1stシングル『ファーストフライト』がドラマ「ランウェイ24」(ABCテレビ)主題歌に決定した杏沙子さんにchスタッフがインタビュー。楽曲制作やジャケット撮影の裏話から、高校時代の学校祭の思い出までお聞きしました!
ドラマ「ランウェイ24」(ABCテレビ)主題歌に決定した1stシングル「ファーストフライト」の発売おめでとうございます!
杏沙子 ありがとうございます。「ファーストフライト」は、ドラマ「ランウェイ24」の主題歌を探しているというお話を聞いて、ぜひ主題歌の候補に入れてもらいたいと思って制作した楽曲です。ずっとドラマなど物語の世界観に合わせた曲を作ってみたいと思っていたので、初めてドラマを元に書き下ろすことができて嬉しいです!
ジャケットカラーも青色で爽やかですね。
杏沙子 うれしい!ドラマは26歳の女の子が様々な困難を乗り越えながら、パイロットのキャプテンを目指すというストーリーです。そこから「ファーストフライト」は空を舞台にし、困難を表す雨や風の中を曲の主人公の目線で進んでいく曲にしました。ジャケットはブルーバックのスタジオで雲に見立てた風船と撮り、舞台となる空を彷彿とさせて風を感じるジャケットを目指しました。
風を感じさせるためにたくさん動く中で表情を崩さずに撮影するのは大変だったと思います。
杏沙子 ジャンプしたり回ったりしたので、NGカットもたくさんありますよ(笑)。飛翔感を表現するために、足の上げ方や手の角度まで研究に研究を重ねた結果、撮影に時間はかかったけど楽しかったです。人生で1番ジャンプした日かも(笑)。
ドラマと曲の世界観を合わせるために工夫したことは何ですか?
杏沙子 パイロットのキャプテンだった今は亡きお父さんに「憧れ」をもった26歳の主人公と、鳥取で家族と車で聞いていた音楽の歌い手さんに「憧れ」をもった25歳の私は、「憧れ」によって人生が動かされるという点が似ていると思いました。だから主人公へのエールとして書いた楽曲ですが自分自身にも重なる部分があります。パイロットが目的地を目指して飛ぶ空には道がありません。だからまったく同じフライトはありません。夢に向かっていく人も同じように、どんな飛び方があってもいいし、いつだって挑戦するときは初めてのフライトなんだというメッセージが伝わるように意識しました。
サビの「不安なのは今、未来を見てるから」などマイナスの感情を前向きに捉えてくれる歌詞に背中を押されました。
杏沙子 サビの歌詞はきにいっていて、特に2番の「焦るのはそう、誰かと比べるから」が私自身のお守りみたいな言葉になっています!メジャーデビュー前はただただ不安や焦りを感じてどうしていいか分からなかったけれど、メジャーデビュー後はこのマイナスの感情があるからこそ、乗り越えられた時に前進したことを実感しました。マイナスの感情が自分を前進させてくれるということは忘れがちだけど忘れたくないので、自分のためにも歌詞としてことばに残して、そして自分と同じ境遇にいる主人公に届けようと思いました。
MVで雨に思いっきり打たれる杏沙子さんに驚きました!
杏沙子 最初は突き抜けるような青空の下で撮影することも考えました。でも、楽曲のキーワードとして掲げているものは「孤独」でした。夢を追って何かを目指すとき、支えてくれる人がいても、結局不安になって苦しむのは自分1人。その「孤独」にあえてフォーカスして、目標への道を邪魔するものたちと戦う姿を表現したいと思い、監督に雨に打たれ風を浴びたいと相談しました。すると監督は400Lもの水を用意してくださって。最初は水を浴びることを楽しんでいたのですが、最後にはメイクもコンタクトも取れちゃって寒さに震えていました(笑)。でもそのおかげで歌詞のがむしゃら感が伝わるものになったと思います。
2曲目の「青春という名の季節」は歌い方が情熱的で歌詞がストレートに伝わってきました。
杏沙子 この曲は全力投球する楽曲なので、レコーディング前日から自分にとっての青春はなんなのかを考えながら寝てコンディションを整えました。レコーディング当日は、自分が感じていた青春や片思いで好きだった人などを思い起こし、自分の感情がしっかり乗るように、曲の主人公になった気持ちで歌いました。落ちサビのピアノと私の声だけで静かなメロディになるところは半泣きになるほどで、歌い終わった時は疲れ果ててしまいました。ちなみにその日は勝負パンツとして赤いパンツを履きました(笑)。それくらい、勝負するぞ!という意識が強かったですね。
「青春という名の季節」の中で杏沙子さんの好きな歌詞はどこですか?
