上昇気流(サーマル)に乗って空を飛ぶ航空機・グライダーに青春をかける体育会航空部の大学生たちの青春を描いた映画『ブルーサーマル』が3月4日(金)に公開! 友情、恋愛、自身の成長…空に恋した主人公たちの等身大の魅力とグライダーに乗って大空を駆け抜ける映像に、あっという間に惹き込まれる本作で声優を務めた堀田真由さん・島﨑信長さん・榎木淳弥さんにお話を伺いました!
キラキラした青春が詰まっている
今作、高校生みんなに観てもらいたいなと思うほど、とても感動しました! 堀田さん演じるつるたま(都留たまき)もとても可愛くて魅力的でしたが、最初に原作を読まれた時はどう思われましたか?
堀田 ありがとうございます! オーディションを受ける前に原作を読ませていただいたのですが、つるたまは私と真逆で周りを巻き込んで行動していけるタイプなので、役をいただいて実際にアフレコをしていく中で、私もつるたまから勇気やパワフルなエネルギーをもらって、すごく前向きな気持ちになりました。
榎木さんが演じられた空知大介は面倒見のいい先輩で、大学でこんな先輩がいたらいいなと思いながら観ていました。
榎木 僕は空知みたいな先輩がいたら、“こいつ、口悪いな”って思いそうですけどね!(笑) でもこんな部活の仲間がいたら楽しいだろうなと思うほどキラキラした青春が詰まっていて、競技としての大変さも描かれているし、三角関係の恋も描かれているし、いろんな楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。
島﨑さんの倉持先輩は誰よりグライダーを愛していますよね。
島﨑 倉持は、しがらみが増えていってしまう中で、だんだん純粋にグライダーが楽しめなくなって思い悩んでいくんですよね。先のことを考えてしまって目の前のことを楽しむことができなくなっていくのは僕にもわかる部分もあって。きっと自分の感性でまっすぐに楽しむつるたまの姿を見て、倉持も嬉しくて眩しい気持ちになったんだろうなと思います。一緒にいる時は昔の自分を取り戻せるような。
皆さんの声が実写を見ているようにとても自然でした。監督から何か指示などはあったんですか?
堀田 つるたまは天真爛漫で明るい子なので、少し高い声のトーンで欲しいですということは言われていたのですが、(声のお仕事は初めてで)技術面で何かを入れたりすることはできなかったので、一生懸命さでちゃんと気持ちが伝わればいいなと思って、画をよく見ながら、気持ちの動きを声に乗せていくようにしました。
島﨑さんと榎木さんは、どうやって声を作り込まれていくんですか?
島﨑 意外かもしれないですが、あまり“どういう声にしよう”とは考えていないかもしれません。マスコットキャラクターの声などであれば別ですが、特に『ブルーサーマル』のように等身大な人間を描いた作品であれば、役がどういう人か、どんなことを思っているかを事前に考えて、マイク前ではあまり考えずに自然と役として立つようにしています。唯一意識していたことは、倉持が4年生でみんなより先輩という部分だけですね。
榎木 僕も多少トーンの高い低いはあるのですが、自分がこの立場だったらという気持ちで演じているので、声を変えようという意識はないんです。変えてしまうとやっていくうちにだんだん疲れてきちゃうのでね(笑)
皆さんがお好きなシーンはありますか?
堀田 たくさんありますが、空知との掛け合いは、すごく可愛らしいので注目していただきたいですね。アドリブというわけではないんですが、結構ヒートアップして。中には「あ、使われてないな」というシーンもありましたよね(笑)
榎木 テイクを重ねるごとにヒートアップしていきましたね(笑)。空知的には、ラストの方にある、空知が走っていくシーンですね。走っていく様がカッコいいので…観ていただければわかっていただけると思うんですけど…。
島﨑 僕はエンディングですね。脚本をいただいた時はちょっと意外だったりもしたんです。観終わった後にすっきりした気持ちになっていただけることは間違いないので、ぜひ楽しみにしていてください。
私はこの作品でグライダー競技というのを初めて知ったのですが、とても青春感がありました。
堀田 エンジンがないということに驚きましたし、劇中でもつるたまが工具を1本なくしてしまって全員で夜まで探すシーンがありますが、ひとつのものを動かす時に何かが欠けてはいけないんだなということも思いました。
榎本 本当にエンジンがついていないのにサーマル(上昇気流)に乗ると飛ぶんだなという驚きと、競技というだけあって運ではなく技術が大事なんだなと思いましたね。
島﨑 機械任せではなく、人や自然に左右される競技というのが面白いですよね。だからこそ、グライダーから見る空の景色はきっと特別なんだろうし、体感的にも空に近づける競技なのかなと思います。僕も乗ってみたいですね。
学生時代の青春の思い出は?
皆さんの学生生活に「青凪大学体育会航空部」のような青春はありましたか?
榎木 僕は大学を中退したのですが、文化祭も出席だけ取って遊びに行ったりしてました…それが友だちと過ごした青春だったなと思います(笑)
島﨑 僕は中学の時に生徒会長をしていたのですが、生徒会長は生徒会演劇で必ず女装して姫役をするとか、駅伝に強制出場するとか、いろいろさせられる変わった学校だったんです。僕はソフトテニス部だったんですが、陸上の強豪校に並んで駅伝に出場して、後輩から「信長ぁ〜!」とすごい声援でパワーをもらって、自己ベストを大幅に更新した経験があります。
堀田 私は地元の高校にいた時に生徒会長に恋をして、叶わなかったのですが、手紙を書いて放課後に渡したのが青春だったなと思います。
全員 いいですね! 淡い青春!
今月の特集
「“カッコいい”の定義」
演じた役のカッコいいポイントは?
堀田 つるたまは自分が感じたままにちゃんと気持ちを伝えようとしたり、空の上でハプニングが起きそうになった時に「大丈夫」と言える冷静さが、カッコいいですね。私はカッコ悪いのがカッコいいと思っていて、例えば泣くお芝居の時に、計算して顔を作っているわけではないので鼻水が出ちゃうこともあるんですが、それくらいになれる自分がいる方がカッコいいのかなと思います。
島﨑 倉持は客観的に見たらカッコいいところはたくさんあると思うのですが、人間的に弱い面もあったりして…そこも素敵に思えてくるんですよね。以前は自然体がいいと思っていたんですが、最近は何でもカッコいいんだなと思うようになりました。全力でカッコつけてやり切っている人も、逆に一生懸命になれなくてもカッコいいし、その時の自分に刺さるかどうかなのかなと思います。
榎木 空知は普段は素直になれず、きついことを言っちゃったりするんですが、ここぞという時はちゃんと「俺が助けてやる」とか言うべきことを言えるカッコ良さがあります。アニメでは良い声で喋るキャラクター=イケメンみたいなイメージがありますが、現実では逆にコントみたいになっちゃうので…カッコつけると逆にカッコ悪くなってしまう気がします。僕もカッコよくなりたいですね(笑)
撮影:齋藤佳憲
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- 原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス刊)
- 監督:橘正紀
- 声の出演:堀田真由、島﨑信長、榎木淳弥、小松未可子、小野大輔、他
- 主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
- 配給:東映
- ©2022「ブルーサーマル」製作委員会
3月4日(金)全国公開