現在放送中のTBS系火曜ドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」にヨガインストラクター・青山健心役でご出演中の鈴木康介さん。ネクストブレイク俳優として注目され、作品ごとにさまざまな顔を見せる鈴木さんに、作品のことから高校時代の話までお伺いしました!
「じぞ恋」の空気感
ドラマ、毎回楽しく拝見しています。まずは鈴木さんの役と作品の見どころについて聞かせていただけますか?
鈴木 僕は上野樹里さん演じる杏花先生が勤めるヨガスタジオのインストラクター・青山健心役で、人の懐に入るのが上手な可愛らしい後輩という役どころです。出会いが少なくなっている今の時代に合った結婚観がテーマになっていて、共感できる方も多いんじゃないかなと思います。僕はまだ自分のことで精一杯で、結婚は考えたことがなかったのですが…このままいくと出会いがなく、杏花先生と同じ感じになってしまうのかなと思ったりもしています(笑)
毎週どんな気持ちでドラマの放送をご覧になっていますか?
鈴木 まず画がすごくきれいで、テンポ感がとても良いなと思います。僕は松重さんのお芝居が大好きで、松重さんにしか出せないテンポ感とか、台本上で読んでいた部分が “こうお芝居されるんだ” という発見があって、毎回とても面白いです。あと言葉もすごくきれいですよね。杏花先生の言葉…「非暴力」や「時間泥棒」の話など、自分の中にふっと刺さるような言葉が毎回出ていて、これは見ている方も皆さんも同じ気持ちなんじゃないかなと思います。
撮影現場の雰囲気はどんな感じなんですか?
鈴木 楽しいですよ。メインキャストの方々はほぼ毎日撮影されていて、僕は週1くらいで参加しているんですが、皆さん明るくて「健心お帰り〜」と迎えてくださるんです。温かい雰囲気の現場でのびのびさせていただいています。
ゆりやんレトリィバァさん演じるMIKAKO先生も面白いですよね。
鈴木 MIKAKO先生面白いですね! いちいち英語で…見ている人の癒しになりますよね。ゆりやんさんは母が大ファンで、僕も大好きでインスタライブもいつも見ているんですが、「こういうネタが好きなんです」と言うと目の前で全部やってくださるんです。
撮影で思わず笑っちゃうことはないですか?
鈴木 笑いそうになるので、めちゃくちゃ堪えてます(笑)
田中圭さん演じる晴太と磯村勇斗さん演じる颯の杏花先生をめぐる三角関係も気になります。私は颯さん派ですが、鈴木さんは晴太派ですか? 颯派ですか?
鈴木 僕自身はシャイなので晴太さんに近いんですが、憧れとしては、颯さんの陽キャな感じとか、“女性と同居するとかいいなぁ”という気持ちはあります(笑)
鈴木さんは自分から積極的にいかないんですか? 告白とか…。
鈴木 全然! 告白はしますが、ガツガツとかはいけないですね。女性の友だちもほとんどいないですし。
鈴木さんは、役者さんの面白さってどんなところだと思われますか?
鈴木 いろんな職業が経験できるのが面白いなと思います。今回ならヨガのインストラクター、『ソロモンの偽証』ならヤンキーの高校生など、役を演じるにあたっていろいろと勉強をするので、そこでたくさんの発見があって、これまで自分が触れてこなかった経験ができるんです。
ヨガのインストラクター役で何か発見はありましたか?
鈴木 最初は何も知らなかったので、「ヨガ=筋トレ」と思っていたんですが、正しい呼吸や姿勢で生活することが大切で、僕のイメージとは180度違っていました。
高校生だと「オオカミくんには騙されない」を見ていたという子とか、VaundyさんのMVで見たとか、いろんな場面で何気なく見てきた鈴木さんが、今回つながる感があるんじゃないかなと思いました。
鈴木 誰を演じても鈴木康介、というよりは役によっていろんな顔になりたいなと思っているので、“あ、これにも出てたんだ” と過去の作品につながってくださるのはすごく嬉しいですね。
撮影の時、役のスイッチはすぐに入りますか?
鈴木 僕は役に影響されやすくて、同時に時代劇を撮影していたので、まだ役が抜けなくて喋り方がすごくゆっくりになるんです。今は健心先生がゆっくりの口調にならないように意識的に切り替えるようにしています。高校生の役の時は声が3トーンくらい高くなったり…無意識なんですけど、だんだん本来の自分がわからなくなりますね(笑)
憑依型なんですね。
鈴木 僕が憑依型かはわからないのですが、俳優さんの中にはカットがかかると全然別人になるみたいな方もいらっしゃいますし、羨ましいなと思うんですが、僕は器用ではないので、常に役を意識しているうちにきっと癖になっちゃうんでしょうね。いくつか同時に作品を撮影していると役が混ざってわからなくなってしまうことがあるので、最初に演じたお芝居を動画で撮っておいて、時々見直して修正することもあります。
▶次は鈴木さんの高校時代に迫ります!