健康な人が自らの血液を無償で提供する「献血」。輸血を必要としている患者さんの命を救うために必要不可欠なボランティアですが、若い世代の献血者は減少傾向にあるそうです。どうすればもっと献血者が増えるの? ぜひこの機会にみなさんもいっしょに献血について考えてみてください!
献血ルームってどんなところ?
献血ができる常設の施設。駅の近くや街中などにあり、採血ベッド数も多いので、気軽に立ち寄ることができます。
〒450-6020
名古屋市中村区名駅一丁目1番4号JRセントラルタワーズ20F
献血の流れ
献血者用のフリードリンクとアイスクリームやお菓子。献血後はお茶やジュースで水分補給をしながらゆっくり休憩します。
高校生ができる献血の種類は?
献血には血液すべての成分を献血する「全血献血」と血小板や血漿だけを献血する「成分献血」があります。献血の種類によって採血基準が異なるので、自分ができるのはどの種類かチェックしてみて!
献血した血液はどうなるの?
病気やけがの治療で必要な輸血や医薬品の原料として使用されます。輸血というと大きなけがや手術をイメージしがちですが、実はその約80%はがんなどの病気の治療に使われているんです! また、有効期限切れや検査不合格などの理由で輸血や医薬品の原料として使用できないものは研究開発等に利用されるので、無駄になる血液はありません。
献血ルームを見学した感想は?
ななみ エレベーターのドアが開いた瞬間からホテルみたいでワクワクした!
ちか すごく広くて開放感もある。リラックスできそうな空間だよね。
あみ 景色もすごく綺麗!
のどか 一度来てみれば献血へのハードルが下がると思う。
献血をしたことがある2人は、なにがきっかけで献血をしたの?
しんのすけ うちはお母さんが何度も献血をしていて、昔からよく話を聞いていたから、16歳になったタイミングで行ってみた。
あみ 私は保健委員長をやっていて、高校で献血バスを呼ぶ企画のリーダーにもなったから、自分もしてみようって思って。
他の3人は献血に対してどんなイメージを持っている?
ななみ 自分も周りの人も輸血が必要な状況になったことがないから、あまり意識したことがなかったな。血液が足りていないと言われても具体的にどのくらい足りないのかわからなかったから積極的に行こうとまでは思わなかった。
ちか うちもお母さんが職場で献血をしていて話は聞いていたけど、16歳から献血ができることは知らなくて、自分の番が来たことに気づいてなかった。知っていたら絶対行っていたと思うから、もっと普段から献血について触れる機会があればいいなって。
のどか 確かにもっと学校だったりカラオケだったり、高校生に身近な場所で情報発信されていれば、友だちとの話題に出すきっかけにもなるよね。私は小学校のころにお母さんといっしょに血液センターの見学に行って、「16歳になったら…」と思ってはいたんだけど、いざとなるとまた今度でいいかなって先延ばしにしちゃってる。
その「また今度」を「今」にするにはどうすればいいのかな?
あみ 学校で呼びかけをしたときにジュースやお菓子がもらえると言ったら、クラスや部活単位で参加してくれたよ。
しんのすけ うちの学校でも献血バスが来たときに友だちを誘い合って参加してたから、ノリで参加するくらい気軽な空気感が作れればいいのかも。友だちと一緒だと安心感もあるしね。
ちか SNSとかでもっと情報発信してほしいな。今日見学するにあたって、調べてみたら、けんけつちゃんのアクスタがもらえるキャンペーンの情報が出てきて「かわいい! 欲しい!」って思ったんだけど、その情報が若い世代に届いてないから。
献血するにあたっての心配事はある?
ちか 注射が怖いです!
しんのすけ 僕も正直何度経験しても怖い。でも、家族もやっていたことは安心感につながっているかな。
ななみ 少し我慢すれば人の命を救える、協力したいという意識があれば怖さに打ち勝てるかも。
しんのすけ あと、アニメや芸能人、イベントとのタイアップがあればいいなと思う。痛みより推し!
あみ タイアップは献血に興味がない人にも広がりそう。きっとSNSでも話題になるよね。
▲愛知県赤十字血液センターの尾河さん、佐藤さんにさまざまなことを教えていただきました。
あみ(高3)
献血ルームに病院のようなところを想像していましたが、まるでホテルみたいな雰囲気だったので、気軽に行ける場所へとイメージが大きく変わりました。私の父も昔白血病だったので、父のために献血を行ってくれた人に対して、私ももっと感謝を伝えたいと思いました。私たち高校生にも献血に関してできることはたくさんあるので、周りの友だちと献血について話し合い、他人事ではなく我が事として、献血活動がもっと広まるように積極的に行動していきたいです。
私も含め家族や友人など、周りに血を必要としている人がいないので日常で献血の必要性を感じることがなかったですが、今回座談会に参加したことで、改めて健康に生きられることがどれだけ幸せなことかを気付き、私も献血に行かなければならないなと使命感を感じました。今生きていることに感謝しつつ、積極的に献血をして他の人も助けたいです。
ななみ(高3)
のどか(高2)
「16歳になったら行こう」と友だちと話していながら、なかなか機会がなかった献血。献血ルームが気軽に入りやすく、リラックスできる空間だとわかったので、今度こそ一歩踏み出してみようと思います。社会貢献ができるうえにジュースやアイスクリームももらえるので、カフェに行く感覚で立ち寄るのもあり!
献血が必要な理由を具体的に知らなかったのですが、輸血のための血液は人工的に作ることができないということを知ってとても驚きました。このまま献血者数が減って、自分に輸血が必要になったときに血液が足りず治療ができないという事態を招かないためにも、若者がもっと献血に参加することが大切だと改めて感じました。
ちか(高3)
しんのすけ(高3)
これまでも何度か献血をしたことありましたが、より深く献血の大切さを知ることができ、もっとみんなに献血の必要性を伝えていく必要があるなと感じました。職員さんが「休憩感覚で来てほしい」とおっしゃっていたので、友だちとの待ち合わせまでの空き時間などに肩の力を抜いて気楽に献血に行きたいです。
卒業献血キャンペーン開催中!
キャンペーン期間中、献血の受付をされたラブラッド会員の方に記念品「モバイルバッテリー 4000mAh」をプレゼント!
対象者:この春高校・短大・専門学校・大学を卒業する方
場所:愛知県内の「献血ルーム」または「献血バス」
期間:令和7年3月31日(月)まで
※献血会場で学生証等をご提示ください