にしな|「ミステリアスな人だと思われていることが多い。ギャップがあるみたいです」

にしな

3月に配信された『春一番』はradiko「音はつながる、あの頃と未来に。」CMソングでもあり、アコースティックギターの音色とにしなさんの歌声が心を揺さぶるエモーショナルな一曲。にしなさんの “エモさ” はどこからくるのか、chスタッフがインタビューしてきました!

曲を作る時には
自分の感情を芯に置く

『春一番』は曲を聴いているだけですごく泣けてきました。MVも映画のフィルムっぽい感じで素敵です。

にしな MVを作るにあたってフィルムの質感はもともとイメージとしてあって、撮ってくれた監督の増田彩来ちゃんと話す中で、8ミリのフィルムと16ミリのフィルム2種類を使うことにしてくれたんです。小学生の小さい子たちの視点の時と客観的な視点で質感を変えたのはこだわってくれた点です。

2種類のフィルムなんですね! この曲はどんな人に向けて作られたんですか?

にしな 曲を書いたのはわりと前で、自分の部屋のベランダでハンガーが風で揺れているのを見てなんかいいなと思って、中学とか高校の頃の友だちや好きだった人は元気にしてるかなという気持ちから書き始めたんです。書いている時は誰に届けようというより、みんな元気かなという気持ちが大きくて、レコーディングの前に少し歌詞を変えました。学生時代から自分も成長する中で、あの頃のままでいられたらいいなという気持ちで、時間を経て書き足した部分です。皆さんのような学生の方にも、昔学生だった人たちにも聴いてもらえたら嬉しいなと思っています。

普段曲を作る時に大事にされていることはありますか?

にしな ひとつは『春一番』もそうなんですが、誰に届けようという前に、自分の中の身近な感情を曲の芯に置くということです。もうひとつは、思考と感覚のバランスを大切にしていて、思考していいなと思うものもいいけど、なんとなくいいなと思う感覚も大切にしています。

にしなさんって、曲にもにしなさんご自身にもエモさを感じるのですが、普段からエモさって意識されていますか?

にしな それってすごく難しくて、だんだんエモいって何だろう? ってなってきているんですが、皆さんにとってはエモいってどんな感覚ですか?

私は、それを見て懐かしさがよみがえる感覚かなと思ってます。

にしな なるほど。それで言うと、歌謡曲とか、私は自分が生まれる前の曲も結構好きなので、それが曲を作る時に出てきて、みんなが懐かしいと感じてくれる要素になっているのかなとは思います。あとはフィルムカメラとかは私も好きで、撮ってもらうことも多いので、そういう部分にもあるのかもしれないですね。

フィルムカメラが好きなのっていつ頃からなんですか?

にしな 小学生の頃に、一番なりたい職業はミュージシャンだったんですが、卒業アルバムに書く時はちょっと恥ずかしくて“カメラマン”って書いたんです。その頃から写真を撮ったりするのは好きでした。

にしな

6月から6都市をめぐるワンマンツアー「クランベリージャムをかけて」が始まりますが、どんな感じになりそうですか?

にしな 3月までは弾き語りツアーをしていて、次はバンドと一緒に回ります。近い距離でのライブを経たからこそ、次は少し広いスペースで、ダイナミックだけどしっかりとしたライブができればいいなと思っています。

高校生にはどんな風にライブを楽しんで欲しいですか?

にしな 声出しができるって、経験したことがない高校生も多いかもしれないし、私自身も未経験な部分があるので、初めてのエネルギーで一緒にワーッと楽しくできたらいいなと思っています。

お客さんとしてライブに行かれた時はワーッと言えるタイプですか?

にしな 言えない言えない!(笑) 恥ずかしいですもん。手を挙げるのも恥ずかしくて、さりげなく乗ってるタイプです。その気持ちがわかるから、みんなも声が出しやすいようにしたいなと今試行錯誤中です!



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