東京アイランドで見つける僕たちの冒険の旅 ―八丈島・三宅島―

太平洋に浮かぶ、東京諸島。そこには、東京都でありながら、私たちが想像する“東京”とは、全く違う景色が広がっています。
そこで、東京都内の高校生が八丈島と三宅島へ、ひと夏の冒険旅行へ行ってきました!

東京諸島とは?
東京都の島しょ地域の中でも、人々が生活する伊豆諸島の大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島と小笠原諸島の父島、母島の計11島が、総称して「東京諸島」と呼ばれています。


私たちが取材しました

はる(高2)
島の高校生と友だちになりたい!
ちひろ(高2)
島の自然や文化をたくさん感じたい!
しらべ(高2)
島旅行は初めてなので船も楽しみ!
持ち物リスト
□ 着替え
□ 上着(寒い時に羽織れるように)
□ パジャマ
□ タオル・バスタオル
□ 帽子
□ 日傘(できれば晴雨兼用がベスト)
□ カロリーメイト(船酔いでごはんが食べられなかった時のため)
□ 日焼け止め
□ 常備薬(必要な人のみ)
□ 酔い止め
□ 洗顔料・シャンプー
□ 筆記用具
□ お財布
□ 学生証(船代や入館料に学割がききます)
□ 保険証
□ 携帯電話
□ 充電器
□ 日中使う用のバッグ
□ 歩きやすい靴で参加!


計画するところから旅は始まる!

CHOICE! どちらを選ぶ?


飛行機
空路は、羽田空港から八丈島空港までの直行便が便利。飛行時間は約55分。あっという間に南国の島・八丈島に到着します。


大型客船
海路は、1日1往復する大型客船を利用。東京・竹芝を夜22:30に出発し、三宅島〜御蔵島を経由して朝8:55に八丈島に到着します。


島間の移動は…
今回八丈島〜三宅島間の移動は、大型客船を利用しました。(朝八丈島に到着した大型客船が、折り返して東京・竹芝へと出航します)

甲板に出て離れゆく景色を眺めながら進む船の旅は、これから始まる旅のワクワクを高めてくれます。船内でひと時を過ごし、一つひとつ島に着岸していく光景は、“遠くへ来たんだ”と思わせてくれる瞬間でもあります。

私たちは、行きは飛行機を利用して時間短縮、帰りは大型客船でのんびり船の旅を楽しみました。大型客船で東京に帰る時、仲良くなった島の子たちと七色の紙テープを握り合ってお別れした景色は一生忘れられません!
旅を楽しむためのポイント
□乗船前に酔い止め薬を飲んでおこう!
□船の入出港地は、潮流などの状況により当日決まります。到着する港によって、着いてからの移動が変わってくるので、両パターンをイメージしておくといいよ!(八丈島には底土港・八重根港、三宅島には三池港・阿古港(錆ヶ浜港)・伊ヶ谷港があります)
□天候によって状況が変わるので、東海汽船のホームページの「運航状況」で乗船当日の最新情報を必ずチェックしておこう!


1日目八丈島

東京羽田から飛行機で約55分で到着する八丈島。ひょうたん型の火山島で、北西部を占める八丈富士と南東部を占める三原山からなる。黒潮の影響を受けた温暖多湿な海洋性気候から“常春の島”とも呼ばれ、美しい花々や緑が年中楽しめ、透明度抜群の海にはウミガメたちも暮らしています。


8:25 八丈島空港着

9:30 八丈富士ふれあい牧場

八丈富士の7合目付近にある牧場。放牧された黒毛和牛やジャージー牛と眼下に海の景色や市街地を見ることができます。ここで八丈高校の高校生と合流! ドキドキ緊張していたけど、みんな手を振って迎えてくれて、すぐに仲良くなっちゃいました!

