幼なじみコンビ・マユリカ「無理しなくても一緒にいられる人が、近くに残っていくし長く付き合える」

幼なじみのふたりならではの自然なトークを展開する「マユリカ」の阪本さんと中谷さん。人と長く付き合うコツやネタ作りの秘訣とは？

高校時代に一番頑張ったエピソードを教えてください。

阪本　両方とも勉強はそんなに頑張ってないね。

中谷　僕は中学高校と男子校だったんですよ。隣が女子高だったので、なんとか接点を持てないかなと合コンみたいな交流会に行って頑張ってました。

阪本　高校時代頑張ったこと合コンって（笑）。僕は地元を離れて入った高校では人と合わなくて、ただ学校に行くということを頑張ってましたね。

映画『君の名は。』みたいに1日だけ女子高生になれるとしたら、何をしたいですか？

阪本　まず、学校に行って自分に話しかけてくる男の子を知りたいですね。

中谷　コイツ下心で喋ってんな～とか、男目線で見れるもんな。僕は女子高生の生活をちょっと見てみたいですね。恋話とか聞いてみたい。それで、夕方ぐらいから一緒にスーパー銭湯みたいなとこ行って覗いて（笑）

いつ頃から芸人を目指していたのですか？

阪本　高校の時かな。学校以外で一番好きなこと何かなーと思ったときに芸人やったんです。仲の良かった人が先にお笑いの世界に入ったんで、それも刺激になりました。

中谷　お笑いはずっと好きやったんですけど、大学1回生ぐらいの時、「一緒にやらへんか？」と（相方に）誘われて。そこで初めて、芸人をやってみようかなって考えましたね。

阪本さんはどうして相方に中谷さんを選んだのですか？

阪本　幼なじみで仲良くて、一番近い存在やったから。一番誘いやすかったし、すぐにノッてきてくれそうやったんです。

中谷　おいっ！ 人を軽そうに言うな。

阪本　元々彼は漫画家を目指してたんですけど。

中谷　当時、漫画の方は思ったように結果も出てなかったし、就職も嫌やしなぁ…とか、フラフラしてて。そのタイミングで誘われたから、単純に楽しそうだなと思って決めました。

お仕事として意識するようになったのはいつですか？

中谷　割と最近かもしれないですね。自分の年齢と収入を照らし合わせた時に、これは仕事としてもっと頑張らなあかんなと。

阪本　僕も最近かも。お笑いを仕事にしようとか、深く考えずに、ただやってみたいっていうだけで始めたんで。

ご両親から何か言われたりしましたか？

阪本　当時、ふたりとも大学に行ってて。2回生の時に、「大学をやめてNSCに入りたい」って親に言うたんです。親父は「好きにしたら」って感じだったけど、母親は反対しましたね。

中谷　「お金をせびってくんな」とか、「こっちには迷惑かけるな」ってことは言われましたけど、基本的に自由にさせてくれました。

芸人さんをしていて、楽しい時や辛い時というのは？

中谷　ウケてる時は楽しいですけど、辛いのは同級生が「結婚しました」「子どもが生まれました」っていうのをSNSで見た時かな。もうそんな歳なんやって…。今、28なんですけど、結婚したいと思っても経済力無いから無理やなぁ～。財布の中に150円しか入ってない時は泣きそうなりました（苦笑）

阪本　舞台に出たりネタ作ったりするのはしんどい時もあるけど、基本的にそれは楽しいことやから。でも、頑張って作っても面白さが全然伝わらんかったりしたら、ヘコむ時はありますね。そういうネタはもう二度と作らんとこ！って思うね。

おふたりは仲良さそうですが、人と上手く付き合うコツがあれば教えてください。

阪本　この人、ちょっと合わないなっていう人とは無理して付き合わなくていいと思います。結局、無理しなくても一緒にいられる人が近くに残っていくし、自分たちもそうだけど、そういう人とは自然と長く付き合えますよね。

中谷　これは説得力ありますよ！

嫌な先輩の対処法などは？

阪本　芸人で嫌な先輩っていないんですよ。みんないい人やから、そういう苦労はないですねぇ。

中谷　お世話になってる先輩が新年会開いてくれたり、いらない服を大量にくれたりね。ホントにありがたいです！

特につながりの深い先輩はいらっしゃいますか？

中谷　僕らふたりでお世話になっているのは吉田たちさんですね。イベントも毎月一緒にやってるし、ご飯に誘ってもらったりしてて。ニッポンの社長の辻さんもそうですね。

では最後に、今後の目標を教えてください。

中谷　近いところでは、『ytv漫才新人賞決定戦』の決勝があるので、そこで結果を残したいですね。

阪本　そうですね。獲ろうと思って獲れるものでもないけど。

中谷　あとは1回1回の舞台を大事に真剣にやって、お客さんに僕らのネタをぶつけるだけです！