対照的な高校時代を過ごしたキテレツ漫才コンビ・コウテイの思考回路に迫る

“超不完全究極体完全感覚キテレツ漫才”で加速中。新感覚のネタを生み出すコンビの思考回路に迫る！

「コウテイ」の下田真生さん、九条ジョーさんにchスタッフがインタビューしました。

どのような高校生活を送られましたか？

下田　お笑い担当でいじられキャラの3年間でした。人を笑かすのが好きでしたね。

九条　僕は滋賀県有数の進学校で、まあ頭が良いんです（笑）。英才教育のカリキュラムでずっと勉強勉強の毎日でした。根暗で、目立ってやろうぜ！ というタイプではなかったですね。

根暗だったというのはすごく意外です！

九条　ズィーヤ☆（一同笑）

ずっと気になっていたのですが、その「ズィーヤ☆」はどういう時に使われるのですか？

九条　嬉しい時や悲しい時に心の中からでてくる言葉、それが“ズィーヤ☆”。「いただきます」の代わりにもできますし、「おはようございます」の代わりにもできます。使いやすいんで良かったらぜひ！

何がきっかけでお笑いの道に進もうと思われたのですか？

下田　小学校2年の時に初めて人を笑かして、その快感が忘れられなくて。人を笑かす職業は芸人しかないと思って、高校を卒業してお笑いの道に進みました。

九条　僕は笑い飯さんや千鳥さんを見てからですかね。実家の借金が1億円くらいあったんで、うちのご飯は白米だけでおかずがなかったんですよ。おかずほしいなと思って食べていた時に、ブラウン管のちっちゃいテレビでやっていた笑い飯さんと千鳥さんの漫才になんか笑えたんですよ。悲しかったはずの人間も笑わせられるお笑いって素晴らしい！ 芸人になろう！ と思いました。

ご家族に反対はされなかったのですか？

九条　家にお金がないから「一発当ててこーい！」みたいな感じで、家族は賛成してくれましたね。

下田　特に反対はされなかったです。

おふたりのネタの世界観にキャッチコピーをつけるとしたら？

九条　“超不完全究極体完全感覚キテレツ漫才”です！ 不完全の中の究極体で、考える間もなくお客さんにボケを渡すキテレツ漫才。スベってもいいというか、ぼくらがおもしろいと思ったことを投げつけるという感じです。

ネタ中や舞台の上で意識していることはありますか？

九条　僕は、すぐ顎が外れるんで、なるべく外さないように喋ってます。それと、会場の全員を見るようにしています。すべての人に笑ってもらいたいので。それと、相方も袖も音響さんもお客さんも全員に伝わるように、大きい声も意識して出していますね。

下田　僕は、自分が一番楽しむようにしています。漫才もコントも自分が一番おもしろがっていたらそれが伝わってお客さんにも笑ってもらえると思うので。

漫才をしてきた中で一番の思い出は？

九条　僕は去年の『M-1グランプリ2017』準々決勝。1,300人の前で漫才したからすごい景色でしたよ。全員を笑わせないと勝ち進めないという大きな壁にぶつかりました。でも、それを経験したからこそ、もう一回同じ場所に立って、そこにいる全員を爆笑させたいと思ったんです。今年はなんとかその壁を破れたらなと。からし蓮根を袖で見ていましたけど、お客さんがすごく笑ってて。めちゃくちゃおもしろいし、そういった存在があるのはありがたいですね。同期のからし蓮根から一番刺激を受けています。

漫才劇場の若手芸人によるネタバトル『Kakeru翔GP』で、今年2連覇された時はどのようなお気持ちでしたか？

下田　特に何も（笑）

九条　僕も同じ感じですね。霜降り明星、ミキ、ゆりやんレトリィバァに勝てるネタができてるな、という確認だけですね。いつか倒せるんだ！ 見とけよ！ という感じです。『Kakeru翔GP』は通過点だと思っているので『キングオブコント』、『M-1グランプリ』の結果に期待していてください！

では今後の目標というのは？

下田　『M-1グランプリ』と『キングオブコント』の二冠です！ ほんとにいけると思っています。

九条　「ズィーヤ☆」（と言って）はい、すぐメモして（一同爆笑）

最後に、お笑い芸人を続けていく上で大切にしていきたいことは何ですか？

九条　“相方と仲良く”ですね。仲良くするための秘訣としては、ネタ合わせの時以外は距離を置くことですかね。でも、仕事仲間としてはベストパートナーですよ！

下田　僕は、相方を極力イライラさせないようにしています。そのほうが良いネタに繋がってくると思うので。九条の逆鱗に触れないようにしてるんですけど、触れちゃいますね（笑）

九条　（下田は）自分のこと「わし」って言うんですよ。普通言います？ このご時世に。それも腹立つんですよ（笑）

下田　なんでいつも「ズィーヤ☆」って言うてるやつに言われなあかんねん（笑）

コウテイさん、今日はありがとうございました！