「THE W 2020」準優勝の紅しょうが│毎日全巻持参した漫画が友だち作りのきっかけに?

女芸人No.1決定戦「THE W」へ2018年の決勝進出から2020年再びファイナリストに勝ち進んだ紅しょうがさんがch FILESに初登場!おふたりの学生時代のエピソードからお笑いの道を選んだきっかけなどお聞きしました!

熊元プロレスさんは移動図書館!?
漫画60数巻を鞄に入れて通学

おふたりはどのような高校生活を送られましたか?

稲田 ケンカが強い女子ハンドボール部でマネージャーをしている先輩がいたんで、私もマネージャーをしたいと懇願して入部しました。権力のある部活に入って、穏便に楽しく過ごさせてもらいました。

熊元 中学でおちゃらけキャラだったので、高校に入る前の春休みにこれからはクールにいこうって決めたんです。漫画の登場人物で、ひとりでいるのになんか存在感あって注目を浴びる子いるじゃないですか。そんな謎めいてる感じに憧れてたので、そういうキャラで通してたら2ヶ月くらいほんまにずっとひとりでした(一同笑)ほんまはみんなでワイワイしたいタイプなので、当時流行ってた『クローズ』っていう不良漫画をとりあえず買って、毎日学校に全26巻を鞄に入れて持って行ったんです。そしたら漫画を見たい男子が集まってくるようになって。

稲田 移動図書館みたいやな(笑)

熊元 『クローズ』には『WORST』っていう続編が全32巻あるんやけど、それも買って途中から合計60何巻持って行ったら、そっからグループに入れるようになりました。

高校卒業後は進学されたんですか?

熊元 歴史が好きだったので、学芸員の資格を取りたくて神戸女子大に進学したんです。資格が取れたら博物館や図書館司書として働けるんですが、競争率がすごく高くて。歴史は趣味でいいなって思って大学は1年で中退しました。

稲田 ちゃうやん! 女子大で男子おらんかったら辞めたんですよ。それ言わんと!(一同笑)


▲ 写真上段L→R 稲田さん、熊元さん

お笑いの道へと導かれた
先輩芸人のラジオ番組

お笑いの道に進もうと思われたきっかけは?

稲田 私が中3の時に、2個上のお兄ちゃんが「面白いラジオ番組があるよ」ってブラマヨさんのラジオ番組(ABCラジオ「ブラックマヨネーズのずぼりらじお」)を教えてくれたんです。それがめちゃくちゃ面白くて、ラジオをカセットテープに録音して、寝る前に何回も聴いていて。この人はどんな顔なんやろう、って想像しながら。

熊元 そっか! 顔見たことなかったんか。

稲田 そう。ブラマヨさんにも伝えたと思うねんけど、私ラジオから入ったんで、顔を見て想像と全然違う! ってなって。でも、やっぱり面白いから漫才も見たくなって見に行きました。

吉田さんの追っかけをされていたとか。

稲田 そう言われてますが、実はおふたりとも好きでした。小杉さんも当時めちゃくちゃ痩せててシュッとしてたから、おふたりと付き合いたいとか、結婚したいみたいな感じ。

熊元 いや、そこまでめちゃくちゃカッコ良くはなかったで(一同笑)

熊元さんは?

熊元 今思えば恥ずかしいことなんですが、小3の時にどうしたら男の子からモテるんやろってずっと考えていたんです。痩せる努力はできないから、見た目で勝負はできないと思って。

稲田 小3でもうそんなに体重重かったんや。

熊元 当時「肥満クラブ」っていうのに入れられててん。今やったら考えられないと思うんですけど、終わりの会でみんなの前に立たされて、「今日からあなたたちは肥満クラブです」って言われて、保健室でこんなん食べたらあかんとか学習させられてました。なので、私がモテるには一緒におって楽しいと思ってもらえるような面白い方面でいこうって決心し、芸人になりたいと思うようになりました。“モテたい”が原点ですね。

おふたりが出会った時のお互いの印象は覚えていますか?

稲田 ピンでネタをしてるのを見たのが最初で、声大きいな、力強いなって思いました。当時、女の子で芸名をつけてる子がいなかったので、“熊元プロレス”っていう芸名でやってるのはすごいなと思ってました。

熊元 私はNSCの後輩なので最初は友だちの関係ではなかったんです。稲田さん昔はもっとまっ金金の、脱色したての金髪で、もっと目つき悪くて、ずっと人を睨みつけて、全然モテなくて、基本地べたに座ってる感じでした。

稲田 いやいやいや(爆笑)

熊元 ヤンキーすぎるねん! いつ見てもずっと地べたに座ってて、この時代にこんな女ヤンキーがまだおるか! って思ってました。でも、しゃべったら全然そんなことなくて見た目で損してたよね。

稲田さんは、なぜ熊元さんを選ばれたのですか?

稲田 ゆりやん(レトリィバァ)に会った時に、「誰かいい子おる?」って聞いたら、熊元プロレスを勧めてくれて。1回喋って一緒にネタやってみたいなって思って、熊元さんのTwitterにDMを送りました。

結成して6年経ちますが、お互いの好きなところを教えてください。

稲田 明るい! その日良くなかったとしても次の日引きずってないのがすごくいい。あとは食の好みが一緒!

熊元 私が仕事でいいなと思う男性がいると、左手の薬指に指輪をしてるか確かめてくれるんです。

素敵な関係ですね。漫才の掴みで、熊本さんが「女子〜!もうすぐ○○やで!○○しときや〜!」など、女子に向けてのメッセージを発信されるのが印象的です。ネタはどういう時に浮かびますか?

熊元 あまり考えてはないです。

稲田 いやいや、いちばん小さいサイズの緑の手帳にネタを書き込んでるの見ました。

なんばグランド花月の舞台に立ちたい

稲田さん

熊元さん

ベストジーニスト賞を取りたい
紅しょうがのふたりが女芸人として
大切にしていること

女芸人さんは男芸人さんに比べていじりがキツイと聞いたのですが、実際はどうですか?

稲田 いじりがキツくないと言ったら嘘になるけど、面白ければいい。私は嫌じゃないです。それに今って無茶苦茶なことはされないよね。

熊元 でも、楽屋で同期とか身近な人に容姿のことでいじられたら、誰が言うてんねん! という顔をします。

稲田 熊元さん、コウテイの下田にワニって言われてるねん。アイツもワニやし。そもそもワニって何やねん! よくワニで揉めてるよね? ワニいじりで年越しそうやんな。

熊元 いったんはワニやりますけど。ワニとしていきますけど、口達者やから口では勝てないんです(一同笑)

お笑い芸人を続けていくことで大切にしたいことはありますか?

稲田 女性であることを忘れないで芸人をやっていこうって思っています。女性を捨てない!

熊元 私はモテたいという思いで芸人を始めていて、それが頑張る源なのでその気持ちは持ち続けたいです。

最後に今後の目標を聞かせてください。

稲田 なんばグランド花月の舞台に立ちたいです。

熊元 ジージャン、ジーパンを衣装にしているのでベストジーニスト賞を取りたいです。

読者プレゼント

紅しょうがべにしょうが

熊元プロレス(くまもとぷろれす)
’90年11月30日生まれ 兵庫県神戸市出身 NSC大阪35期生

稲田美紀(いなだみき) 
’89年1月30日生まれ 大阪府和泉市出身 NSC大阪33期生

2014年10月結成

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