10:30 八丈ビジターセンター
八丈島の自然や文化がわかりやすく紹介されたビジターセンター。まずはここで八丈島について勉強します。植物公園内にあるので、敷地内を歩くだけでも温暖な海洋性気候に育つ、島独特の植物を間近で見て感じることができました。

12:00 八丈カレー ヒロ

みんなで昼食! 特製ビーフカレーから島唐辛子カレー(かなり辛いらしい!)、明日葉の天ぷらが乗った明日葉カレーまでメニューが豊富。ルーはポットに入って出てきます! 美味しく食べて会話も弾みます。

大里の玉石垣

写真提供 ©東京諸島観光連携推進協議会

大里集落に残る玉石垣はとても美しい景観です。戦国時代には陣屋(いわゆる役所)が設けられ、政治の中心だった場所だそうです。

13:30 黄八丈めゆ工房

写真提供 ©東京諸島観光連携推進協議会

八丈島の特産品、黄八丈の工房を見学。ていねいに手間と時間をかけて完成する黄八丈織物は、色味がとてもきれいで、小物はお土産にも最高! しゅうちゃんのお家でもお母さんが黄八丈を織っていると聞きました。

【黄八丈とは?】
1948年に東京都の無形文化財に指定されている、八丈島を代表する特産品の絹織物。黄・樺・黒の3色を基調とし、染料は島内に自生している植物から作られています。めゆ工房の創業は大正6年。人間国宝に認定された初代・山下めゆさんから現在の代表・山下芙美子さんまで3代に渡って100年以上続いているそうです。建物の中には、心地よい機織りの音が響き、上下に開閉する経糸(たていと)の間を飛び杼(ひ)と呼ばれる道具を左右に移動させながら緯糸(よこいと)を通し、手作業でていねいに織られています。

写真提供 ©東京諸島観光連携推進協議会

14:30 裏見ヶ滝

森のような秘境感が溢れる遊歩道を散策し、たどり着く裏見ヶ滝。滝の裏側をみんなで一列になってそろりそろりと歩いてマイナスイオンを浴びました! 八丈の大自然の恵みです!そして暑さを忘れさせてくれるような木漏れ日も本当に心地いい!

16:00 むかしのとみじろう

裏見ヶ滝の散策のあとは、地元高校生おすすめのお店でアイスを食べたりアイスフロートを飲んで涼みながら、和気あいあいとおしゃべり。壁にはびっしりと本が並び、店内を奥まで入ると昔から島に伝わる八丈太鼓が置いてありました。カラフルでかわいい“ギョサン”(ビーチサンダル)もたくさん売っています。このギョサン、島の子(だけでなく大人も)みんな履いているそうです!

17:15 足湯きらめき

目の前に広がる海を一望しながら足湯に浸かります。結構熱めのお湯で、疲れも吹き飛びます!ここは年中無休で朝11時から夜21時まで楽しむことができます(無料)

17:30 藍ヶ江港

足湯きらめきから坂を下ったところにある藍ヶ江港。入江になっていて、釣りを楽しむ人もチラホラ。きれいなエメラルドグリーンの海に足を浸しながらのんびり〜。「普段ならこのまま飛び込んだりするよ」と地元メンバー。

18:00 リードパークリゾート八丈島へ移動

地元メンバーと別れて、本日の宿泊地、リードパークリゾート八丈島へ。

19:00 SEA SIDE KITCHEN 環
夕食は、ジューシーなお肉と八丈島の食材で作ったオリジナルソースが決め手のハンバーガーをいただきます! 八丈レモンソース、ドラゴンフルーツソース、八丈名探偵ソース(スパイスカレー)などどれも気になるものばかり。

星空鑑賞・花火・スイカ!
藍ヶ江港での別れ際、「夕食の後、星を見に行く」という話をしたら、こはるちゃんとりゅうせい君が一緒に来てくれることになりました。星空を見た辺りは、少しも光がなく、真っ暗! 見上げるだけで飲み込まれそうなほどの星、星、星! 天の川まできれいに見えて、夜空はこんなにも星で埋まっていたんだと驚きの連続でした。本当にきれい! こはるちゃんのママの計らいで花火とスイカ(!)を持って来てくれたので、みんなで花火を楽しみ、スイカはスマホのライトで照らしながらいただきましたー!

翌朝
7:30 朝食

リードパークリゾート八丈島の朝食バイキングは和も洋もおいしい! 地元八丈島のジャージー牛乳も驚くほどおいしくて、何度もおかわりしちゃいました!

9:40 大型客船搭乗

りゅうせい君から「明日はきっと僕の父(東海汽船の職員さん)が切符を確認すると思うよ」と聞いていたので、ワクワクしながら列に並びました。離岸する船に向かって港から笛を鳴らすお父さんの姿も、めちゃくちゃかっこよかったです!


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