鮮やかな色彩とこだわり抜かれた映像美で魅了する蜷川実花監督作『Diner ダイナー』。店主も客も、全員殺し屋のダイナーにウェイトレスとして売られてしまったオオバカナコ役の玉城ティナさんに、その舞台裏をインタビュー!
画角にこだわった「蜷川版ダイナー」
いつ殺されるかと終始緊迫感があってドキドキするのにどの場面も絵になるように美しくて、観ていて自分もダイナーに迷い込んだような気持ちになりました。
玉城 アクションシーンは、実は現場に立ち会っていない場面も多いんですが、完成した作品を観るととても美しく仕上がっていて、思わず“どうやって撮ってるんだろう?”と思ってしまいました。
ダイナーのどのお部屋もそれぞれの色彩で世界観があって、本当に素敵でした。玉城さんが一番印象に残っているのは、どのセットでしたか?
玉城 ダイナーのカウンターとテーブルのあるセットですね。一番はじめに撮影したのが、カナコがダイナーに連れて来られて初めてオーナーのボンベロ(藤原竜也)と対峙するシーンだったんです。私が座っているすぐ後ろには横尾忠則さんの絵があって。この時、“あぁ、始まるんだ。これから『Diner ダイナー』の世界観でオオバカナコとして生きていくんだな”と私自身、現実味が帯びた瞬間でもあって。
玉城さんが、カナコと重なっていく瞬間だったんですね。
玉城 カナコは、他人任せで周りに振り回されてきたところがあって、ボンベロや他の人との関わりを通じて、元々持っていた自分の強さが出てくるんですが、はじめに出てくるカナコの部屋はダイナーとは対照的に何もない部屋で、その差も印象的でした。
蜷川監督らしい演出だなと感じられた部分はありますか?
玉城 全員が一番カッコ良く見える画面の見せ方を演出されていて、そこは写真家でもある蜷川さんならではだなと思いました。男性キャストを撮りながら、蜷川さんが誰より一番「カッコいい!」「ここの筋肉がいい!」とかおっしゃっていて、その姿がすごくかわいかったです(笑)
衣装を着て、錚々たるキャストが揃われた時は、どんな気持ちでしたか?
玉城 皆さんの空気に私も負けてしまわないように、縮こまらないよう気合いを入れて現場にいました(笑)。キャラクターも色が濃いですが、役者さんたちも個性的で、藤原さんも窪田さんも本郷さんも…学ぶところがたくさんありました。武田真治さんなんて、私と真逆のタイプの方で…でも独自のワールドに引き込んでいかれる力は本当にすごいなと思いました。
食事は人の心を温かくする!?
玉城さんご自身は、お料理はされますか?
玉城 毎日ではないですが、お料理はします。息抜きになりますね。
スフレとかステーキとか高く積み上がったハンバーガーとか…ちょっと怪しげな、でも美味しそうなダイナーのメニューがたくさん出てきましたが、お味はいかがでしたか?
玉城 こんなに見た目も美しくて現実にはないようなお料理なのに、とても美味しくてビックリしました。ダイナーは、ハンバーガーがひとつのキーアイテムになってくるんですが、バリエーションも多くてハンバーガーってこんなに可能性があるんだ! とも思いました(笑)。原作でも読んでいるとお腹が空くぐらい、食材や調理の過程などお料理の描写がすごいんです。そこが映像でも表現されているので、楽しんでもらえたらいいなと思います。
現場は美味しい匂いが漂っていたんですか?
玉城 セットの外では次の日のメニューを試作されていて、本当に美味しそうな匂いがしていました。ケータリングも美味しくて、食事って、人の心を温かくするなと思いました(笑)。ダイナーのメニューでコラボカフェとかやって欲しいですね!
女将さんをしてみたい!
玉城さんご自身がお店選びをする時は、どんな点にこだわっておられますか?
玉城 まずは誰と行くかと人数によってお店を選びます。あと、自分が今何を食べたいかということに忠実に(笑)。そして、お料理をされている方にこだわりがあって、自信を持っておられるお店を選ぶ、ということですね。
ご自身でお店を出されるなら、和食・洋食・中華、どれがいいですか?
玉城 『Diner ダイナー』の世界観からは真逆かもしれないんですが、着物とか着て、和食のお店をしたいです!
女将さんですか!?
玉城 そう。女将さんみたいなのに、憧れがあります(笑)
もし玉城さんが『Diner ダイナー』の世界に足を踏み入れたら…?
玉城 すぐに殺されてしまいそうです…(笑)
スタイリスト:松居瑠里、ヘアメイク:足立真利子
撮影:Yoshinori Saito
関東版北海道版・東海版・関西版・中国版・九州版
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— ch FILES関東版 (@chFILES) 2019年6月20日
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- 原作:平山夢明「ダイナー」(ポプラ社「ポプラ文庫」)
- 監督:蜷川実花
- 出演:藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、他
- 配給:ワーナー・ブラザース映画
©2019 「Diner ダイナー」製作委員会
7.5(金)全国公開