杏沙子 サビの「押しつぶされて痛いよ」がお気に入りです。痛いことを痛い、苦しいことを苦しいと素直に言えることが青春なんだと思いました。インディーズの時にライブサポートをしてくれたり、楽曲アレンジをしてくれている、清家寛さんが書いてくれた、どストレートな表現なんだけどありそうでなかった強くて美しい歌詞が好きです。
ライブの定番曲にもなっているとのことですが、なぜこのタイミングで音源化されたのですか?
杏沙子 曲の温度感とかエモさが「ファーストフライト」に似ていると思ったからです。ライブは、来てくれるお客さんの表情をエネルギーに変えて、そのエネルギーを声にして歌っています。でも、今回の音源化する上でのレコーディングは完全に1人の世界で、自分の中の青春を120%を詰め込むように意識して歌いました。
3曲目の「ケチャップチャップ」の軽快な歌い方もかわいいです!
杏沙子 全体的に甘めでデフォルメされた声で歌うことを意識しました。以前、オムライス作ろうと思った時に、冷蔵庫にあると思っていたケチャップがなくて…。その時、「ケチャップケチャップ」って言いながら階段を降りていたらいつの間にか「ケチャップチャップ」になっていました(笑)。階段を降りながら口ずさんでいたおかげで、リズミカルな曲とメロディと歌詞が一緒に出てきました。ちょっとふざけているくらいが印象的なフレーズやメロディを生み出しやすいのかも(笑)。
「みんなのうた」にも選ばれていますね!
杏沙子 コンペという曲のオーディションで選んでいただいて、とても嬉しかったですね。決まる前は1番だけを聴いてもらっていたんですが、その際に「ケチャップを擬人化したら面白いんじゃないか」というアイデアをいただいて、セリフをつけようということになりました。あのセリフは会議から生まれたんですよ。
表現の幅が広い杏沙子さんの歌い方が大好きです。
杏沙子 ありがとうございます!自分の体を客観的に見て、歌う前のルーティンをこなすことで、その日のコンディションを生かす歌い方をするように意識しています。
私は勉強が苦手なのですが、暗記モノの勉強方法を教えてください!
杏沙子 歌詞も暗記だから歌にするといいかも(笑)!あと、覚えたいものをトイレに貼るのはどうかな?トイレは定期的に行く場所で目線の先も一緒だから集中できると思います。
学校祭シーズンですが学校祭の思い出は何ですか?
杏沙子 高校生の時に小さい音楽室でライブもしましたね。本当は軽音部に入りたかったのですが、通っていた高校に軽音部がなくて。学祭のためにバンドを組んで、初めて人前でステージに立って歌いました。緊張しながらも「私がやりたいことはこれだな」と確信した瞬間でもありました。学祭って何かのきっかけとなるタイミングで心の変化が起こりやすいイベントだと思います。ああ学祭したいなあ(笑)。
高校生に向けてメッセージをお願いします。
杏沙子 恋をしよう!青春しよう!もちろん未来への投資として勉強を頑張るのも素敵なことです。恋愛や勉強、部活など夢中になれるものに全力を注いでほしいです。夢は一生懸命何かをやっていたら生まれてくるものなので、今は夢中になれるものを見つけてください!
読者プレゼント
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インタビューは #chFILES webサイト、#chFILES 9/20発行号にて掲載予定です🙌お楽しみに✨ pic.twitter.com/5ILDV9ZAxk— chFILES東海版 (@chFILES_tokai) August 2, 2019
1994年4月4日生まれ。鳥取県出身のシンガー。シンガー。2018年7月、1stミニアルバム『花火の魔法』にて待望のメジャーデビュー。2019年2月1stフルアルバム『フェルマータ』をリリース。収録曲でもある「アップルティー」がJTBのCMソングに起用される。4.5月には書き下ろしの「ケチャップチャップ」がNHKみんなのうたで放送された。8月にはABCテレビのドラマ「ランウェイ24」の主題歌として「ファーストフライト」を書き下ろし、1stシングルとしてリリース。11/23(土)は大阪、12/8(日)には東京にてワンマンライブ「あさこまとめ2019~まとめません~」が開催される。
DISC INFO
1stシングル『ファーストフライト』
3200円+tax
1200円+tax
LIVE INFO
「あさこまとめ2019 ~まとめません~」
11月23日(土)OSAKA MUSE
12月8日(日)Veats Shibuya