Novelbrightから高校生へメッセージ「“世界”を広げて、いろんな価値観を知って欲しい」

Novelbright

メジャーデビュー後初となる待望の1stアルバム『開幕宣言』を4月28日にリリースするNovelbright。『Sunny drop』、『ツキミソウ』、『フェアリーテール』などNovelbrightのデビュー曲や話題曲に新曲を加えた全13曲。アルバムへの思いやコロナ禍で留学を断念するなどさまざまな壁にぶつかる高校生への熱いメッセージをいただきました。

これから新たなステージを駆け上がる
Novelbrightの『開幕宣言』

まずはアルバム『開幕宣言』、タイトルからド直球でワクワクしました。作品に込めた思いを聞かせていただけますか?

雄大 今作はメジャー1stフルアルバム、バンドの歴史としては8年ほど続けているんですが、メジャーのステージに上がっての新たな一発目ということで、新章Novelbrightが始まるぞ、という意気込みと決意を込めました。今のNovelbrightができる限りの振り幅を全面に出したので、これからもっと駆け上がっていく序章、というような新たな一面を見ていただけるんじゃないかなと思います。

このアルバムを高校生ならどんな時に聴くのがおすすめですか?

ねぎ 文化祭や体育祭といった行事前など、この日のために準備してきて、“よし、これから楽しみにしていたことが始まるぞ!”という気持ちの時に聴いていただければ僕らの気持ちにもマッチするのかなと思います。

聡次郎 高校生って子どもでもあり、大人でもある狭間みたいな時期で、新しいことを自分の意思でチャレンジしていける年齢じゃないですか。それが後々自分の夢になったりして。このアルバムは全曲、“重たいな!”というくらいメッセージ性があるので、新しく何かを始めたり、チャレンジしようとしている子たちに聴いて欲しいですね。

圭吾 1曲目の『開幕宣言』には、なりたいものになる、憧れを目指すというメッセージが入っているんです。だからまだやりたいことがない高校生の方にも聴いてもらって、背中が押せたらいいなと思います。

海斗 高校生になって進路に迷ったりしていろんな人に話を聞くと、「もっと現実を見ろ」とかキツいことも言われたりすると思うんですが、今の歳だからこそ、より一層自分を強く持って、今までの弱い自分の殻をブチ破って、“開幕”していただきたいなと!

全員 おぉーー!

雄大 辛いなという時、感傷に浸りたいなという時、ブチ上げたいなという時、どの場面のどんな感情にも寄り添える楽曲があると思うので、これを聴いて日々の日常を充実させてもらえると嬉しいなと思います。

Novelbright

音楽は世界共通!
世界は“猛烈に”意識している

今月のテーマが「やっぱり世界を見に行きたい!」で、留学を夢見ながらも断念せざるを得ない状況下にある高校生を応援する企画なのですが、Novelbrightさんは音楽活動をする上で“世界”は意識されていますか?

雄大 そうですね、猛烈に意識しています。

皆さんの海外でのエピソードも教えていただけますか?

雄大 海外エピソードと言えば、圭吾がハリウッドでカツアゲされたことでしょう!(笑) 人に財布の中身は見せるな、という教訓ですね。

圭吾 高校生のみんなも覚えておいてください(笑)

雄大さんの口笛の世界大会でアメリカに3人(雄大・圭吾・ねぎさん)で行かれた時ですね(笑)

ねぎ トラブルで言うと、僕らの飛行機はハワイ乗り換えで、空き時間が6時間ほどあったのでハワイを観光したんですが、空港からビーチまでタクシーで30分くらいだったので、帰りもタクシーで帰ればいいかと思っていたら、帰りにタクシーが停まってくれないんです!

必死に近くのお店の人に「どうしたらいい!?」とカタコトの英語でヘルプを出したら、ハワイでは流しのタクシーはないらしくて、お店のおじさんがUberで呼んでくれて、何とか飛行機に間に合ったということがありました。

そうだったんですか! アメリカの旅、皆さんめちゃくちゃ楽しそうでした(笑)

圭吾 雄大くんの口笛の大会という名目で遊びに行った、みたいな感じやからね。2週間くらい行って、大会は2日間(笑)

海外で路上ライブするのは、どんな感じでしたか?

雄大 海外には海外の独特な空気感があって、広い西海岸の空気を吸いながら歌うのは気持ち良かったですね。家族3人で聴いてくれていたお客さんに「今日娘の誕生日やから”Happy Birthday”を歌って」と言われて、みんなでお祝いしたり、そういうことってアメリカならではかなと思いましたし、音楽は世界共通やな、と感じました。

圭吾 ライブの途中で、ボイパができるお客さんが入ってきたりね。

ねぎ サッカーをしている時も、どんどん人が増えてきて、一緒に遊んだりしました。

雄大 サンタモニカの路上で小学生くらいの男の子がひとりでギター弾きながら歌ってたのはすごいなと思ったね。歌もめちゃくちゃ上手くて、僕も刺激を受けました。やっぱりアメリカは陽気な人が多くて、ケンタッキーの店員がすごいイケてたりするんだよね。テンションさえ合えば、コミュニケーションも取りやすいし。

聡次郎 音楽が世界共通ということで言うと、僕は海外に行ったことはないんですが、今使っているギターは、海外にオーダーして作ったんです。スイスの会社とドイツ語でやりとりして、言葉はわからないのに音楽用語や共通の音の感覚だけで作り上げることができて。音楽だけで人とつながれるのはすごいなと思いました。

ちなみに旅行の荷物が一番多いのは、誰ですか?

