これまでこのコーナーに登場していただいた若手芸人さんからも尊敬され、憧れの存在としてお名前が挙がることが多かった「笑い飯」さん。「よしもとTALK」のコーナーへ約4年ぶり二度目の登場です!
「笑い飯」の西田幸治さん、哲夫さんにchスタッフがインタビューしました。
お笑いの道に進む!
おふたりとも、高校生の頃にはお笑いの道に進むことを決意されていたようですが、一番のきっかけとなった出来事は何ですか?
西田 一番は大学に落ちたことですね。親に「一応受けるだけ受けてみろ」と言われて、受験さしてもらったんですけど。東京で大学の試験を受けに行く途中、電車の中で痴漢に遭いまして、男性から(笑)。それで気が動転して一問も解けなくて…。
その頃から髪は長かったのですか?
西田 えーっと肩くらいですかね。でも後ろから触られたんじゃないんです。僕の前で背中向けて立ってた男性が、後ろ向きのまま手を伸ばして僕の腰ガッと掴んで自分のお尻に僕の股間を引っつけて、屁こいて降りて行ったんですよね。だから厳密に言うと痴漢かどうかもわからない。あれは何やったんやろ? って…。
哲夫さんはどんなことがきっかけで?
哲夫 僕は予備校に行ってた時、おかけんた・ゆうたさんのラジオのクイズ番組に出たことです。予備校に収録に来はったんで、「出してもらえないですか?」って直訴したんです。そしたら、「そんな積極的な子は、今までおらんかった。いっぺん出てみるか」って言うてくれはって、回答者で出演させてもらってボケたら、めっちゃウケたんです。やっぱプロの回し方ってすごいなって思って。さらにお笑いをやりたい気持ちが高まりましたね。
しょうもない(笑)
これまでたくさんの若手芸人さんを取材させていただいてきて、“尊敬する”“憧れる”先輩として「笑い飯」さんのお名前をすごくよくお聞きします。おふたりはどのように感じられますか?
哲夫 (笑)んーまぁ、『M-1 グランプリ』の決勝に9年連続行った挙げ句のファイナリストだというところはもちろんのことだと思うんですけどね。(後輩を)めちゃめちゃ飲みに連れて行ったりしましたから、奢り分だけ慕われてる。お金で勝ち取った人気って感じですね。
いや、お人柄だと思います。西田さんはいかがですか?
西田 そうですね、「笑い飯が憧れの存在」って言ってくれることに関しては、ひどい言い方ですけど、何とも思ってないですね。雑魚が言っとるわ、と(笑)。もっとでっかいとこ言うたらいいのに。しょうもない、って感じですね(笑)
ちなみに、西田さんが「でっかい」と思われる芸人さんというのは?
西田 ダウンタウンさんとかやったらまだわかりますけどね。
今の若手芸人さんで注目されてる方はいますか?
哲夫 「なにわスワンキーズ」っていうのがおもしろいですかね。「ツートライブ」というのも、ちょっとええネタしてるんですよ。
西田 「たくろう」はめちゃくちゃおもしろいと思いますよ。あと、「コウテイ」も。
逆に、おふたりが敵わないと思う先輩はどのような方ですか?
西田 言い方悪いですけど、お年寄りになっても、よーそんなんしてるわっていう師匠とかすげえな、おもしろいなと思いますけどね。変なコントみたいなやつで、まだ学生服着せられたりして。
哲夫 中川家さん。同じネタを何回見ても笑えるんですよね。そういう何回見ても笑えるようなネタをやれるっていうのはいいなって思います。うらやましい。
“あほやなあ”という方が好きです
西田さん
哲夫さん
ユニットコントをやりたい
数々の賞レースを勝ち抜いてきた笑い飯さんが、これから目指されるものは何ですか?
西田 やっぱり売れたいですよね。わかりやすくいうと、千鳥なんかうらやましいなあー! って思いますけどね。
笑い飯さんを知らない人はいない、というほどですけど…。
西田 いや、やっぱりまた違うんですよね。
哲夫さんはいかがですか?
哲夫 そうやなあ…、以前サンテレビの番組でお笑いゲームコーナー的なことをやってたんですけど。そんなのがまたできればいいかな。イントロクイズみたいなんで曲を流すと、(答える芸人が)それっぽいタイトル言わなあかんのですよ。それっぽくなかったらダ
メで、それっぽかったら正解みたいなんを永遠とやるみたいなね。
実在する曲をあえて違う風に言うのですか?
哲夫 そうです! そうです! それに、やっぱり(自分は)ドリフで育ったところがあるんで、ドリフのようなやつをイチからやりたいなっていうのはあるんです。ユニットコント的なものがしばらく出せてないんでね。
実現すればどういう方と一緒にやりたいですか?
哲夫 うーん…、とろサーモンとか絶対おもしろなるやろうし、いろんな人とやりたいですね。
では最後に、今後の夢があれば教えてください!
西田 まあ、おじいさんになってもお笑いやりたいなあと思いますね。
哲夫 いいですよね。自分も師匠と呼ばれるような年代になったら、とんでもないギャラをいただいて、一日の仕事がNGKだけというようなの。午前中は奈良の実家で田んぼや畑の面倒見て、そっからちょっとだけ漫才して帰ってきて、しこたま儲けてるっていう人生がいいでしょうね。やっぱそういうのは夢があるんですよね。
笑い飯さん、今日はありがとうございました!
四郎兵衛(高2)・音楽かえる(高2)
(2018年9月20日発行号掲載)