7月2日より公開中の『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』。
“魔神役”のゲスト声優として参加された麒麟・川島明さんとNON STYLE・井上裕介さんにch高校生スタッフがお話を伺いました!
鈴木央先生の原作ファンでもあるおふたり。取材日は、ちょうどアフレコが終わったばかりで…。
いちファンとして楽しみたい
今日(取材日)アフレコが終わったばかりとのこと。いかがでしたか?
井上 難しかったですね! 声優さんから番組などでアドバイスをもらっていたんですが、いざ自分がやるとなった時に、こんなにもアニメの口と自分の口が合わへんかと思うくらい速度が合わなくて。21年芸人をやっていても、まったく世界が違うんやなと思いました。
川島 僕ら4回ずつくらい「落ち着いてください」って言われましたね(笑)。楽しくやっていたつもりですけど、マイクの前に立つと緊張していたんでしょうね。梶裕貴さんの声を聞きながら、「このクオリティに合わせなあかんのか」って。あとは「声が小さいです」とよく言われました(笑)
井上 言われた! 結構声張ったのに! 漫才の時のセンターマイクの使い方とは明らかに違いましたね。
「七つの大罪」の作品の魅力は、どこにあると思われますか?
井上 まずタイトルからパンチがありますよね。普通なら主人公たちが良い者、敵が悪者だと思うんですが、「七つの大罪」は主人公たちが良い者なのか悪者なのかもわからないままスタートして、読み進めていくと、良い部分もあれば悪い部分もあるのが見えてくるんです。そこがリアルな人間関係とも繋がったりして。
川島 脇役がいないんですよね。メインにメリオダスがいてみんなが支える、というのではなくて、シーズンによっては他のキャラクターが鍵を握ってくるし、影の薄いキャラクターがいないんです。
おふたりが好きなキャラクターは誰ですか?
川島 エスカノールです。どの漫画でも、シブいおっさんが好きなんです。メリオダスを一歩引いたポジションで、正しいところに導いてあげようとする精神年齢の高いところ、そしてギャップ。僕の目指すべきおじさんです。だから65歳くらいになって引退したら、小さいバーでも開こうかと思ってます。
井上 僕は川島さんとは好みが真逆で、キングですね! 女性にフラフラしているキャラが好きなんです(笑)。ディアンヌのために強くなれるし、ディアンヌのためにダメにもなれるし。
井上さんの目標もキングですか?
井上 目標としては、バンですね。あんな男になりたいな、でもなれないな。でもキングみたいなデレッとするところもありながらもバシッと締めるところは締める二面性のある男にならなれるかもしれないな、だから頑張りたいな、と思います。
川島さんはご自身と似ているなと思うキャラクターはいますか?
川島 結構冷静ではあるんですが、内心はホークみたいな人間なので、感情でぶつかってしまうところがあります。子どものことになったら守ってあげたいなって思ったり。読んでいてもホークに感情移入しやすいですね。
おふたりが演じられる魔神のオリジナルキャラクターについてはどう思われましたか?
川島 キャラクターデザインを見せていただいた時に鈴木先生が僕たちに寄せて描き下ろしてくださったと聞いて、めちゃくちゃ嬉しかったですね。僕より首が3倍くらい太くて、川島がムキムキになった感じ。声も今より相当低い声で頑張りました。でも紳士的なキャラなので、言葉遣いは丁寧にしています。
井上 僕のキャラは全身が映ることはないんですが、全身を見ていただくと鬼のピエロ感があるんです。踊らされてる感(笑)。だから魔神の中でも、井上の陽気さやポジティブ感を鈴木先生がピエロっぽい衣装で表現してくださったのかなと思っています。とんがりブーツまで、全身を見ていただきたい!
劇場版のおすすめポイントを教えてください!
井上 原作にない完全オリジナルストーリーというのが、いちファンとしては楽しみですね。「七つの大罪」の世界観はよく知っているので、脚本は、自分の出るシーン以外は読まないようにしました。今回はメリオダスとゼルドリスの兄弟の話で、愛をテーマにした物語になっていると思うので、そこを楽しみにしてもらえればと思いますし、「おいおい、ゲスト声優が邪魔するなよ」と思っている原作ファンの方、思っている以上に、邪魔してないです。安心してください(笑)
川島 トイレに行かれたら終わってるくらいの尺なんで(笑)
でもふたりは正反対!?
おふたりはどんな高校生でしたか?
井上 このままです。ただクラスの中心になっていたタイプではなかったです。僕の時代って、クラブで踊ったりするのが流行り始めた頃だったので、教室でラジカセで音楽をかけてみんなで踊るようなクラスだったんです。僕はそれが苦手で、お笑いが好きなメンバー5〜6人と一緒にいましたね。高3の頃は、男が僕ひとりで、女の子5人というグループでした。
めちゃくちゃハーレムですね!(笑)
井上 そのクラスは女の子しかお笑い好きな子がいなかったんです。グループの中では、今のままの感じですね。
川島 僕は逆に友だちもいませんし、ずっとひとりでマンガを描いたりラジオを聴いたりしていました。先日も、地元の友だちは何してる? みたいな番組で、高校の担任の先生に取材に行ってくれたんですが、「川島って、どの川島ですか?」ってなったらしくて。「麒麟の川島さんです」「それは知ってますけど、なんで僕が?」「教え子です」と言ったらめっちゃびっくりされたらしくて。
井上 そんなに記憶残ってないんや!
川島 衝撃の展開だったらしいんですけど、先生が悪いわけじゃなくて、僕が休み時間に何もしてないし、文化祭とか人前で何かしたこともないですから、それくらい印象にないんですよね。お笑いは好きだったので、ラジオで大喜利を募集していたら応募して、そこで常連にはなっていたんですが、クラスメートと話した記憶はないです。でも、一回も学校を休んだことはありません!
