おいしくるメロンパン|高校生のお悩み相談「将来バンドをしたい。好きなことに自信を持って突き進むには?」

おいしくるメロンパン

今月の「高校生お悩み相談室」は、
5月1日にリリースしたニューミニアルバム『eyes』を携え、6月から始まるワンマンツアーは27ヵ所をまわるおいしくるメロンパンの皆さんにご回答いただきました。

将来バンドをしたい。
好きなことに自信を持って突き進むには?

さわ(高1) 私は高校でバンドをしていて、将来もバンドをやっていきたいと思っているのですが、自分の好きなことで将来を決めていいのか自信が持てなくて、親にも言えないでいます。どうしたら自信を持って好きなことに突き進むことができますか?

インプットしつつ
スキルを身に付けよう!

峯岸 今、自分に何ができるのかを探してそれを全てやる。それになるだけたくさんの時間を費やすことですかね。独創性や才能があれば素晴らしいものは作れるけど、同時にインプットが多い方が世界は広がるので“聴く”ことは大切です。いろんな音楽を聴いてみてください。

 僕は大学3年生の終わり頃に、親に「バンドで頑張ってみようと思う」と言いに行ったんですけど、お父さんに「ふざけるな!」って言われました。でもその後にオーディションで優勝して、夏に「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」に出られたっていうのは結構でかくて。心配する親の説得は、何か目標を設定して、達成した結果を見せられると一番いいのかもしれないですね。

ナカシマ 自信を持ちたいならスキルを身に付けることです。他の人と比べて自分が秀でているって思えるかどうかだと思うので、例えばギターやってるんだったらめちゃめちゃギターをやる。それぐらいでしか本当の意味での自信は付けれないのかなって思うんです。とにかく一生懸命練習するのはいいのかなと思います。

どのくらい練習されましたか?

ナカシマ 僕は全然してなかったです。でも作曲は好きでずっと曲を作ってました。中学3年生の頃に父親にパソコンをもらって、そのパソコンに入ってた音楽ソフトにポチポチ音程を入れて作り始めたっていう感じで。ピアノのソロ曲だったりとか、電子音の曲だったりとかでしたが、最初は全然形にならなかったのが、ちょっとずつ勝手がわかってきて、数だけはたくさん作ってたのが自信になってたかなって思います。

峯岸さんはいかがでしたか?

峯岸 ずっと親から反対されていましたね。僕は小学校の頃からギターを始めて、親はギターは買ってくれたのに、その頃から音楽では食っていけないからって言われてて。だから、僕も音楽で食っていけないのかなと思っていました。

親御さんにバンドをやりたいと伝えたタイミングは?

峯岸 親が言うように手堅い方にも行こうかなっていう考えもありましたけど、結局自分が選びたかったのがこっち側(音楽)だったんで。虎視眈々と積み重ねて、親には結果がひとつ出たタイミングで、「こっち行くからね」っていうことを言ったら、「行けそうならいいんじゃない」みたいな感じでした。

親御さんから反対されて、モチベーションを保ち続けるのが難しかったことはありませんでしたか?

峯岸 言われたから無理かなって思うことはなかったですね。食べていけなくてもバンドを組む前からずっと音楽をやってくぞみたいなのが根底にどっしりあったんで。

それは自信ですか?

峯岸 技術に対しての自信ではなく、俺が自分の人生を選ぶべきなんだよな、選べる人間だよなっていう自信はありました。高校生のみんなには自分を信じていって欲しいなと思っています。それと親に対して正直すぎなくてもいいかな。きっと親はやりたいんだから仕方ないねって思ってくれるんじゃないかな。それでいいと思う。

ナカシマさんはいかがでしたか?

ナカシマ 僕はあんまり反対されなかったかもしれないですね。割とお利口さんだったんで。僕が高校の時、曲作って流していたら、父親がいきなりやって来て、「お前は天才かもしれんな」って言われて(笑)。ちょっと信用されてたみたいな部分があったと思うんです。

すごい支えになったんじゃないですか。

ナカシマ そうですね。やっぱり応援ムードかどうかっていうのは結構活動する上で大きなポイントになってくるかなと思うんで、お利口でいるに越したことないし、親をどう取り込むかというところですかね。

バンドを始めた当時、ご自分のスキルにどれくらい自信がありましたか?

