結成15周年のアニバーサリーイヤーの締め括りにして新章の第一歩となる、究極のロックンロール・アルバム『Section #11』をリリースしたTHE BAWDIES。彼らが変わらずに伝えたいロックンロール・ミュージックについて、ROYさん(Vo/Ba)、JIMさん(Gt/Cho)にお話をお聞きしました。
約3年ぶりとなるオリジナルアルバム。あえて一言でいうと?
ROY 「最高傑作」と自信を持って言えます! オリジナルアルバムとしては約3年ぶりですが、昨年はベストアルバムを出しています。それを超えるものを作るということは、これまでのTHE BAWDIESを超えるということなんですよね。
JIM 本当にその言葉以外ないんだよね。いつも「今が最高傑作!」って言って曲を出してるけど、今回は最高の更新幅がかなり広いんです。
ROY アルバムって今伝えたい気持ちを集めているんだけど、今回はその時々に出してきた曲を集めた、曲同士つながりのないベストアルバムが対戦相手だったので、全部シングル曲のつもりで最高のものを作りました。今、バンドとしてとてもいい状態で。まぁいつもいいのですが、それぞれの曲もすごくポジティブなオーラをまとっているのかなと思います。
『Section #11』という名前に込めた想いや意味を教えてください。
ROY 11というのは、僕らにとってインディーズの頃から数えると11枚目のアルバムになるというところから。セクションという言葉には、ロックンロールの魅力をストレートに伝えたい、という想いがこもっています。僕らはロックンロールって進化する必要はないと思っていて。生まれたままの、初期衝動のままのロックンロールをストレートに伝えていくことが大事だと思っています。でも皆さんにロックンロールが生まれたばかりの50年代のアルバムを持ってきて「かっこいいでしょ!」と言っても伝わりにくいのかなと。具体的に言うと音の録り方が違うので、音の厚みが全然違うんです。当時はテクノロジーが発達していないからこそ、音の熱量や力強さは、シンガー・演奏者の振り切れた力で伝える時代だったんですね。でも今はそうした音圧を機械的に出せてしまう。それをレコードを聴いただけで判断できるかというと、そうした音楽に触れてこなかった方からすると、昔の音楽は音が薄く聴こえてしまうかもしれません。このロックンロールを、僕らが現代の音楽としてみんなに伝えて、それが伝わった時に、初めて過去の音楽の魅力もしっかりと伝わっていくんじゃないかって。その橋渡しが僕らなんです。そうした意味で、進化は必要ないけど変化は必要かなと。大きな変化ではなくて、セクション(節)単位の小さな変化をしながら、根底は何も変わらずに僕らはロックンロールを伝え続けていくんだよ、と。
「SKIPPIN’ STONES」は、JIMさんのギターのフレーズがとてもかっこいいです! どのような時にフレーズを思いつくのですか。
JIM 思いつくことってそんなにないんです。僕たちには音楽的なルーツがあるので、ある程度そのマナーに則りつつ、自分たちのカラーも出しつつ、ただちょっと外れる“スパイス”みたいなものは降ってくるかな。僕の場合はよく「絵」で想像するんです。ROY君がきっちりしたデッサン画で曲を持ってきてくれた上で、その絵を良いものにしていく感じ。この曲は暖色が多いから少し寒色を入れようとか、この絵の良さをもっと違う形で輝かせたいなとか。違う形でという場合はフレーズが降ってくる系かな。
ロックンロールの楽しみ方を教えてください!
