とにかく前を向いて等身大で”夢”を歌うけれど、時折感じさせる”哀愁”が聴く人の心を揺さぶる。全国でファンが増殖中の3ピースロックバンド・KALMA。畑山悠月さん(Vo/Gt)に10代最後のアルバムでメジャーデビュー作品でもある「TEEN TEEN TEEN」についてお話をお聞きしました。
「TEEN TEEN TEEN」の発売、おめでとうございます! KALMAの曲を聴いているととても共感するし、元気をもらえます。曲作りはどんなふうに行っているのですか?
畑山 今回収録されている曲のほとんどが日常生活の中で思いついたものです。特にメロディは急に浮かぶことが多いですね。高校生のときは帰りのバスで思いついたメロディを小さな声でスマホのボイスメモに録音して、それを家に帰ってからギターで弾いてみたりしていました。歌詞を書くのに時間がかかるので、制作の途中で変更したりすることもあります。自分がいいなと思えるものでないと納得できないですね。
「これでいいんだ」のMVからはとても楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
畑山 昨年の12月、全国ツアー最終日の翌日に撮影しました。撮影に入る前はツアーの疲れが残っているかもと心配していましたが、いざ始まってみると、メジャーを発表した翌日でもあり、友達からもたくさんメッセージが届くなかでの撮影だったので、とても楽しかったです。ちなみにMVに登場するオムライスは僕が作ったんですよ。美味しそうでしょ?(笑)あと、ラーメンは普段からよく食べているので登場させたかったんです。10代って絶対にラーメン好きじゃないですか。
大好きです(笑)。北海道にはおいしい食べ物が多いと思いますが、畑山さんオススメの北海道グルメはなんですか?
畑山 じゃがいもです。北海道のじゃがいもは驚くくらい甘いんですよ。それから、スープカレーも好きです。他の地域のものよりも野菜がたっぷりは入っていて、その野菜一つひとつがおいしいんですよね。全国にスープカレー屋さんがあると思いますが、僕は北海道で食べています。
「1分間の君が好き」はタイトル通り1分間の曲です。
畑山 いろんなバンドが短い曲を出していて、僕たちもライブでそういう曲を演奏したいなと。
この曲だけ声にエフェクトがかかっていますよね?
畑山 曲が激しいので、声もそれに合わせて激しく聴こえるように歪ませました。よくお母さんの車で自分たちの曲をかけているのですが、この曲になると音量を下げられるんです。うるさいって(笑)。
「コーラ」はそんなお母さんへの感謝を歌った曲ですね。
畑山 この曲はかなり前からあった曲で、歌詞も全然違うものだったんです。しばらく眠っていた曲ですが、いい曲だったので、なんとか復活させようとサビのメロディやキーも変えて、より自分たちらしさが出るように作り直しました。「コーラ」というタイトルは歌詞に一切関係ないですが、それが面白いかなと。お母さんは「1分間の君が好き」で下げた音量をまたここで上げるんです。これいいよねって。
歌詞に”夢”という言葉が出てきますが、畑山さんの今の夢は?
畑山 47都道府県ツアーがしたいです。全国各地を回りながらおいしいものを食べたて。今はまだ難しいと思いますが、いつかできたらいいな。
「雪のまち」は北海道を連想させる曲ですね。北海道の冬は厳しそうなイメージですが、どんなところが魅力ですか?
畑山 確かに厳しいです。でも、寒い日に暖房のついた部屋に入った瞬間に幸福感を感じたり、寒いことを言い訳に手をつないでくれる人が可愛かったり。北海道出身のアーティストさんはたくさんいますが、こんなにわかりやすく北海道感を出している曲は少ないんじゃないかな。歌詞だけでなく、イントロのフレーズも雪が降っているようなイメージです。
「TEEN」からは10代ならではのパワーを感じます。
畑山 10代最後の今しか書けない歌詞だと思います。でも、それは意識したわけではなく、出来上がったものをみたら、そうなっていたんです。僕たちの曲を聴いてくれているお客さんには年上の人もたくさんいますが、よく、共感したとか昔のことを思い出すという感想をいただきます。変に背伸びをして大人っぽい歌詞を書いても、きっと違和感が生まれる。だから、今の自分が思ったことをそのまま書いています。アルバムを通してアップテンポの曲もあったりバラードもあったりと結構遊んだので、最後は自分たちらしい、ライブでお客さんと歌えるような曲にしました。
今年20歳になる畑山さんにとって”大人”とは?
