるかな。

りゅうせい

修学旅行は沖縄に行くみたい。

みゆう

海はいつも見てるのにね（笑）

しおん

三宅高校は体育祭はないけど、9月に文化祭（三高祭）と12月に小中高合同のマラソン大会があります。文化祭ではリアル人生ゲームをするよ。マラソン大会は、お母さんたちの世代は島一周走っていたらしくて、走れなくなった人は後ろから来るバスに拾ってもらってたって聞きました！坂道が多いから大変だと思う！

みんな進路はどうするの？

こはる

だいたいみんな高校を卒業したら進学のために島を出ます。その後そのまま東京で就職する人と島に戻ってくる人が半々くらいかな。私は東京の大学に行って教員免許を取って、島に戻ってきたいなと思ってます。

しゅう

私は大学で東京に行って、そのまま内地で就職したいです！でもずっと東京だと疲れるだろうからたまに島に帰ってきたいな。

どんなアルバイトをしてるの？？

みゆう

私は特産品の「うみかぜ椎茸」を育てるバイト！菌床に水をあげたりしてるよ。あとは島料理の店と海の家！

しゅう

私はスーパーのレジ打ちです！

こはる

私は島料理の店と、夏休みに小さい小学生を預かる指導員のアルバイト！

あいじ

僕も島料理の店！

りゅうせい

僕も島料理の店でバイトしてます。中学生の頃から「高校生になったらここで働いてね」と頼まれてた（笑）！

みゆう

私もお母さんからの紹介。みんな自分から探すというより、「高校生になったらお願い」って早くから声かけられてるよね（笑）。観光客は多いけど従業員が少ないから、夏休みはバイト、バイトで忙しい。ほとんどの子がアルバイトしてると思います。りゅうせいがバイトしてるお店ではウミガメのスープも出してるよね。時々釣りをしていてウミガメがかかってしまうこともあるよ。

こうめい

僕は温泉でバイトしてます。あとは家のペンションの仕事を手伝ったり。

しおん

私は食堂でバイトしてます。

りん

私はスーパー。女子の方がバイトしている率は高いかも。

島に一番欲しいものって何？

こはる

やっぱりコンビニが欲しい！コンビニスイーツとか無印良品のお菓子が食べたい！だから東京に行ったら、お土産でそういうお菓子を買って帰ってます！

しゅう

うん。東京に行ったらしたいことは、コンビニでお菓子を買うことだね！（笑）

しおん・りん

やっぱりコンビニ！コンビニのお菓子とかお弁当を買ってみたい！

島唐辛子って家庭でも食べるの？

みゆう

八丈では、お寿司をわさびではなく島唐辛子で食べるんです。醤油漬けにした魚を乗せた島寿司にも、わさびではなくカラシを入れるんだけど、醤油は島唐辛子を漬けた醤油を使ってるよ。島唐辛子を触った手で目を触ったら危険なくらい、とにかく辛い！ラーメン屋さんにも置いてあるよね。

こはる

辛いのが平気な人は、種を潰して醤油につけて食べてるけど、私は無理！（笑）

島の恋愛事情、教えて！

こはる

島の中はどこに行っても知り合いに会っちゃうから、付き合ったらすぐに広まっちゃう。島ですることは何もないです！（笑）大学で東京に出たら彼氏を作りたいー！

みゆう

男女仲良いのが当たり前だから、付き合ってる人もいるけど、別れても友だちに戻るって感じな気がする。気まずくなるってことはあまりないのかもしれない。

りん

幼稚園の頃から15年間ずっと同じメンバーだから、違う学年でも全員顔見知りだし、みんな幼なじみ感が強くてあまり恋愛に発展しにくいかも。

しおん

島は狭いから誰かに話すとすぐに広まっちゃうしね。

りく

ちなみに僕の学年は女子が0人で男子しかいないです！

島ならでは給食メニューってある？

みゆう

中学までの給食では「くさや」がよく出てました！

あいじ

島料理が多かったよね。「明日葉」とか魚ばっかり出てた（笑）。明日葉がくさやと一緒にマヨネーズで和えてあったり。

こはる

パッションフルーツが出たりね。

“島あるある”って何かある？

みゆう

小中学校は1クラスだけで、高校になって3つの中学校から集まるので、3クラスになってクラスができたことが新鮮だった！（笑）

あいじ

浅沼、沖山、佐々木さんが本当にたくさんいて苗字が被るから、みんな下の名前で呼んでます。

りゅうせい

先輩も「○○先輩」ではなくて、男子ならみんな「君」呼び。

しおん

先生との距離が近いから、先生からも下の名前で呼ばれてます。あと、全部の科の先生を含めたら、生徒より先生の方が人数が多い！先生の入れ替わりがあるのも島ならではなのかも。

今回の旅の感想は？

はる

初めて行く、“東京の”島は島全体がコミュニティのようでとても優しかった！
島の高校生と回れることにワクワクして臨んだ島旅行。豊かな自然や島時間のゆったりとした流れが魅力の八丈島。青とオレンジのグラデーションがとても美しい夕日は、今まで見た中で間違いなく一番きれいでした。そして火山活動の跡を感じさせる荒々しい地形に圧倒された三宅島。七島展望台から見たパノラマの景色に圧倒されました。宿の食事はどれも美味しかった！みんなが自分の島をちゃんと大事にしていることも伝わってきました。今度は海にダイブしに行きます！

ちひろ

青春をぎゅっと詰め込んだようなとにかく楽しい3日間！
島の自然は海や空の青も木々の緑も色鮮やかで、同じ東京とは思えないくらい本当にきれいでした。太陽の光もいつも見ているものより輝いていて、島中、どこで写真を撮っても絵になるくらい非日常感がありました。でも話をしてみると、島の子もみんなK-POPが好きだったり、流行りは似ているし推しがいたり恋バナで盛り上がったり。短い時間だったけど、すぐに仲良くなれて、また会いに来たいと思いました！八丈島も三宅島も違った魅力があってとても楽しかったです。

しらべ

星があんなにきれいに見えるなんて、知らなかった！
島に着いた瞬間から、カラッとした暑さで気持ちいいこと、いつも見ている景色より街がワントーン明るく見えることを率直に感じました。星も、あんなに大きく夜空一面を埋め尽くしているなんて、想像もしなかった！五感で感じる、実際に行かなきゃわからない魅力がたくさんあって、そんな島のことを、島の高校生たちがどれほど愛しているかも伝わってきました。歩いているとあちこちで知り合いに会って、笑顔で手を振り合って会話しているのもすごく素敵だなと思いました。