人前で緊張しない方法は?数々の大舞台に立ってきた芸人アキナに高校生が聞く

“仲良しコンビ” として知られるアキナさん。ネタ作りや相方さんに対する思いを通しておふたりの優しさがじんわりと伝わってきました。

「アキナ」の山名文和さん、秋山賢太さんにchスタッフがインタビューしました。

サッカーを諦め、お笑いへ
軽い気持ちでNSCに入学

おふたりは高校時代からお笑い芸人を目指していたのですか?

秋山 高校を卒業する直前ぐらいかな。お笑いは好きやったんですけど、みんなの前で派手にやるタイプじゃなくて。親友2、3人の前だけでちょける(おどける)くらいやったんです。ずっとやってたサッカーではプロにはなられへんってわかったので、好きなお笑いに挑戦してみようかなと。人生長いし、あかんかったらすぐ辞めたらいいわっていう軽い気持ちで吉本の養成所に入ったんです。

山名 僕は大学2回生の二十歳の時に、お笑いの仕事をしたいなと思うようになりました。大学が楽しくなくて、それよりテレビで観てたお笑いの方がめちゃくちゃおもしろいなと。芸人より作家になりたかったけど、とりあえずNSCに入りました。

文化祭などで、漫才やコントをする高校生もいます。プロのおふたりから何かアドバイスをお願いします!

秋山 アドバイスって特にないけど、まず、テレは捨てないと!

山名 そうそう、テレを捨てたらなんでもできるよ。俺も最初は漫才するのが恥ずかしかったもんなぁ…。

秋山 それと、とにかく体に染み込ませるくらい練習すること。

続けて、人前に出た時に緊張しない方法があれば教えていただきたいです!

秋山 逆に、その方法があれば教えてほしいくらいです(笑)。でも、緊張にも“良い緊張”と“悪い緊張”があってね。

“良い緊張”って何ですか?

秋山 なんばグランド花月の舞台に立ってる時によくなるんですが、緊張しているのに結構冷静にお客さんを見てるんです。

なぜ、なんばグランド花月なんですか?

秋山 やっぱり今でも“憧れの舞台”やからかな。「死ぬまでこの舞台に立ち続けたい!」って思う場所なんで。

山名 お笑いでは最高峰の舞台。そこで、800、900人のお客さんの前に「どうも~」って出て行く瞬間、自分で“めっちゃカッコいいな”って、そう思える、唯一の場所がNGK(なんばグランド花月)なんですよ。

ネタには愛がある
ディスることはしない

ネタを考える時に何か注意していることはありますか?

秋山 う~ん、愛かなぁ。

山名 “鳥”のネタで、僕ら1回炎上したことがあるんです。ネタの中で、友だちが飼ってる鳥を、「食べ物です」って言ってしまい、鳥を飼ってる人たちからクレームがきて…。

秋山 でもあれも深いところに愛があるネタなんですけどね。僕らディスる(けなす)ようなネタは絶対しないんですよ。

山名さん

あるネタでEXILEさんのことを”黒い筋肉の塊”って言って炎上しないかちょっとドキドキしました
あれは僕の役のセリフで、本心じゃないですけどね

秋山さん

他の芸人さんの漫才やコントを見たりされますか?

秋山 芸人って、本音は見たいくせに、「見たくない」って強がってる人がほとんどなんですよ。僕もヘコむんであんまり見ないようにしているんですけど、結局、後でちょいちょい録画を観るんです。でも山名くんは、「楽しみやわ~」って素直に言うんです。そういうところが、ほんま素敵やなって。(相方が)この人で良かったなって思いますね。

山名 昨年の『M-1グランプリ』では負けて悔しかったけど、しばらく経つとそれを観るのが楽しみになって、ケンタッキーとか買って、ハイボール飲みながら観るんです。で、途中ちょっと泣いたりして…。最後は、お腹いっぱいになっていつの間にか寝てるんですけど(笑)

秋山 (山名くんは)そういうところがあるからこそ、次につながるんだなって僕は思ってるんで。

自分らより長くやっている先輩は
みなさん尊敬しています

そんなおふたりにとって憧れの人は?

秋山 とんねるずののりさん(木梨憲武)と山田邦子さんですね。のりさんはやんちゃな感じもあるけど優しさのある方だなと。でも、お会いしたことは1回もないんですけどね。それに、絵も描かれるし。自分も絵を描くのが好きなので、将来はあんな風になりたいなと思います。

山名 僕は千原兄弟さん。お笑いを始めるきっかけとなった存在なので。ジュニアさんと初めてお会いした時は感動が強すぎて、今でも緊張します。

それでは、尊敬されている芸人さんは?

秋山 自分らより1年でも長くやってる先輩は皆さん尊敬してます!

山名 僕も先輩全員ですね。ダウンタウンさんやとんねるずさんももちろんそうだし、お笑いから離れたところでも活躍されてるという意味では片岡鶴太郎さん。絵やヨガも極めていて、お笑いからどんどんジャンルを広げていっているのがすごいですね。

では、鶴太郎さんのように、お笑い以外で挑戦してみたいことはありますか?

山名 昔から物語を書くの好きだったので、いつか小説を書きたいですね。

秋山 おじいちゃんになってからでもいいから、ちゃんと勉強して本格的に絵を描きたいですね。

アキナさん、今日はありがとうございました!

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かの(高3)・YUNA(高2)・あぼち(高3)

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チケットよしもと(10:00~19:00)
電話:0570-550-100

アキナあきな

山名文和(やまなふみかず)
’80年7月3日生まれ 滋賀県東近江市出身

NSC大阪校26期生

秋山賢太(あきやまけんた)
’83年6月24日生まれ 兵庫県川辺郡出身

NSC大阪校25期生

2012年コンビ結成。

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