どゆこと！？　芸大って、今こんなことになってるの？？

みなさんは「芸術大学」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか。
美術・音楽のプロを目指す人たちが一つの道を極めるところ？
卒業したあと就職が難しそう？
それ、間違いです。自分の学びたいことをボーダレスに学べ、社会の様々な分野で活躍できる人材に成長できるのが名古屋芸術大学なのです。その実態を調査すべく、chスタッフがキャンパスに潜入取材。6回に渡り、連載でお届けします！
第2回は西キャンパスの「クレイ工房」と「アトリエ」に潜入。さっそくチェック！

Try1
粘土を使ってカーモデラー体験をしよう！

カーモデラーってどんなお仕事か知っていますか？カーデザイナーが描いたスケッチから、立体の模型を作る人のことなんです。今まで知らなかった自分の好きなことを活かせるお仕事に出会えるのも名古屋芸術大学の魅力の一つ。今回はデザイン領域「カーデザインコース」の学生の皆さんが実際に使っている「クレイ工房」にお邪魔し、実際にプロの方も使う道具を使ってカーモデル作りに挑戦！

カーモデルはクレイ（粘土）を削ったり盛ったりしていくことで、自分が作りたい車の形にしていきます。

まずは盛られたクレイを削って形を作っていきます。

削りすぎたところはクレイをもう一度盛って…。クレイは柔らかくするために60℃に温めてあるよ。触ってみると結構熱い！

形ができてきたらカーボンのプレートを使って表面を滑らかにします。カーブしているところはプレートを曲げて使うのがポイント。

Try2
アトリエ見学をしよう！

芸大といえば“アトリエ”のイメージ、という人も多いのでは？　名芸でももちろん、自分の作品作りに打ち込むためのアトリエスペースが用意されています。今回は美術領域「洋画コース」の学生の皆さんが実際に使っているZ棟のアトリエを見学して来たよ！

アトリエは一人一人のスペースが白い壁で区切られていて、スペースごとにそれぞれ使用している人の個性が垣間見えます。

まるで書斎みたいにオシャレな空間も。好きなように空間をアレンジ！
制作に集中して気づけば長時間、なんてこともあるから、ソファーやクッションを持ってきている人も多い。

皆さん思い思いの作品を制作しています。
自分の個性を活かして好きなことに打ち込める環境があるって、あこがれる！

PICK UP
ボーダレスに活躍する先輩

CMFデザイナー（マツダ株式会社）　寺島佑紀

大学時代から変わらない、色と素材へのこだわり。

私は今、CMF*デザイナーとして自分自動車の内装の色と素材のデザイン、コーディネートをしています。大学時代はテキスタイルデザインコースで有松絞りや草木染めに熱中。在学中に「自動車のカラーデザイナー」という職業を知り、この業界に入りました。この仕事はカスタマーのイメージを構築していく「プランニング」の領域も含んでいるのが特徴。どんなカスタマーを想定した商品づくりにも対応できるよう、いろいろなものを見て常に感性を磨くことを心掛けています。
自分自分の選択したものが直接自動車に反映される、やりがいの大きな仕事ですが、カーデザインの現場では、ひとりで製品化することはできません。自分アイデアをできるだけ早く具現化して、やりたいことを共有することが必須スキル。自分さまざまな工房を利用できることで、自分の作りたいものを具現化しやすい環境があった名古屋芸大での経験が、今の仕事に生きていると感じています。

※Color、Material、Finishの頭文字