峯岸 その時は相当あったんですけど、それは何も知らなかったからだなって今なら思います。
でも、ナカシマの曲に対しては当時と変わらず今も相当自信はあります。

その自信って大事だと思われますか。

峯岸 相当大事です。

来年結成10年目の足掛かりとなる
6月から始まる全国ワンマンツアー

5月1日に8枚目のミニアルバム『eyes』がリリースされました。収録曲『五つ目の季節』の「君のスカートが揺れた瞼の裏」という歌詞が切なくて好きです。歌詞はどうやって思い考えつかれるんですか?

ナカシマ 家の中でずっと書いていて、煮詰まってきたらカフェとかに行って書くっていう感じですね。先にメロディーから考えることが多いんですけど、日常で気になった言葉とか、使いたいなっていうものをずっとメモしてるので、メロディーにハマる言葉を書き出していって…という感じです。

6月8日から27ヵ所で開催のワンマンツアー「おいしくるメロンパン eyes tour – 春夏秋冬レイトショー-」が始まります。今どんな心境か教えていただきたいです。

 すごく楽しみです。『eyes』はライブでやるのが初めてなので、どういう反応をもらえるのかワクワクしています。

ライブでお客さんに一番口ずさんで欲しい曲や盛り上がって欲しい曲をお聞きしたいです。

ナカシマ 『eyes』に収録されている『空腹な動物のための』という楽曲が、すごくライブで映えそうな曲だなと自分で作りながら思っていて。攻撃的なサウンドだったり、歌も叫ぶような感じで、今までのおいしくるメロンパンの中でもライブで乗りやすい曲なのかなって思ってるので、聴き込んで来てもらって、ライブを楽しんでくれたら嬉しいです。

今年バンド結成9年目になりますが、9年間を振り返って忘れられない光景を教えてください。

峯岸 原さんが飛行機に乗り遅れたことがすごい印象に残ってます。あ、オチで最後に言うべきだった!(笑)。今の冗談です。6、7年前に、東京のクラブクアトロでワンマンライブの演奏中、お客さんの熱もすごくて、3人がシンクロした感があったんですが、その時に全能感…なんでもできるぞみたいな感覚にライブ中に入りまして。それが今も生きていて、活動の糧になってると思います。

ナカシマ 覚えてます。

 それは僕の中でも印象的でした。

ナカシマ あと、2018年に『hameln』(読み:ハーメルン)っていう3枚目のミニアルバム ができた時は、こういう音楽をやりたいんだって気づけた瞬間で、すごく印象的でした。

特にどの楽曲が印象的でしたか?

ナカシマ 『水葬』ですね。

来年2025年は結成10周年の記念イヤーになると思います。来年に懸ける想いを聞かせてください。

 来年10周年? 今言われるまでちょっと忘れてた。これだけ長くやれてるのは本当に幸せなことだなと本当にずっと思ってるんです。やっぱそれだけ僕らのこと好きで応援してくれる人がいて、本当にありがたいなって、嬉しいなって思う。その気持ちに応えられる作品だったり、ライブだったりは常にしていきたい。ここから15年、20年ってできたらいいなとは思いますね。

峯岸 あとはメンバー間でお互いのリスペクトを常に持ちながら、自分も常に磨きつつ、高みを目指していかないとダメだと思うので、怠ることなく、仲良くやっていきたいなと思っています。

皆さんが、結成から変わらず大切にしていることってありますか?

ナカシマ それこそミニアルバムっていう形態はずっと変えずにやってきてますね。

 それで言ったら、なんか大雑把な感じですけど、カッコいいライブは絶対したいという気持ちはあるので、いいなって思ってもらえるようにしようみたいな、そういうのはありますね。

峯岸 そうですね。おいしくるメロンパンが作り出す楽曲に対しての誠実な姿勢っていうのは変わっていないかなと思いますね。

来年10周年に向けて、今回のライブが足掛かりになる気がしますね。

峯岸 うん、ありますね。

 毎年ツアーはやってますけど、本当に着実に進んでいる感じはあるので、今年のこのeyesツアーでも成長したいですね。

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MUSIC INFO


new mini album
『eyes』
【初回生産限定盤A】(2CD)¥3,000(tax in)
【初回生産限定盤B】(CD+DVD)¥4,000(tax in)
【通常盤】(CD)¥1,650(tax in)
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