超特急につながっている
では皆さんの夢が「東京ドーム」ということは変わらず、ですか?
タクヤ そうですね。個人的には、あえて東京ドームをせずにスタジアム公演とかしても面白いかなとか思いますけど(笑)
ユーキ 目標がなくなっちゃうからね。
カイ 東京ドーム以外のドームは全部やるけど、とか(笑)。関東圏だとベルーナドーム(旧西武ドーム)はするけど、みたいなね。
それもカッコいいですね! 皆さんソロでの活動もあると思うんですが、やっぱり超特急でやるからこその面白さがあるのでしょうか?
全員 ありますね。
タクヤ 正直なところこの仕事って正解や終わりがある仕事ではないので、大変なこともいろいろあるんですが、ステージに立つとそれがすべて浄化されるんです。だから僕はステージに立たなくなったら、自分が壊れるんじゃないかなと思っています。
タカシ 僕もグループがあったから今の自分がいると思っています。だから僕がソロデビューしますとなった時に、タカシが辞めちゃうんじゃないか説みたいなのが上がっていたんですが、僕からすると“あるわけないやん!”という感じで…。
ファンが不安になっちゃう気持ちもわかります。それだけに今の言葉は嬉しいです。
タカシ 僕がソロとして活動するのはあくまでもボーカリストとして幅を広げるために、いろんな挑戦をしてみたいという思いがあったからで、すべては超特急に重きを置きたいがための活動なんですよね。外を見ないと世の中がどうなっているかはわからないですし、だからこそ作詞作曲にも挑戦して勉強してみたし。結果、行き着くのは超特急なんです。
皆さん頷いておられますね。改めて、超特急、一生続けていただきたいです。
リョウガ 若干形は変わっているかもしれないですけどね!
カイ 純烈さんスタイルで!(笑)
そして6月10日にリリースされた『クレッシェンド』。最後に、この新譜に込められた思いを聞かせてください。
リョウガ CDデビューから10周年を迎えさせていただくということで、今までの8号車への感謝を伝えました。タイトルの通り、“だんだん強く”という意味で、この先数年、数十年、もっともっと強く感謝を伝えて行きたいという決意も込められています。
「みんなはどうやって進路を決めたの?」
超特急が「進路を切り開くために大事にしていること」は?
カイ
僕は自分のブランドを始めたり、芝居をしたり、自分がやりたいことは全部口に出して叶えてきました。結局思っているだけだと周りには伝わらないんですよね。『東京喰種 トーキョーグール』に出た時も、マネージャーさんに「東京喰種」が好きだということを話していたので、話をもらうことができました。だから好きなことの共有も大事だと思います。友だちと話す感じで、気軽に話せばいいんです。言葉に残すことで自然と体がそっちの方へ動いていくというのもありますね。
タクヤ
僕自身、事務所に入ったきっかけは親が勝手に応募していたという部分があって、ダンスも幼なじみに誘われて始めたので、これまでの人生、ほとんど自分で道を決めていないんです。僕の場合はそれで失敗を経験したわけではないですが、中には周りから進路を決められたり反対されている環境にある人もいると思うし、それにどれだけ負けないか、ということも大事になってくるんじゃないかなと思います。親の言う通りにすることがいいわけではなかったりもしますからね。
僕は周りの環境を大切にすることが一番かなと思います。もちろん頼りすぎも良くないんですが、人って絶対に一人では生きていけなくて、周りの家族や友だち、恩師だったり、そういう方々の言葉だったりに支えられています。僕も高校生の頃はそんなに意識していなかったですが、今思うのは、僕ひとりの力では今の自分はいなかったし、こうして活動できていなかったなということ。だからその分思いやりの気持ちを持って恩返しができればなと思っています。
僕は楽しいことのためなら辛いことも頑張れるという方がいいと思っています。もし今何か食らい付いているものがあって、進学するかどうするか悩んでいるなら、大きな分かれ目になると思うので、「今(自分の)波がいい」と周りからも言われているのであればその波に飛び込めばいいと思うし、まだ不安があるなら大学などに通いながらしっかりと道を探していけばいいと思います。でも若いうちはやってみていっぱい後悔してもいいと思います。絶対に経験値は上がると思うから。
どこの大学に行くかとか就職するかとか、今選択肢がたくさんあると感じていると思うんですが、実はその後も選択しないといけないことってたくさんあるんです。だから僕は選択した後、“自分はこうしたい”というものに真っ直ぐ進むことが大切で、後悔する気持ちがあっても、だったらこうしよう、ああしようと考えを柔軟にすることの方が大事なんじゃないかなと思っています。僕は悩んだ時は家族や身近な友だちに相談します。他の人が自分と違う考えを持っていたら、もう一度考え直すこともできるから。
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