2〜3日目三宅島
都心の南方約180kmに浮かぶ、火山島。度重なる噴火に見舞われながらも復興を遂げてきた歴史をダイナミックな景観とともに体感できます。野鳥の生息密度が高い「バードアイランド」として高く評価されていて、原生林には国の天然記念物に指定されている絶滅危惧種・アカコッコをはじめとする200種以上の野鳥が生息しています。
13:25 三宅島着
14:30 都立三宅高校
現地の高校生と学校で合流!
15:00 三宅島自然ふれあいセンター アカコッコ館
アカコッコ館は、三宅島の自然を身近に知ることができる自然観察施設。三宅島を代表するアカコッコなどの野鳥観察ができるコーナーがあり、まずはここで三宅島の野鳥や火山、自然のことを学びます。日本野鳥の会のレンジャーも常駐しています!
16:00 大路池散策
アカコッコ館から森の遊歩道を歩き、大路池までの道を散策。静かな自然の中に鳥のさえずりの声が聞こえてきます。
スダジイ
三宅島は日本一巨樹が多い村としても発表されていて、大路池の周りには樹齢数百年の巨樹も数多く残されています。これは幹周り7.5m、樹高15mの樹齢約600年と言われる巨大なスダジイ。噴火を司る神が宿る御神木と伝えられ、「やどり木」とも呼ばれています。また、周辺の密林に迷い込んでもこの大木が目印になることから「迷い椎」とも言われています。
17:30 七島展望台
雄山の中腹付近にある展望台。お天気が良いと、八丈島・御蔵島・神津島・式根島・新島・利島・大島まで伊豆諸島の7つの島が一望できます。海に反射する夕日がキラキラと眩しくて、辺り一面が光に溢れ、“太陽が近い!”という初めての感覚を味わいました。ここもかつての噴火の影響で、地面はすべてスコリア(マグマが噴出した際の飛沫が冷えて固まった軽石のようなもの)で覆われ、歩くとサクッサクッと音がします。
18:30 ペンション サントモ
宿泊地、ペンション サントモは、なんとこの日案内してくれたこうめい君のお家。地元食材を使ったごはんがとてもおいしくて、お腹いっぱいいただきました!
3日目
7:30 朝食
ペンション サントモで、朝食の地魚やフルーツをしっかりいただき、3日目・最終日が始まります。荷物をまとめて、いざ出発!
9:30 新鼻新山
現地高校生と合流して、新鼻新山へと向かいます。三宅島一周道路から茂みを抜けていくと、急に開ける景色。遠くに見える断崖絶壁が「新鼻新山」。1983年噴火でできたスコリア丘で、“一夜でできた山”として知られています。波に削られた断崖の高さはおよそ10m! 赤い色はマグマに含まれる鉄分が酸化した色だそうで、この時の噴火の火柱は、隣の御蔵島からも確認できるほど激しいものだったそうです。
10:30 火山体験遊歩道 阿古小中学校跡
火山体験遊歩道から見ることのできる、阿古小中学校跡。新鼻新山と同じく1983年の噴火で被害に遭い、人的被害はなかったものの、噴火から2時間ほどのうちに流れ込んだ溶岩は阿古地区の集落の大半を焼いてしまいました。校舎はその時のまま残され、変形した体育館の屋根を支える鉄骨や校舎の窓ガラスが破損した様子など溶岩に飲み込まれた被害のすさまじさを伝えています。小学校は幸いにも前日が運動会だったため、休校日だったそうです。
12:00 三宅高校
一度三宅高校に帰ってみんなでお話。ちょうど文化祭前で、教室では出し物の準備が進んでいました。全校生徒が23人という三宅高校では、違う学科の子同士も同じ教室で授業を受けたりするそうです。後ろの黒板にはクラスメイト全員の誕生日が書いてあって、仲の良さが垣間見えました(私たちの誕生日も書き込んでくれました!)
13:35 大型客船搭乗
大型客船の出航時は、三宅高校の副校長先生が紙テープを準備してくださっていて、色とりどりの紙テープを船上と陸の両方で持ってお別れ。大きく手を振り合って、「ボーーッ」という大型客船の汽笛とともに岸を離れてみんなの姿が少しずつ小さくなっていく様子に、島の皆さんとの思い出がよみがえり、温かい気持ちになりました。みんな、3日間ありがとう!
19:40 東京・竹芝到着
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