高校3年生の濱田清澄と“学校一の嫌われ者”と呼ばれ孤立していた1年の蔵本玻璃。清澄は玻璃を学校のイジメから救い出すが、玻璃には誰にも言えない秘密があり…。
抜け出せない境遇に苦しむ絶望と希望を鮮烈に描き出した衝撃作『砕け散るところを見せてあげる』。主演の中川大志さんと石井杏奈さんに“正義”をテーマにお話を伺いました!
ヒーローはスパイダーマンとルフィ
今回演じられた玻璃ちゃんにも清澄くんにも、それぞれ信じる“正義”があったと思うんですが、おふたりは正義感は強い方ですか?
中川 正義感って難しいですよね。何が正義なのかって人によって違うし、自分にとっての正義が相手にとっては悪かもしれないし。でも、自分が信じたことは貫きたいと僕は思っています。だから、自分がそれは間違ってるなとか、良くないな嫌だなと思うことには流されず、自分の意見や思いは貫きたいなと思っています。
自分が嫌だなと思ったら口に出しますか?
中川 状況にもよりますね。自分にとって大切な人には言うかもしれないし、自分にとってどうでもいい存在の人なら、自分には関係ないことだと思って特に言わないかもしれないです。
石井さんはいかがですか?
石井 私は結構ハッキリするタイプで、正義か悪かを決めてしまうので、正義は貫きたいと思っています。自分が悪いことをしたら謝りたいし、人に対しても悪いことをしたのであれば謝って欲しいと思います。
小さい頃に好きなヒーローはいましたか?
中川 僕はスパイダーマンが好きでした。
石井 私はルフィでした!
「ONE PIECE」! どっちもかっこいいですね! 今、自分にとってのヒーローはいますか?
中川 今は…どうだろう…いないかもしれないです。どう? いる?
石井 たしかに…今は誰かに憧れたりしなくても、昔に比べて自分のやりたいことを見つけることができたり、色々できるようになったので、自分がヒーローみたいな(笑)
中川 自分がヒーローって言えるのはすごいですね!
スカウトされて事務所に行った時(石井)
人生で一番勇気を出したのはいつですか?
中川 人生で一番!? いつだろう…一番って言われると難しいですね。でも、仕事を始めてからは、勇気を出すことは多くなりました。大勢の人の前やカメラの前に立つのも怖かったですし。
石井 私はスカウトを受けた時に、この仕事に全然興味はなかったのですが、母に「話を聞きに行こう」と言われ、その時に「うん」と言うのは結構勇気が必要でした。ここから自分は違う世界に行くのかなと考えると、怖かったです。何かを始めるタイミングとか…。
中川 あ、小さい頃にひとりで初めて電車に乗った時は勇気いりましたね。
石井 電車!?(笑)
中川 ある時、電車に乗って最寄りの駅を寝過ごしちゃって、パッと目が覚めたら無人の駅だったんです。雨が降っていて屋根もない駅で、しかも夜で…この時は勇気がいりました(笑)
役の清澄と似ている(中川)
おふたりがそれぞれ役と自分が似ているなと思うところはありますか?
中川 人を放っておけないところ。自分も人に世話を焼かれるより焼く方が好きなので、そこは清澄と似ていると思いました。
石井 私は「負けない」と思うところです。
負けず嫌いってことですか?
石井 負けず嫌いでもあると思うのですが、特に根拠もなく「負けない」と思うところがあって(笑)。そこは玻璃と似ているかなと思います。
最初に台本を読んだ時は、いかがでしたか?
石井 原作を読んで台本を読んだのですが、原作の内容がすべてきれいにまとまっていて、内容を知っていながらも面白く、ページをめくる手が止まらなくなりました。
この作品、絶望と光がどちらにも振り切れていて、演じるのも大変だったんじゃないかなと思ったんですが、いかがでしたか?
中川 それを演じ分けようという気持ちは全くなかったです。でも観ていただくと、あっち側の世界とこっち側の世界とがあって、朝登校して来た玻璃と夜家に帰って行く玻璃とではまったく違って見えたりするのが、すごくいいなと思いました。
青春や友情の要素もあるかと思えば、後半はサスペンスっぽくなって、予想をかなり超えてきました。
中川 笑えるところや緩い感じの掛け合いとショッキングなシーンが、ひとつの映画の中で隣り合わせになっているバランスが、僕もこの映画の面白いところだと思います。実際、ショッキングな出来事と日常ってそう遠くないというか隣り合わせにあるものだと思うので。
石井 撮影当時は無我夢中で玻璃になることだけを考えていたので、色々な要素が入っていることには、後から気付きました。完成した作品を観ると、玻璃も清澄も人間臭く、ちゃんと生きていて、人の愛で自分が向き合うものが変わったり、芯が強くなったり…やっぱり人は人で動かされるのだなと思いました。
教えてください!
高校時代におふたりが実践しておられた勉強法ってありますか?
石井 私は頭のいい子のノートを借りていました(笑)。一気に詰め込んで、暗記していました。
中川 僕は、小学生の頃からこの仕事をしていたので、なぜセリフは覚えられるのに勉強は覚えられないんだろうと考えて、テストの問題と答えを掛け合いにした台本にして、セリフとして覚えるっていう方法を高校生の頃編み出しました(笑)
すごい! 超オリジナルですね!
中川 歴史のテスト前日の夜に友だちと勉強していて、「台本を書こう」ってなったんです。僕とその友だちは、歴史を全部見てきた“千年くらい生きてきた人”という設定で、思い出話をするスタイルで。
結果はどうだったんですか!?
中川 すごい良かったです。自分のセリフも人のセリフも覚えるし。セリフにしなくても、言葉に出すっていうのは大事かもしれないですね。
では最後、劇中で出てきたヒーローに変身する時のポーズで、撮影をお願いします!
中川・石井 映画を観た人だけがわかるポーズですね!(笑)
中川さん/ヘアメイク:堤紗也香、スタイリスト:徳永貴士
石井さん/ヘアメイク:大貫希代美、スタイリスト:粟野多美子
撮影:Yoshinori Saito
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- 原作:竹宮ゆゆこ(「砕け散るところを見せてあげる」(新潮文庫nex)
- 監督・脚本・編集:SABU
- 出演:中川大志、石井杏奈、北村匠海、原田知世、堤真一、他
- 配給:イオンエンターテイメント
©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
近日公開