‘17年に公開された映画『キセキ -あの日のソビト-』のチームが贈る、GReeeeNの名曲『愛唄』のもうひとつの物語。人生に突然タイムリミットを告げられたトオル、病と闘いながらも明るく生きる凪、元バンドマンのトオルの旧友・龍也を演じた『愛唄 ー約束のナクヒトー』横浜流星さん、清原果耶さん、飯島寛騎さんにインタビュー!
自分の中に残る作品になった
映画、涙が止まりませんでした! 脚本にはGReeeeNさんも参加されていますが、皆さんは完成した作品をご覧になって、いかがでしたか?
横浜 GReeeeNさんらしく、みんな真っ直ぐで、みんな愛おしくて。物語が心にすっと入ってきました。自分の力不足を思い知らされる部分もありましたが、あの時持っている力はすべて出しきることができました。
作品から、とてもメッセージ性も感じました。
横浜 そうですね、「後悔しないように生きて」とか「恋をして成長していくんだよ」とか「だから恋をして欲しい」とか、たくさんのメッセージや考えさせられるテーマがあると思います。
清原 私もはじめに台本を読んだ時から素直に感動して何回読んでも泣いてしまったのですが、映画を観て、改めてトオルが徐々に生きる希望や勇気を持っていく姿に感動しました。凪と龍也がトオルに与える希望は、観てくださった方の心にも届くものだと思いますし、その後トオルが起こす行動にも注目していただけたらいいなと思っています。
飯島 僕もシーンも流れもわかっていましたが、限られた時間の中で一生懸命生きていく彼らの姿が眩しくて、素直に感動しました。時間を大切に生きていくことの大切さをご覧いただいた皆さんにも感じていただけたら嬉しいです。
横浜 原作のないオリジナルなので、そこも楽しんでいただきたいですね。
自身も病と闘っている立場なのに、凪がとても明るくて強くて、清原さんの雰囲気にとても合っていました。
清原 ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。凪は病を抱えながらも誰よりも前向きで強く生きていて、トオルや龍也、凪のお母さんなど周りの人にとてもパワーを与えている女の子なんです。私も凪からとても影響を受けました。
私たちももちろん『愛唄』の曲は知っていたのですが、凪の生き方や詩があることで、この曲がもっと深くなりました。
清原 この歌詞は、凪がトオルへ贈る感謝の気持ちを綴っていて。私も今は凪の気持ちになって聴くようになりました。
飯島 僕も小さい頃から知っている曲でしたが、今回龍也を演じて弾き語りもさせていただき、一言一句を見つめながら聴くようになりました。
改めて、今振り返って『愛唄』の撮影期間は、どんな時間でしたか?
横浜 役者人生にとっても、自分の中で忘れられないような、これからもきっと僕の心に残る作品になりました。撮影当時は苦しいこともありましたが、些細なことで幸せを感じたりもしながら、作品を通して改めて気付かされることがたくさんありました。限られた時間の中で僕もトオルとして一生懸命生きて、これがずっと僕の中に残っていくのかなと思っています。
飯島 僕も言葉にしないと人には伝わらないということを学んだり、限られた時間の中で伝えることを学びました。かけがえのない時間だったと思います。撮影後も家でギターを弾くようになりました。
清原 私も私生活に影響が出るくらい凪にどっぷりハマりました。撮影から半年ほど経った今でも、凪に影響されて詩の本を読んでいます。それほど凪が大好きです。
泣いた記憶はありますか
今回私たちは『愛唄』でかなり泣いてしまったんですが、皆さんが高校時代に一番泣いた記憶は何ですか?
横浜 泣いた記憶は…ないです(笑)
え、1回も、ですか!?
横浜 はい(笑)。最後に泣いた記憶は、中学3年生の時に、空手の世界大会で優勝できた時。嬉し泣きしました。ずっと空手をやっていて、弱みを見せるな、涙を見せるな、と叩き込まれてきたので、悲しくて苦しくなることはあるんですが、涙は流れなくて…。
そうなんですか!
横浜 だから感情が高まった時にどうしたらいいかわからない部分があって、感受性豊かな人が羨ましいなと思う時もあります(笑)
清原 逆に私は、一番がどれかわからないくらいしょっちゅう泣きます。嬉し泣きも悲し泣きも。映画を観た時には、メイクが落ちるくらい泣くので、もう少し涙腺を締めたいなと思っています(笑)
横浜さんと真逆ですね! 飯島さんはいかがですか?
飯島 僕は高校の部活の引退の時です。たくさん練習を重ねてきたのに思うように結果が出なくて、顧問が肩を叩いてくれた時に“あぁ、もう終わっちゃうのか”って。高校最後の夏。今思えば、青春でしたね!
部活は何をされていたんですか?
飯島 陸上部でした。でも僕も高校生の頃はそれほど泣くタイプではなかったんです。それが20歳前くらいから、アニメを見ても泣くようになってきて(笑)、今ではだいぶ変わりましたね。
高校生の頃は卒業式で泣いたりもしなかったですか?
飯島 卒業式も泣かなかったです(笑)。文化祭の時は司会進行とか結構目立つ役をさせていただいたので、終わった後にみんなが「良かったよー!」とか言いに来てくれて感動の雰囲気になっていたんですが、僕は「あ、ありがとう」って感じで。
では、高校時代に本や映画で泣いたという作品はありませんか?
清原 考えたら本で泣いたことはないかもしれない!
意外! 涙腺の弱い清原さんが。
清原 確かに意外ですね(笑)。でも一番感動した本だと、『あずかりやさん』という小説です。目の見えない店主が、来店するお客さんの物を1日100円で預かるというお話です。一話ごとに店主の主観だったり、お店にいる猫の主観だったり、お店のカウンターの主観で描かれていくんですが、その文学的な部分にとても感動しました。
おふたりはいかがですか?
横浜 僕は本だと、高校生の時に買って読んだ山本KIDさんの本ですね。空手をやっていた頃は本気で格闘家を目指していたので、KIDさんは僕にとってとても大きな存在でした。だから泣きはしないですが、今思い返すとぐっとくるものがあります。
飯島 僕は本は全然読んでなかったんですが、ドラマはよく見ていました。僕が中学生くらいの頃に放送していた『ランナウェイ』というドラマを高校生の頃に見直したことがあって、市原隼人さんのお芝居や家族愛に感動しました。あ、この時は泣きました!(笑)
横浜さん/スタイリスト:伊藤省吾(sitor)、ヘアメイク:永瀬多壱(VANITES)
清原さん/スタイリスト:井阪恵(dynamic)、ヘアメイク:面下伸一(FACCIA)
飯島さん/スタイリスト:中西ナオ、ヘアメイク:佐藤友勝
撮影:Yoshinori Saito
【読者プレゼント】
今月は映画『#愛唄』を大特集!横浜流星さん、清原果耶さん、飯島寛騎さんの「高校時代に泣いた記憶」など、3人のインタビューは必読です!サイン入りチェキ(1名様)はフォロー&RTで応募して。Instagramのフォローもお願いします!2/19(火)締切
chは高校図書室で配布中 pic.twitter.com/wQB4FYBGys
— ch FILES 関東版 (@chFILES) 2019年1月21日
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- 監督:川村泰祐
- 脚本:GReeeeNと清水匡
- 音楽プロデューサー:JIN
- 出演:横浜流星、清原果耶、飯島寛騎、成海璃子、他
- 主題歌:GReeeeN「約束 × No title」(ユニバーサルミュージック)
- 配給:東映
©2018「愛唄」製作委員会
1.25(金)全国公開