畑山 年上の人と話していても、そこにあまり年齢差を感じることはありません。経験の差はもちろんありますが、根本的には僕と同じようなことを考えていたりして。それは嬉しいことではありますが、逆に自分がその年齢になったときに今と変わっていないかもしれないという不安もあります。見た目という意味では車を運転している人を見ると大人だなと感じます(笑)。
先日、サンリオのはぴだんぶいに提供された楽曲『ダイジョーブ』もお披露目されました。
畑山 サンリオさんから楽曲提供依頼が来ているとのことで、曲のコンセプトを確認すると、今まで僕たちが出してきた曲をそのまま文章にしたんじゃないかと思うくらい、イメージがぴったり合ったんです。みんなとならどこまでも行けると思えるような前向きな曲を、と。それを見て、僕たち以上に合うバンドはいないと思って、楽曲提供を決めました。昔、けろけろけろっぴのグッズを使っていたので、そんなキャラクターたちに楽曲を提供できたのはとても嬉しいです。
高校のときにバンド活動を始められたとお聞きしましたが、勉強との両立は大変だったのでは?
畑山 テスト期間はやっぱり大変でした。でも、それも楽しかったし、良い思い出です。飛行機やホテルで勉強を教え合ったりもしました。名古屋でのライブ翌日に検定があったときは僕だけ当日帰って検定を受けにいったのですが、陸斗と竜也はまだ名古屋でひつまぶしを食べていたそうで…。羨ましかったです(笑)。
高校時代で印象に残っていることを教えてください。
畑山 体育祭のクラス対抗リレーで走ったことです。実は僕、クラスで一番足が早かったんです。でも、一緒に体育をしていなかった女子はそれを知らなかったらしくて、「悠月で大丈夫なの?」という反応で。でもいざ走りはじめたら、周りに大差をつけてバトンを渡して。すごく盛り上がったんです。運動は好きなので、また体育祭したいです。あとは、高1のころから-KARMA-として活動していたので、学祭は輝ける日でした。特に3年のときにはCDもリリースして、フェスへの出演も決まっていたので、たくさんの人が来てくれて、すごく盛り上がりました。
北海道の高校生ならではのエピソードはありますか?
畑山 冬は雪で足がベタベタになるので、替えの靴下を持っていき、濡れた靴下を暖房の前に干していました。でも、意外に雪合戦をしたりとかはしていないんですよね。僕たちは石狩市という海に面したところで育ったので、夏はよく海に遊びに行っていました。ポケットにiPhoneを入れたままシュノーケリングをして水没させたこともあります(笑)。
最後に高校生に向けてメッセージをお願いします。
畑山 よく年上の人に高校時代が一番楽しいと言われて、その時はそんなことないだろうと思っていたのですが、高校を卒業したらそのまま同じことを思うようになりました。今はまだ、実感がなくて、早く卒業したいと思っている人もいると思います。でも、高校時代というのは普通に過ごしているだけでも、とても良い思い出になります。勉強でも遊びでもバンドでも苦手なことでも、やりたいことがある人は今すぐチャレンジしてください。そして後悔だけはしないように過ごしてください。僕は、全く後悔していません。全力で高校生活を楽しんでください。
読者プレゼント
【プレゼント🎁】
3/4(水)にメジャーデビューミニアルバム「#TEEN TEEN TEEN」をリリースする #KALMA の #畑山悠月 さんのサイン入りチェキを1名様に #プレゼント!フォロー&RTで応募。4/19(日)〆切
【応募方法🙌】①@chfiles_tokaiをフォロー ②このツイートをRT! pic.twitter.com/nfuFqahQHS— chFILES東海版 (@chFILES_tokai) February 17, 2020
メンバー全員が2000年生まれ、北海道出身・在住の3ピースロックバンド。2016年5月に札幌で結成。青春感溢れる歌詞と聴く人が思わず笑顔になる躍動感あるライブが持ち味。少しやんちゃで、人懐こく、個性豊かなキャラクターも相まって、全国でファンが増殖中。
DISC INFO
2nd Mini Album『TEEN TEEN TEEN』 ¥2,000(税別)
now on sale
LIVE INFO
「-KARMA-じゃないよ KALMAだよ!オトナじゃないよ TEENだよ!札幌にはまだ雪あるよ!やる気マンマン!春爛漫!ワンマンツアー2020」
・振替公演:5月15日(金)名古屋 CLUB ROCK’N’ROLL
「へいらっしゃい!何にしましょ? えっとー初日バリ硬ファイナル柔め熱量濃いめMC少なめキャパ増し増し お腹パンパン!太陽さんさん!ワンマンツアー2020夏」
・7月19日(日)愛知 NAGOYA CLUB QUATTRO