井上 すごい好きやな、学校(笑)
川島 すごい好き(笑)。ネタを考えるのにちょうど良かったんです。
必ず守ってきたシンプルなルール
今月のテーマは「自分に合った居場所の見つけ方」なのですが、おふたりともいろんなお仕事をされる中で、自分のポジションを確立するために工夫されていることはありますか?
井上 工夫!? そういうのは考えたことはないかな。
ありのままですか?
井上 そうですね。ただ、自分の中では、なるべく失敗してもいいから“これを言えば良かったな”と後で思うことがないようにしています。スベるかもしれへんし、空気読んでないかもしれへん、必要なひと言じゃないかもしれん、でもこれを言いたいなと思ったことはなるべく言うようにしています。
その場で求められていないひと言かもしれないけど、後悔しないために言う、という感じですか?
井上 そうですね。僕の性格上、失敗しないと気付かないところもあって、チャレンジをやめたら終わりかなと思っているので、チャレンジはし続けようと決めています。だから番組が始まる前に、例えば先日出た「世界まる見え!テレビ特捜部」だったら、“たけしさんに絶対1回は強く突っ込もう”と決めたり。目標を何にするかは毎回違うんですけど、決めた目標は必ず実現するようにしています。
川島さんはいかがですか?
川島 今のポジションって、若手の頃から“ここに行こう”と思って来たわけじゃなくて。「5年後はどうなっていたいですか?」「10年後は?」とか聞かれて答えることはあるけど、その通りにはならないんですよね。逆にそれだと、自分の目標の枠の中だけで終わるんじゃないかなと思うし。僕がひとつだけ決めているのは、「オモロいことに誘われたら、絶対に参加する」ということ。そうしたら、ここにいた、というだけです。
そうなんですね。
川島 誰かが「オモロいこと考えたから、川島が来てくれたらいいな」と思ってくれるポジションにいたいな、というだけなんです。10年後にMCをもっとやって、とかこういう芸人になってこういうTVに出て、とかはまったく考えていないですね。今は「よく寝る」という目標があるだけです(笑)
でも相手がそのお仕事で自分に求めていることってやっぱりあるじゃないですか。それは、どうやって掴んでいかれるんですか?
川島 ありますね。それは井上くんとも一緒なんですが、やってみないとわからないんですよね。台本通りやっても面白くなかったり。もちろん台本は面白くなるように作家さんたちのアイデアが練られているんですけど、そこに載っていない部分が面白くなったりもするんです。僕らの根本には芸人というのがあるので、どんなに失敗しても、どんな仕事をしても、「こないだこんなことがあってな…」と言える仕事があるので、結局失敗がないんですよね。まだ若いと思っているので、50歳までは何を失敗してもいいんじゃないかと思っています。
ちなみに今日のアフレコは、台本通りされたんですか?
井上 セリフは変えられないんでね!(笑)
川島 あ、僕は「か」の一文字を入れました(笑)。何回言うてもクセで「〜ですか」って言うてしまうんで…。収録本番は、ふざける余裕なんてまったくなかったです。ガチガチ。
井上 でももっと録り直したかったし、もっとやっていたかったですね。今回は違いますけど、実写の映画とかに出て「ここはお任せで」と言われた時は、ドライ(カメラを回さずに行うリハ)からリハから本番から、全部変えますね。単に同じことをするのが苦手、という性格だと思うんですけど。
進路を考える時に、安全な王道を行った方がいいのかなとかいろいろ悩むんですが、進路の選び方について、最後にアドバイスをいただきたいです。
井上 YouTuberだって俺たちの時には王道じゃなかったけど今は王道かもしれないし、今の高校生の王道が何かわからないけど、王道かどうかは人が決めるんじゃなくて環境が決めるものやと思うから、そこは自分がやりたいと思った気持ち、信念を大切にすることが大切やと思います。自分が飛び込んだ世界がトリッキーであっても、そこに集まってきた人たちの中では王道やと思うし、たとえ周りの人が「それは将来不安定でしょ」「向いてないよ」とか言っても、自分が向いていると思えばそれが王道やと思うから。だから「やるんだ」という強い気持ちに正直に生きることが大事かなと思います。
川島 自分の経験上、興味は捏造できないなと思うので、自分の好きなことを一生懸命やって欲しいなと思います。あと「人見知りなんで友だちがいません」という声をよく聞くんですが、それはまだ出会ってないだけやと思うんです。僕も高校3年間全然人と喋れないまま過ごして、そのまま舞台に上がってますけど、“この人に何喋ろう”と焦る感じじゃなくて、なんかこの人の前やったらすらすら言葉が出るな、という人が必ず現れます。そういう人が親友になるのかなと思います。だから空港の荷物が出てくるところと一緒ですね。まだ親友が出て来てないだけ。作ろうとしても無理なんですよ。待ってれば出るから!
井上 昔韓国行った時、荷物フランスに飛んでました。一生出てこなかったです…(笑)
川島 そうなれば、何かのタイミングでフランス行く用事ができますから。そんな時に「あ!」って会えるんですよ!
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— ch FILES関東版 (@chFILES) June 21, 2021
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- 原作:鈴木央『七つの大罪』(講談社「週刊少年マガジン」)
- 監督:浜名孝行
- 声の出演:梶 裕貴、雨宮 天、久野美咲、悠木碧、鈴木達央、福山潤、髙木裕平、坂本真綾、杉田智和、川島明(麒麟) 井上裕介(NON STYLE)/倉科カナ
- 配給:東映
©鈴木央・講談社/2021「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」製作委員会
7/2(金)全国公開