“練馬のビヨンセ”JKラッパー/シンガーとして名を馳せ、以来圧倒的な存在感を放つ“ちゃんみな”に、20歳のお誕生日を迎えた今の思いをお聞きしました!
これまでとこれから。変わらない思い。
ちゃんみな 私は日本語が喋れない状態で韓国から日本に来たので、小学生の頃は周りにからかわれて、言い返せないのがすごい悔しかったんです。中学2年生くらいからグレて、世の中をひねくれて見ていた時期があったんだけど、高校に上がる時には、ちゃんと音楽をやろうと思って、少し離れた高校を選んで、グレてた頃の友だちと距離を置きました。新しい自分として生き始めて、改めて私は本当に音楽が好きなんだなと思って。路上ライブもガンガンしたし、渋谷でラップバトルをしている人がいたら、マイクを取って飛び入りもして、高校時代はそれがすごく楽しかった。当時から“絶対に歌って踊れる人になるんだ”という自信はあったんだけど、たぶんその頃から私は何も変わってないんだと思います。2周くらい回って、すごい子どもに戻っている気もするし。先日富士急ハイランドに行った時なんて、“世界一富士急を楽しむ女子”みたいになってたし(笑)
今後の未来設計は?
ちゃんみな 25歳までにはどっしり構えてたいなと思ってるんです。日本の音楽業界に絶対いる、みたいな。ライブでおもしろいことをするのが好きだから、最終的にはシルク・ド・ソレイユかちゃんみなか、というくらいエンターテイナーとして進化をし続けたいなと思ってます。30歳くらいには、もう大御所として存在したい(笑)。30代の色気ってあると思うから、30代が一番楽しみかな。そして40代には、会社を作りたい。若い子たちに自分が書いた曲を渡して、バトンタッチの準備。この計画を立てた後に、あれ? 私、いつ結婚するんだろう? って気がついたんだけど(笑)、自分がきっかけで “時代”を作りたいというのが私の大きな夢です。
「ありがとう」以上の言葉が欲しかった
ちゃんみな 日本の家族だけでなく、韓国の親戚や友だちもみんな観に来てくれて、この日は本当に特別でした。正直、あまり記憶がないんだけど、一番印象に残っているのは、ステージから見えるみんな一人ひとりの顔。この気持ちをなんて言ったらいいんだろうって「ありがとう」以上の言葉をずーっと探してたんだけど、見つからなくて。ステージでは何も言葉が出なかったです。
10/14(日)Zepp DiverCity(Tokyo)photo by Hiroyuki Dozono
ちゃんみな ステージを考える時は、頭の中に全体のイメージが思い浮かぶんです。こんなセットにこんな衣装の人たちがいて、こんなダンスで、こんな始まりで、って。それを照明や振付担当など各スタッフに伝えていきます。発想の源は、これまで観てきた映画だったり、過去に見た夢だったりするんだけど、ミュージカルが好きなので、『ハイスクール・ミュージカル』にはかなり影響受けてるかな(笑)。『キャンプ・ロック』とか『レモネード・マウス』とか『バーレスク』とかね。あとディズニーの『ヘラクレス』に出てくるメグっていうプリンセスはディズニー映画史上一番悪い子なんだけど、すごく好き。『ハンナ・モンタナ』も、かなり意識しているかもしれないです(笑)
小学生の頃に繰り返し見た夢
ちゃんみな 『DOCTOR』のMVのイメージの元は、小学2、3年生の頃、夏によく見ていた夢。近くの区民会館の中に社会科見学に行くんだけど、中が病院になっていて、だんだん病院の人たち壊れて、ナースが注射器を持って走り回っていたんです。実際のMVには友人のDr.SWAGも出てくれて、クランクアップの時には「ラスいち行こうぜーっ!」「おつかれー!」ってスタッフみんながまるで体育祭かっていうくらい良い空気になりました。まさにみんなの“愛”でできあがった作品です。
ちゃんみな 私は曲を作る時には“今しか書けないこと”を大事にしているんですが、最近、担当のA&Rが私に教えてくれた「今日が一番若いんだよ」という言葉がずっと響いていて。ヤバい、何その言葉! って(笑)。その時に思ったのは、私がこれまでに学んできたことは、“痛みって、時間をかけたら美しくなるんだな”ってことだったんです。自分が痛い思いをして耐えたストレスは、絶対に自分の糧になると思うから。そんな気持ちを、20歳直前に書きました。
new single
『PAIN IS BEAUTY』
※11/30 on sale
(配信限定リリース)
「自分をもっと愛してあげて」
ちゃんみな ネットの情報や言葉をそのまま信じて欲しくないなと思います。ネット上ではみんなキラキラして見えるじゃない? 自分だけがキラキラしてないのかなって、自分のコンプレックスばかりに目がいっちゃうと思うんだけど、あくまでもそれは一部だから! 私自身、自分はこれでいいんだなと思えるようになったのは19歳になってからで、本当に最近なんです。だからそれが難しいことなのもよくわかる。でもね、みんなにも自分をもっと愛して欲しい。そして、自分が思っているより愛されているんだってことに気づいて欲しいなと思います。
撮影:Yoshinori Saito
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— ch FILES 関東版 (@chFILES) 2018年11月20日
日本語・韓国語・英語を巧みに操るトリリンガルラッパー/シンガー。高校2年生で制作した『未成年 feat.めっし』『Princess』が評価され“JKラッパー”として一躍注目を集める。’17年2月『FXXKER』でメジャーデビュー。20歳の誕生日である’18年10月14日にはZepp DiverCityでのワンマンを成功させた。
<ちゃんみな“PRINCESS PROJECT #3”>
2019/3/17(日) 大阪・Zepp Namba
2019/3/29(金) 東京・Zepp Tokyo
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