圭吾 雄大! 絶対(笑)。荷物が重いと飛行機に載せる時に超過料金が取られるので、荷物が少ない僕のカバンに、めちゃくちゃ入れてくるんです。

雄大 用心深いタイプやから、海外に行く時はあらゆる物を持って行きます。ほとんど要らない物やけど。

ねぎ でも洗剤とか持ってきてくれてたのは、助かったね。

雄大

洗濯ネットも持ってるから(笑)。何でもあるよ!

口笛の世界大会は、どんな空気感なんですか? やっぱり緊張しますか?

雄大 めちゃくちゃ緊張します! 普段ライブもテレビも基本的に緊張しないんですが、世界大会だけは5回くらい出ましたが毎回緊張して口笛が震えてしまいます。ねぎくんは普段からよく緊張するんですけど、ある部門で一緒に出てもらったら、見たことないくらい顔が真っ白になって、僕より緊張してました(笑)

ねぎ だって僕のせいで雄大くんが世界を獲れないかもしれないわけですから! やっぱり世界を背負ってますからね。

事前に何か準備したりはするんですか?

雄大 直前は口が乾かないことが大切なので、リップをめちゃくちゃ塗ります。

圭吾 くちびるの内側ぐらいまで塗ってるもんね。あとは油っぽいフライドチキン食べて(笑)

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“悔しさ”“未来の想像”が
モチベーションにつながる

高校生にとって海外を見て自分の世界を広げることって大事だと思われますか?

海斗 大事だと思います!

聡次郎 世界にはいろんな考え方の人がいて、食べ物も生活習慣も違うし。そういう人たちを知ることでも、より自分に合った生き方が見つかると思うし、成長につながると思います。世界大会に行った3人も「人生観が変わった」と言って帰ってきていたしね。

ねぎ 僕は10代の頃に大阪でアルバイトしていたカフェが、日本人より留学生とか海外のお客さんの方が多かったんです。ベトナム人の子とイタリア人の子が英語で会話していたりして。そこで僕も海外への憧れが強くなって。彼らの自由な感覚やいろんな価値観を知りました。

圭吾 やりたいことがまだ見つかっていない人にとっては、いろんな世界を知って視野を広げることで選択肢が見つかるかもしれないし、やりたいことがある人は、さらに深まるだろうし。僕の場合だと他の楽器を知ることで自分のベースが良くなることもあります。だから、やりたいことがなくても何かを見つける作業だけは続けておくといいと思います。

最後に、コロナなどいろんな事情で夢が破れそうになっている高校生に、アドバイスをいただけますか?

海斗 僕は破れそうになっても、“自分にとってその程度の夢やったのか”と自分が思いたくないので、そう思わないために、どんなことがあっても諦めないという強い気持ちを持つようにしてきました。

圭吾 そうだね。僕の場合は好きで音楽をやっているから、悩んだことはないんです。お腹が空いたらごはんを食べる、というくらい自然なことで、やらなかったらつまらない。それくらい気持ちがあることでないと続かないと思うし、もし悩んでいるなら一度立ち返って、自分の気持ちを見直してみるといいと思います。

聡次郎 それは僕らみんなそうだよね! 気持ちが「ダメだ」となっている時って、一番底辺にいる時ですよね。そういう時は、「これ以上しんどいことはない。あとは上がるだけやん! 頑張ろう!」と僕は高校生の頃から思ってきました。

ねぎ 僕もドラムの上手な人やバンドを見て憧れたりするんですが、僕らもいつかこうなりたいなと思って、そうなった時の自分を想像しながら日々練習しています。留学したい人であれば、行ったらどんなことをしようとか、具体的に想像してその時を楽しみにしながら生活していけばモチベーションになるんじゃないかな。

雄大 僕が“歌を歌う”という夢を諦めない糧になっているのは、“悔しさ”です。何事も一番を獲りたいので、自分が一番だと思って根拠のない自信でやってきたところがあるんですけど、壁にぶち当たることも日々あります。対バンのバンドのめっちゃカッコいいライブを観たら、俺たちまだまだやな、悔しいな! と思うし、憧れのバンドのステージを観て、やっぱりカッコいいな! と思う時も、それでも勝ちたい! と思うし。

“負けたくない”という悔しさが今でもバネになっています。これは、一つずつ目標をクリアしながらも、日本で有名になっても世界ではどうなの? アメリカで有名になってもアフリカではどうなの? って、ずっと続くことなのかなと思っています。だから自分がすごいなと思う人を見る、というのは僕が意識的にしていることですね。


撮影:フジイセイヤ


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