ROY 僕らは考えずに感じて欲しいと思っています。50〜60年代のロックンロールの歌詞って大したことは言っていないのですが、そこから感じるメッセージはまったくそれとは違う。“みんなで楽しむことで前に進もう!”っていう、音楽に身を委ねて体が勝手に動き出すという喜びを伝えたいんです。日本では歌詞が素晴らしい音楽がたくさんありポピュラーだと思いますが、それを逆手に取って僕らの音楽は英語の歌詞にしています。日本語が先に入ってくると頭を経由してしまって、体が動く妨げになってしまうと思って。日本にはお祭り文化が根付いていますよね。みんなで「わっしょい」と言いますが、その意味を理解しているわけじゃなくて、その場で感じた“グルーヴ”で言っていると思うんです。この感覚にロックンロールは近い。僕らはこの感覚をロックンロールで思い出してもらいたいと思っています。「SKIPPIN’ STONES」は日本語でいうと川で石を投げる水切りのこと。普段動かない石たちが川に投げ込まれた途端その上を走っていくように、ロックンロールが背中を押した途端、頭を超えて体と心が動き出す。ロックンロールはそんな最高のミュージックなんだということを表現しています。
▶︎最近、変わったことなどがあれば教えてください
ROY JIM、シャンプー変えたよね。
JIM シャンプー変えました! もともとパンテーンだったんだけど、茶色の…香水瓶みたいな形で、名前のわかんないやつに変えました。
▶︎好きな女性のタイプや、好きになる瞬間を教えてください。
ROY 女性って、見た目を可愛くすることは無限にできると思うんです。でも本質となる生き方・考え方はその人しか持っていないものだと思うので、そこを見た時に「この人合うかも」と思ったら、それが好きになる瞬間かなって。僕は音楽について話している時って、夢中になって時間も忘れて話してしまうのですが、女性も周りが見えなくなって話しているのを見るとキュンとします。夢中になる何かを持っている人、それにどれだけ本気で、どれだけ真剣に周りの人に伝えているのかっていうとこを見るかもしれないですね。
JIM そこを見るんだ。
ROY 何が好きかを聞いた時にぐいぐいくる人には「おお!」ってなります。JIMは?
JIM 僕は全然参考にならないと思うんですけど、走り姿が…。
▶︎走り姿(笑)!?
JIM 走り姿が女の子っぽくないというか、走ることに向きあった姿の人というか…。思い切り走るって難しいんですよ。MARCY(Dr/Cho)は風が吹くと髪とか気にしちゃってちゃってだめだよね(笑)。フォームがちゃんとしてなくても走ることに向き合える人、本気な人ってことかな。だからROY君と近いんだよね。合う合わないはあるかもしれないけど、そこが見えないとね。
ROY 可愛いと思ってもらうことってそんなに難しくないと思うんですよ。でもその人のことをもっと知りたいなって思ってもらうには、どこかでそれをさらけ出さないとお互い理解し合えないのかなと。
JIM 芯は弱くてもいいから見せて欲しいですね。
【プレゼント🎁】11/27(水)にニューアルバム「#Section#11」をリリースする # THEBAWDIES の #ROY さんと #JIM さんのサイン入りチェキを1名様に #プレゼント!フォロー&RTで応募。2020/1/19(日)〆切
【応募方法🙌】①@chfiles_tokaiをフォロー ②このツイートをRT! pic.twitter.com/yJoWBnuL9A— chFILES東海版 (@chFILES_tokai) November 8, 2019
小学校からの同級生のROY、JIM、MARCYと高校からの同級生、TAXMANによって2004年に結成。2019年に結成15周年、デビュー10周年を迎えた。唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に、メンバーが敬愛するリトル・リチャード/レイ・チャールズに代表されるリズム&ブルース/ロックンロールのルーツを昇華した楽曲、誰もを全力で楽しませてくれるライブが各地で話題。
DISC INFO
MAJOR 7th ALBUM『Section #11』
【初回限定版】(CD+DVD)¥3,800(税別)VIZL-1665
【通常盤】(CD)¥2,900(税別)VICL-65264
【アナログ盤】¥3,200(税別)VIJL-60211
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LIVE INFO
THE BAWDIES Section #11 Tour
2月08日(土) 浜松 窓枠
2月09日(日) 四日市 CLUB ROOTS
4月11日(土) 名古屋 DIAMOND HALL