「TikTokでよくみるイケメンが〜」で始まる『モテすぎて草、誘ってて森』でブレイク。たった4コードでポップな楽曲をつくる“ゆでたまご安井”さんと、そのサウンドにパワフルボイスとおもしろワードを詰め込む“なかねかな”さんが、「悩み」を赤裸々に語ってくれました。（北海道版編集部）
軽い気持ちで投稿した動画がバズって…
お二人はどんな高校生でしたか？
安井 僕は中学を卒業してすぐ壁紙を貼る内装の仕事を始めました。だから高校生にめちゃくちゃ憧れてます。
なかね 私は普通の高校生でした。バスケ部に入ったんですけど、部員みんな辞めちゃって私が最後の一人で廃部に。高３の頃に学校の行事でミュージカルを観て、この舞台に立ちたいって憧れて、オーディションを受けたのが劇団四季で。
ユニット結成前の個々の活動は？
安井 かなちゃんと出会う前は、おもしろ系のYouTubeやTikTokをやってました。
なかね 劇団四季の研究生になったんですけど、ダンスがあまりにも下手すぎてクビになったので、ダンスを学ぼうと思ってNYに行きましたが、私のダンスの下手さは世界共通でした。ダンスは諦めて、歌のほうに一点集中してNYで1年くらい歌を学んで、戻ってきて歌とお芝居を本格的に始めようというタイミングで安井に出会いました。そして、友達に勧められて2人で軽い気持ちで投稿を続けていたところ、『モテすぎて草、誘ってて森』がバズっていった感じです。
今後の目標はありますか？
なかね 私たちの歌は動画としてバズったので「音楽として聴く歌かと言われたら微妙なところがあるよね」という話で、今後はちゃんと音楽として聴いてもらえるような曲を作っていきたいです。なかねかな的にはユーモアがあるところが強みだと思っているので、そこはあまり削りたくない部分ではありますが、振り切り過ぎると歌ネタになってしまうので、そこは２人ですごい練って話し合ってます。意外に考えて悩んでます（笑）。
高校生に聴いてほしい『じゃんけん恋』
今月号のテーマは「悩み」。順調そうに見えるお二人にも悩みはあるんですね。
なかね TikTokでこんなにバズるとは思ってなく、心が落ち着く前にどんどん進んで行っちゃったようなところもあって、たまたまバズって今があるというか、私はやっぱり偶然じゃなかったんだなというものを作りたい！
安井 僕は何も考えてない。かなちゃんみたいに気合入れてやるといつも失敗するし、ふわーってやった方がうまいこと行くんじゃないのかなってのもあるし。
なかね それはあります。私が見た目に反して真面目な路線なので堅くなりすぎちゃうんですけど、そこで安井はゆるい感じなのでバランスが取れてて。緻密に構築して「これイケるやろ！」ってやつより、サクッと思いついてパッと書いて出したほうがバズることもあって、あながち間違ってない。
安井 多分めちゃくちゃ考えてる人もおれば、ふわっとやってる人もおるし、いろいろやり方がある中で、気楽にやるのが一番合っているのかなと思います。
なかね 良いように言ってますけど、何も考えてないだけですから！
新曲の『じゃんけん恋』は？
なかね いま話したユーモアはありつつ音楽として聴いてもらいたい曲です。
安井 初めて僕一人で作詞も含めて曲を作りました。笑える歌ではないけど、可愛らしい歌というかちょっと今までとは違うような楽曲になっています。
なかね これでバズらなかったらしょうがないねって思えるくらい、2人が納得できた曲だし、特に高校生の皆さんに聴いてほしいです！
